アウンコンサルティング発表訪日台湾人のトレンド調査 ~リピーターに人気の観光地とは~

 アウンコンサルティング株式会社(東証二部:2459、本社:東京都文京区、代表取締役:信太明、以下アウンコンサルティング)は、アジア9拠点で、マーケティング(SEM(検索エンジンマーケティング)サービス、インターネット広告など)、アセットなどのグローバルコンサルティングを展開しています。また、アジアにおいていち早くSEOを事業化し、2017年6月より20期目を迎えています。
この度、訪日台湾人の日本旅行に関する検索市場のトレンド調査を行いました。

訪日外国人の中でも多い台湾人のリピーター層

■訪日台湾人の概況
2016 年 1 月から 12 月の訪日台湾人数は、前年比 13.3%増の約 416 万人(+49 万人)に対し、2017 年 の 1 月から 12 月は、前年比 9.5%増の約 456 万人(+39 万人)(推計値)に達しました。訪日台湾人数は 2012 年から増加傾向にあり、2011 年と 2017 年を比較すると 359.2%増(+357 万人)と大きく増加してい ることがわかります。

【 訪日台湾人の推移 】

出典:日本政府観光局(JNTO)発表 国籍/月別 訪日外客数(2003 年~2017 年)を参考に アウンコンサルティングで加工

 また、近年はアジア圏のリピーターが増加しており、台湾もリピーターが多い国の 1 つです。下の表 にあるように 2017 年のリピーター数で訪日外国人全体と比較しても 20%以上上回っており、台湾単体 で見ても、リピーターの割合は少しずつ増加しています。

【 訪日台湾人リピーターの推移 】

【 訪日外国人全体のリピーターの推移 】

出典:観光庁発表 訪日外国人消費動向調査 平成 23 年 7 月~9 月 集計結果
第1表 国籍(16 区分)別 標本属性および旅行内容と
観光庁発表 訪日外国人消費動向調査 平成 29 年 7 月~9 月 集計結果
第1表 国籍(16 区分)別 標本属性および旅行内容を参考に アウンコンサ
ルティングで加工

■訪日台湾人の都道府県別宿泊数
今回は、訪日台湾人の訪れる都道府県にはどのような変化があるのか、訪日台湾人と訪日外国人 全体を比較いたしました。
「東京」「北海道」「沖縄」「京都」については、2015 年から訪日台湾人の宿泊者数が減少しています。 一方、「岡山」「青森」「群馬」「岐阜」「岩手」など、地方の都道府県の宿泊者数が増加傾向にあることが、 「訪日台湾人の宿泊者増加数(2015 年-2016 年)」の表からわかります。「モノ消費」から「コト消費」へ とトレンドが変化していく中で、主要観光地から離れ、新たな観光地を求め地方へ訪れる訪日台湾人 が増えていると考えられます。
※都道府県別訪日外国人宿泊者数の上位 10 県を、色付けしています。

【 都道府県別訪日外国人宿泊者数 】 【 都道府県別訪日台湾人宿泊者数 】

【 訪日台湾人の宿泊者増加数(2015 年-2016 年) 】

出典:観光庁発表 宿泊旅行統計調査 参考第1表 2015 年(12 区分)、施設所在地(47 区分及び
運輸局等)、国籍(出身地)(21 区分)別外国人延べ宿泊者数(従業者数 10 人以上の施設)と 観
光庁発表 宿泊旅行統計調査 参考第1表 2016 年(12 区分)、施設所在地(47 区分及び 運
輸局等)、国籍(出身地)(21 区分)別外国人延べ宿泊者数(従業者数 10 人以上の施設)を 参考
にアウンコンサルティングで加工

