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  • 公開日:2026.09.14

海外AIOの基本 | SEOとの関係・AIO対策の重要性と進め方

ChatGPTやGemini、GoogleのAI Overviews、AI Modeなど、生成AIを活用した情報収集が広く普及しています。ユーザーは検索結果に並んだWebページを一つずつ確認するだけでなく、AIに質問し、要約された回答やおすすめの商品・企業を手がかりに次の行動を決めるようになりました。

こうした変化を受け、企業のWebマーケティングでは、検索結果での上位表示を目指す施策(SEO)に加えて、生成AI回答内における自社情報の露出・引用状況を可視化し、改善する施策(AIO)の重要性が高まっています。特に海外市場では、検索する国や言語、使用するAIツールによって、回答に登場する企業や引用されるWebサイトが変わります。そのため、日本国内での表示だけを確認しても、強化対象市場における実態を十分に把握・改善できません。

本記事では、AIOの定義やSEOとの関係を整理したうえで、海外AIOが必要とされる理由、具体的な進め方、国別のAI回答を調査する方法などについて解説します。

AIOとは?生成AI検索最適化の基本

AIO(AI Optimization)の定義

AIOとは「AI Optimization」の略で、生成AIが作成する回答の中で、自社や自社商品・サービスに関する情報が正確かつ適切に理解され、言及・引用される状態を目指す取り組みです。日本語では「AI最適化」などと表現されます。

従来の検索では、ユーザーが検索結果に表示されたタイトルや説明文を見て、訪問するWebサイトを選ぶ行動が中心でした。一方、生成AI検索では、AIが複数の情報源を参照して回答をまとめ、商品、企業、方法などを候補として提示します。ユーザーがWebサイトを訪問する前の段階で、AIの回答が認知や比較検討に影響する点が大きな変化です。

そのためAIOでは、単に自社サイトへの流入数を増やすだけでなく、AI回答内での企業名・ブランド情報の言及量、情報源としての自社ドメインの引用度合い、回答内容の正確性・最新性の確認、競合との影響度比較も行います。自社情報がAIに正しく理解され、高頻度かつポジティブに紹介される状態、信頼できるソースとして関連情報を適切に引用してもらう状態を作ることを目的としています。

AIO・AEO・GEO・LLMOの違い

生成AI検索に関する最適化施策には、AIO以外にもAEO、GEO、LLMOなど複数の呼び方があります。実務上は重なる領域が多いものの、それぞれが強調する対象には若干の違いがあります。
■AEO(Answer Engine Optimization)
「回答エンジン最適化」を意味し、検索エンジンや音声アシスタントなどが提示する回答に採用されることを重視する考え方。
■GEO(Generative Engine Optimization)
「生成エンジン最適化」を意味し、生成AIの回答内で自社情報が参照・引用される状態を目指す。
■LLMO(Large Language Model Optimization)
大規模言語モデルが企業、ブランド、商品などを適切に理解できるように情報を整備する考え方です。

AIOは、これらを包含する比較的広い概念として使われる場合があります。ただし、呼び方だけで施策を分類するよりも、「どの国の、どのAIサービスで、誰に、どのような回答を提示してほしいか」を明確にする方が重要であると考えます。

Googleの公式見解
AEOやGEOは生成AI検索での可視性向上を表す用語として使われているものの、Google検索の観点では、生成AI検索の最適化も検索体験を最適化するSEOの一部であると説明しています。

参考・引用元

Google Search Central「生成AI検索向けにウェブサイトを最適化する」

AIOとSEOの違い、関係性

SEOは、検索エンジンがWebページの内容を理解し、ユーザーの検索意図に合ったページを検索結果へ表示できるようにする取り組みです。代表的な評価指標には、キーワードの掲載順位、自然検索経由の表示回数・クリック数・クリック率などが挙げられます。自然検索経由で質の高いアクセスを継続的に獲得できるWebサイトの土台づくりを目指します。

これに対してAIOは、生成AIの回答を新しい情報接点として捉えます。確認する指標は、回答内における自社・ブランドの言及有無、言及量、引用されたURL、回答内容の正確性、推奨理由、競合企業との比較などです。SEOが主に検索結果からWebサイトへの流入を対象とするのに対し、AIOはWebサイトを訪問する前に形成される認知や比較検討も対象に含めます。

