SEO・リスティング広告の領域でグローバルマーケティングを事業として、25年以上の実績がある当社アウンコンサルティング株式会社が、お届けするSEOに関するこちらのコラム。各国の検索エンジン傾向を捉え、SEO対策方法や解説を行うコーナーです。海外向けにSEOを行う上で重要なポイントなどをお伝えしているので、ぜひ最後までご覧ください。
今回はSEOの本場とも言えるアメリカのSEOについて。
デジタルマーケティングを行う上で、WEBサイトからのトラフィックを増加させるためにも、SEO対策を行うことは非常に重要です。
GoogleやBingなど世界各国・各地域で使用されている検索エンジンの多くはアメリカ発祥であり、アメリカを含む英語圏から多くのアップデートが行われています。
まずは現地の状況をみながら、検索エンジンを最適化していく方法を確認していきましょう。
SEOとは、検索エンジン最適化とも言い、検索エンジン上でターゲットとしたキーワードにおいて、
正しくWEBサイトが表示されるように対策を行っていくことを指します。
また海外向けSEOは、「google.co.th」や「google.com.vn」などの海外での検索エンジン且つ対象エンジンのメイン言語(多言語)で検索した際に自然結果の上位表示されるように(*1)、ウェブサイトの構成や記述などを最適化することです。
*決して自然検索結果の上位に表示されることだけがSEOではありません。コンテンツを大量生成するだけがSEOとは言えません。
海外向けのSEOと国内向けSEOの違い、注意すべきポイントとしては、基本的なSEO対策に加えて各国特有の「検索エンジン特性」「インフラ環境」「言語」「法規制」に考慮し、戦略を練る必要があるところです。また、海外検索エンジン上での競合を調査し傾向を分析することも重要です。
こちらの記事では、これらの特徴について解説いたします。
合わせて読みたい『海外SEO(Global SEO)とは?』
アメリカへのSEO対策を行う上で、アメリカの検索エンジンシェア率を知ることは重要です。
【アメリカの検索エンジンシェア】
デバイス別検索エンジンシェア率
全デバイスおいて、Googleのシェア率の高さがうかがえます。また、スマートフォンにおいては、95%と高いシェア率となっています。
Googleはモバイルファーストを推奨しているので、PCのみでなく、スマートフォン向けサイトへの考慮も重要です。
※引用:Statcounter 検索エンジンシェア推移(PC、SP、TB等全て含む)
最も多く使用されているのはGoogle、次いでBingとなっています。シェアの割合については、特別な国や地域を除いて、多くの国と似た傾向にあります。
「DuckDuckGO」という検索エンジンが4番目にランクインしています。「DuckDuckGO」もアメリカ発祥の検索エンジンであり、2008年より運営されています。Googleをはじめとした他の検索エンジンとは異なり、“プライバシー保護”を重要視した運営方針をもっています。
多くの検索エンジンでは、検索結果やそれに準じて表示される広告の表示をユーザー毎に最適化させるためにクッキー情報やIPアドレス、ログイン情報等を蓄積して、パーソナライズされたものを表示させています。それに対して「DuckDuckGO」は、各ユーザーの情報を取得せず、結果についてもパーソナライズしていないものを表示させています。
今はシェアが低いため、SEO対策する検索エンジンとしては重要ではありませんが、アメリカ国内で独自の運営方針をもつ検索エンジンとして、頭の片隅にでも置いておくと良いでしょう。
先述した通り、アメリカにおいて最もシェアが高い検索エンジンはGoogleです。これまでコラムで登場した台湾と香港、タイとベトナムそして日本と同様、アメリカでSEO対策をするとなるとGoogleで行うことになります。
しかし、Googleの発祥がアメリカだからといって、アメリカの向けSEOが難しいわけではなく、他の多くの地域の対策と大きく異なる部分はありません。きちんとターゲットを分析したうえで、キーワード選定を行うこと、キーワードに適したコンテンツを作成すること、自社のWEBサイト自体をクローラーが確認しやすいように内部施策を実施し、サイト改善を行うことなど、検索エンジン最適化に対しての前提はあまり変わりはありません。
ただし、英語の言語特性と各種アップデートが行われた場合、最初に英語圏が対象となることが多いことを踏まえ、
その内容が日本(日本語圏)と異なることがあります。
その点には注意が必要です。
アメリカは公用語を定めていませんが、最も使用されているのは英語です。話者ではスペイン語を使用する国民も多いですが、検索において最も使用されているのは英語です。
ただし、いわゆるアメリカ英語/イギリス英語といわれるようにアメリカにおける英語表現特有の単語や語句の使い回しがありますので、注意が必要です。