■訪日台湾人の都道府県別宿泊数と検索数
道府県別訪日台湾人宿泊者数の上位 10 県にて、「(県名) +旅遊」の検索数を調査したところ、宿泊者 数で上位 10 県に入っている愛知県ですが、「愛知旅遊」での検索数はゼロでした。また、「千葉旅遊」 の検索数についても、宿泊者数と比較して著しく少ない結果となりました。検索数が低い原因として、 県名よりも観光地名の認知度の高さが予想されます。また、このグラフからは、宿泊する県名を入れた 「(県名) +旅遊」のキーワード検索数が少なくても、観光地に近い場所や交通網の多い県には一定の宿 泊者がいることが分かります。
※検索数において、「東京」の場合繁体字の「東京旅遊」で調査

【 訪日台湾人宿泊者数上位 10 県と台湾人検索数(2016 年) 】

出典:観光庁発表 宿泊旅行統計調査 参考第1表 2015 年(12 区分)、施設所在地(47 区分及び
運輸局等)、国籍(出身地)(21 区分)別外国人延べ宿泊者数(従業者数 10 人以上の施設)と 観
光庁発表 宿泊旅行統計調査 参考第1表 2016 年(12 区分)、施設所在地(47 区分及び 運
輸局等)、国籍(出身地)(21 区分)別外国人延べ宿泊者数(従業者数 10 人以上の施設)を 参考
にアウンコンサルティングで加工

■都道府県名での検索数
なお、47 都道府県全ての「(県名) +旅遊」の検索数を調査したところ、「東京」「北海道」「京都」「沖縄」 の検索数は緩やかに伸びている一方、「大阪」のみ昨年比で-4%となっていることがわかりました。ま た、2015 年から 2017 年までの検索数では、主要観光都市に加え、「青森」「富山」「岡山」など、地方の 都道府県の検索数が上位となっていることがわかりました。

【 東京旅行 】

【 大阪旅行 】

【 北海道旅行 】

【 沖縄旅行 】

【 京都旅行 】

※Google AdWords キーワードプランナーツール利用による検索数データ

【 繁体字の都道府県別検索数 】

※Google AdWords キーワードプランナーツール利用による検索数データ

■観光地の検索数
2017 年の検索数上位の地域や観光名所を調査したところ、検索数が著しく上昇しているのは「天橋 立(京都)」「小樽運河(北海道)」「柳川(福岡県)」などの、自然の美しい観光地だということがわかりまし た。また、「東京スカイツリー®(東京)」「お台場(東京)」などの主要観光地やアミューズメント施設は緩や かではありますが減少傾向にあります。なお、検索数は少数ではありますが「妙高高原(新潟県)」「谷 川岳(新潟県)」「成田山(千葉県)」「藻岩山(北海道)」など、山岳地帯の観光地への検索数が増加してい ます。特に「妙高高原(新潟県)」「谷川岳(新潟県)」の増加率は高く、「新潟旅行」の検索数の推移が 2015 年から 2017 年にかけて上昇していることから、山岳地帯の観光地を有する県の関心が高まって いることが分かります。また、諏訪湖においては昨年大ヒットを記録した「君の名は。」の街のモデルで はなかと話題になっていることが要因なのか、2016 年の 9 月から著しく増加しております。

< 検索数が増加傾向にある観光地 >

【 天橋立(京都) 】

【 小樽運河(北海道) 】

【 柳川(福岡県) 】

< 検索数が減少傾向にある観光地 >

【 東京スカイツリー®(東京) 】

【 お台場(東京) 】

<山岳地帯に関連する観光地>

【 妙高高原(新潟県) 】

【 谷川岳(新潟県) 】

【 成田山(千葉県) 】

【 藻岩山(北海道) 】

【 諏訪湖(長野県) 】

※Google AdWords キーワードプランナーツール利用による検索数データ

■今後の訪日台湾人のトレンド
リピーターの増加に伴い、主要観光都市から日本ならではの景色が楽しむことができる地方圏の山岳地帯や、自然の美しい地域の観光地への関心が高くなってきていることが分かりました。また、「都 道府県別宿泊数と検索数」の比較の結果から、「千葉旅遊」の検索数が宿泊者数に比べて著しく低い ことから、有名な観光地やアミューズメント施設付近にある宿泊施設などのプロモーションをする際は「観光地名+施設名」などと対策をすると効果的なのではないかと推測します。