ただし、SEOとAIOは独立した施策ではありません。Googleは、AI OverviewsやAI Modeなどの生成AI機能が、Google検索のランキングシステムと品質評価システムを基盤としていると説明しています。関連性と鮮度の高いページを検索インデックスから取得して回答を補強するRAG(検索拡張生成)や、質問に関連する複数の検索を並行して行うクエリファンアウトも用いられます。このため、ページがクロール・インデックスされ、ユーザーに役立つ独自性のある情報を提供していることは、通常の検索結果と生成AI検索の双方で重要です。

Googleの公式見解
生成AI検索向けに、従来のSEOと切り離された特別な最適化を行う必要はありません。明確な技術構造と、独自性があり信頼できるユーザー本位のコンテンツを整えることが基本です。ただし、この説明はGoogle検索の生成AI機能に関するものであり、ChatGPTなど他社サービスの仕組みが完全に同一という意味ではありません。

参考・引用元

Google Search Central「生成AI検索向けにウェブサイトを最適化する」

Google Search Central「有用で信頼性の高いユーザー第一のコンテンツの作成」

アウンコンサルティング「AIO(AI最適化)サービス」



海外AIOとは?国内向けAIOとの違い

海外AIOの定義

海外AIOとは、海外の対象国・地域で利用される生成AI検索において、自社や自社の商品・サービスが適切に理解され、回答内で言及・引用される状態を目指す取り組みです。国内向けAIOとの最大の違いは、国・地域、言語、文化、検索行動、競合環境、参照される情報源の違いを前提として施策を設計する点にあります。

例えば同じ内容を質問しても、日本から日本語で確認した場合と、アメリカから英語で確認した場合では、候補として提示される企業や参考情報が異なります。世界的な知名度を持つ企業だけでなく、現地で評価されている企業、現地メディアで紹介されている商品、対象市場向けの情報を充実させているWebサイトが優先される可能性もあります。

したがって、海外AIOは日本語コンテンツを翻訳して公開すれば完了する施策ではありません。対象国のユーザーがどのような課題や条件で質問するかを把握し、現地の言葉や商習慣に合わせて情報を再設計する必要があります。海外SEOと同様に、国と言語を区別したURL設計やhreflangの設定など、適切なページを検索エンジンへ伝える技術基盤も欠かせません。

海外AIO対策が必要な理由

一つ目は、海外では生成AIが情報収集手段としてすでに広く利用されている市場があることです。アウンコンサルティングが2026年にアメリカ、ドイツ、インド、シンガポール、日本の20歳以上の男女を対象に実施した調査では、「検索エンジンと同じくらい、またはそれ以上にAIを利用する」と回答した積極利用層が、インドで85.5%、シンガポールで69.5%となりました。一方、日本は28.0%であり、AIの利用状況には国間で大きな差が見られます。

同調査では、AIツールの主な利用目的として「検索エンジンの代わりとしての情報収集・リサーチ」が日本、アメリカ、シンガポールで最大となっています。また、最も頻繁に利用する生成AIツールも国によって構成が異なり、アメリカではGoogle AI Modeの利用比率が他国より高いなど、市場ごとの特徴が確認されています。海外の顧客接点を考える際は、日本国内の利用傾向だけを基準にしないことが重要です。

二つ目は、AI回答が企業や商品の「候補を知る段階」に影響するためです。ユーザーが「この課題を解決できる企業は」「この条件に合う製品は」と質問した際、回答に自社が登場しなければ、その後の比較検討の候補に入りにくくなる可能性があります。一方、企業名が適切な根拠とともに提示されれば、まだ自社を知らない海外ユーザーとの新しい接点を作れます。

三つ目は、国ごとに回答や引用元が異なるためです。生成AIは、質問の言語や文脈、利用地域、参照可能なWeb情報などを踏まえて回答します。日本では正しく説明されていても、海外では古い情報や不正確な情報が使われる、自社ではなく競合だけが提示される、といった状況が起こり得ます。対象国ごとに回答を確認しなければ、こうした情報格差を把握できません。