その他、“best places to visit in Japan”など文章やフレーズでの検索も多いです。英語の語順はSVO(主語+動詞+目的語)型であり、例えば、「I visit Japan」や「We trip to Japan」 という語順となります。主語を省略すると命令形となり、意味が変わるため、めったに省略することはありません。
【アメリカのサーチ数】
2~3単語の短いキーワードでの検索も多いですが、精度の高いクリックやトラフィックをもたらす、“ロングテール”と言われる長いフレーズのキーワードも重要視したほうがいいでしょう。ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ない代わりに、コンバージョンにつながるトラフィックが多くなる傾向にあります。
検索意図が明確なため、サイトターゲットを絞ったアプローチが可能になります。
【アメリカにおける検索型】
その他前置詞を含めての検索など、Googleの検索エンジンに認識されているキーワードがどうなっているかなど細かい部分が多数あります。1ワード抜けるだけで検索ボリュームが大きく変わることもあります。
日本語をそのまま翻訳したのみの文章構成では、正しいキーワードへの対策とならないことがおわかりいただけると思います。SEOではきちんとしたキーワード選定と、それに付随したコンテンツ構築が大切になってきます。
対象国の検索傾向をきちんと把握し、ターゲットキーワードを考えていくことが重要です。
Googleは2023年3月15日に“コアアップデート”の実施をTwitterにてアナウンスしています。展開完了までには最大2週間程度とのことで、おそらく3月末までには実装が終わっているでしょう。
“コアアップデート”とは、Google検索エンジンにおける、コアアルゴリズムのアップデートを意味します。前回アップデートが行われたのは2022年9月であり、約半年ぶりのアップデートとなります。
今回のアップデートではアメリカにおける順位変動は殆どなく、他の地域で変動があるようです。英語圏の言語特性、サイトの構造はあまり影響ありませんが、他の地域の言語特性などでは影響があるのかもしれません。ただ、大きな変動は今のところ見えないため、展開完了(アップデート開始から約2週間程度)までは注視する必要があります。
参考:https://twitter.com/googlesearchc/status/1636012534426640384?s=20
https://developers.google.com/search/updates/ranking?hl=ja
アメリカにおけるSEO対策とは直接関係ありませんが、最近話題となっている生成AI「ChatGPT」に関連したサービスの動向もお伝えいたします。
「ChatGPT」とはAIが自然に対話したように質問に答えてくれる、Q&Aサービスです。
Googleでも「Bard※」というAIを用いた対話型チャットツールがあります。すでにアメリカとイギリスでは公開されており、順次サービス展開する状況です。※現在はGeminiというサービス名に変更されています。
また、「ChatGPT」と「Bard」の違いとしては、情報の新しさがあります。
Googleが提供しているだけあって、「Bard」は最新の情報から回答をしてくれるとのこと。ただ、コーディング(文章の構成など)では「ChatGPT」の方が上回っていると言われています。
まだ進化中の分野ではありますが、検索と関わってくる部分も多いため、今後の情報は大注目です。
海外向けSEO・Webプロモーション実績世界48カ国2000社以上で、コンサルティングを実施してきました。
わたしたちは、インターネット黎明期に法人設立し、1999年にSEOを事業化、その後世界各国に複数の拠点を有し、SEOを含むデジタルプロモーションの実績は国内外合わせて48カ国2000社以上となります。
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インバウンド・アウトバウンド・レジデント向けのサービスを展開されている会社様、BtoB、BtoC問わず対応可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。
多くのSEO情報はアメリカから発信されていることが多いです。
SEOアナリストとして有名な発信者やSEOに関する情報サイトも多く存在します。
アメリカ向けにSEOを行う上で、海外記事で紹介されているSEO情報も非常に重要なので、あわせてチェックするようにしましょう。また、アメリカ市場において貴社サービスがどれくらい需要があるかなど、マーケティング目線で判断をしたのち、特定のキーワードを絞ってSEOを行っていきましょう。
コンテンツ制作を行っていく際にも、キーワードを多用するだけではなく、ユーザーの検索意図を理解した上で、ユーザーが求める情報を提供できるようにコンテンツを書いていくことが重要です。
また、特性の部分やアップデートの対象となることが多いため、最新情報を踏まえながらSEO対策することも重要です。
アメリカへのSEO対策をご検討中の方はぜひ弊社へご相談ください。
多くの情報から貴社にあったSEO対策を提案させて頂きます。