 台湾は与那国島から 111 ㎞の距離にあり、山岳部以外は長い夏と短い冬の気候の国です。そのた め日本のように雪景色や満開の桜、紅葉などを楽しめる場所も少なく、四季が満喫できる観光地を求 めて日本に旅行している訪日台湾人も多いようです。
今後もインバウンド領域における検索市場からみなさまに有益な情報をお伝えできるよう努めてまい ります。

調査概要

【調査主旨】
訪日台湾人のトレンド調査 ~リピーターに人気の観光地とは~

【調査要綱】

  • 調査日:2018 年 1 月 22 日 ~ 2018 年 2 月 8 日 調査対象時期:2011 年 1 月~2017 年 12 月 プレスリリース本文に出てくる各社サービス名称は、各社の登録商標または商標です。
  • 本プレスリリースをご掲載される場合、『アウンコンサルティング調べ』とご記載の上、弊社までご 連絡をお願いいたします。

■アウンコンサルティングのインバウンドマーケティングサービスのご紹介 インバウンドマーケティングは国によって、訪日回数や観光先など好まれるポイントや消費金額が異な るため、各国ごとに適したマーケティングを行うことが必要です。 アウンコンサルティングは弊社現地拠点リソースや蓄積ノウハウを活用し、対象国にあわせて最適な 施策を組み合わせ、認知・販促効果の最大化を支援致します。

 アウンコンサルティングでは、SEO(検索エンジン最適化)、PPC(検索連動型広告)、ソーシャルメディ ア、スマートフォン広告などのグローバルマーケティングサービスを、日本語だけではなく、外国語も対 象に行っています。現在 48 の国と地域にサービス実績があり、英語、中国語(簡体字、繁体字)、タイ語 やその他の外国語にも幅広く対応しています。また、台湾、香港、フィリピン、タイ、ベトナム、シンガポ ール、韓国の海外 7 拠点を生かし、アジアの現地情報やグローバルインターネットマーケティングにお けるナレッジを蓄積しております。グローバルマーケティングについて、また、現地情報の収集の際にも 是非ご相談ください。

【インバウンドマーケティングのサービス概要】
URL: https://www.globalmarketingchannel.com/inboundservice/

[事業内容] 
東京、沖縄、台湾、香港、フィリピン、タイ、ベトナム、シンガポール、韓国のアジア9拠点で、SEO、PPC(リスティング広告)、ソーシャルメディア、リサーチなどのグローバルマーケティング事業及びアセット事業を展開

[設立] 1998年6月8日
[本社]  東京都文京区後楽1-1-7 グラスシティ後楽2F
[代表者] 代表取締役 信太明
[資本金] 341,136千円 (2017年8月末現在) 
[URL] https://www.auncon.co.jp
[沿革] 1998年6月 千葉県松戸市で設立 
  1998年9月 福島県福島市へ本社移転
  1999年10月 SEOコンサルティングを開始
  2001年1月 東京営業所を東京都文京区に開設
  2002年11月 PPC(リスティング)広告を販売開始 
  2002年4月 東京都文京区に本社移転
  2005年11月 東京証券取引所マザーズ市場上場
  2006年12月 沖縄支店を沖縄県那覇市に開設
  2008年4月 タイ・バンコクに現地法人設立 
  2010年6月 台湾・台北に現地法人設立
  2010年9月 香港、韓国・ソウルに現地法人設立
  2010年11月 シンガポールに現地法人設立
  2015年6月 フィリピンに現地法人設立
  2016年10月 東京証券取引所二部市場上場
  2017年9月 ベトナムに現地法人設立

[プレスリリースに関するお問合せ] 
広報担当 金井/TEL:03-5803-2776 MAIL:pr@auncon.co.jp(ただし、@は半角)

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