海外AIOの基本方針
「日本でどう見えるか」ではなく、「対象国の見込み顧客にどう見えるか」を起点に分析します。すべての国へ同じ施策を展開するのではなく、事業上の優先市場を決め、国別に課題を整理することが成果への近道です。

参考・引用元

アウンコンサルティング「AIツールの利用状況と検索における利用実態調査」

Google Search Central「多地域・多言語サイトの管理」

アウンコンサルティング「AIOコンサルティング 海外展開を本格始動」

海外AIOの進め方・具体的な施策

海外AIO対策進行にあたっては、対象市場を定め、現状を調査し、海外SEOの技術基盤とコンテンツを改善したうえで、回答の変化を継続的に確認する必要があります。ここでは、実務で取り組みやすい6つのステップに分けて解説します。

1.対象国・ターゲット・目的の明確化

最初に、どの国の、どのユーザーに、どのような情報を届けたいかを明確にします。「海外全体」を一つの市場として扱うと、言語やニーズの違いが曖昧になり、施策の優先順位を決めにくくなります。現在の売上、進出計画、販売体制、検索需要、競合状況などをもとに、優先する国・地域を選定します。

次に、ターゲットユーザーの立場と検討段階を整理します。BtoBであれば経営層、技術担当者、調達担当者、販売代理店などで質問が異なります。認知段階では「おすすめの企業」「主要メーカー」、比較段階では「A社とB社の違い」、具体的な検討段階では「仕様」「導入方法」「現地サポート」など、想定される問いをプロンプトとして設計します。

目的も具体化します。企業名の認知拡大、特定製品の用途理解、競合比較における優位性の訴求、自社サイトの引用増加など、目的によって追うべき指標と必要なコンテンツが変わります。対象国、言語、AIモデル、プロンプト、期待する回答、KPIを一つの管理表にまとめておくと、その後の分析が行いやすくなります。

2.対象国からのAI回答の調査・分析

施策を始める前に、対象国の環境で生成AIがどのような回答を返しているかを確認します。調査では、単に自社名が登場するかだけでなく、競合企業、回答内での位置づけ、推奨理由、引用URL、説明の正確性まで確認します。ブランド名を含まない一般的な質問と、ブランド名を含む指名質問の両方を用意すると、認知状況と情報理解の違いを把握できます。

確認項目の例として、自社・競合の言及有無と回数、自社ドメインの引用有無、引用される第三者ドメイン、回答に含まれる強み・用途・対象者、誤情報や古い情報の有無などがあります。国やAIモデルによって回答が変わるため、調査条件を記録し、同じ条件で再調査できるようにしておくことも重要です。

調査結果は、「言及されていない」「言及されるが自社サイトが引用されない」「引用されるが内容が不正確」「競合の説明が具体的で自社は抽象的」など、課題の種類に分けます。言及されていない場合は関連テーマのコンテンツや外部での情報接点、内容が不正確な場合は公式情報の明確化というように、原因に応じて施策を切り分けます。

3.海外向けWebサイト情報基盤の整備

AIが参照できる情報を増やすには、まず検索エンジンやクローラーが海外向けページを発見し、内容を正しく処理できる状態が必要です。Googleは、言語ごとに異なるURLを用意し、hreflangによって言語・地域別ページの関係を示すことを推奨しています。ブラウザの言語設定だけで内容を切り替える方式では、クローラーがすべてのバリエーションを発見できない場合があります。

具体的には、国・言語別URLの設計、hreflang、canonical、XMLサイトマップ、内部リンク、robots.txt、noindex、HTTPステータス、JavaScriptによる表示、ページ速度などを確認します。多言語ページ同士を誤って重複ページとしてまとめたり、海外ページのcanonicalを日本語ページへ向けたりすると、意図するページが検索結果に表示されにくくなるため注意が必要です。

会社概要、商品・サービス、技術情報、導入事例、よくある質問、問い合わせ先など、ユーザーの判断に必要な情報が対象言語で揃っているかも確認します。トップページだけを翻訳し、詳細情報が日本語のままでは、海外ユーザーにもAIにも、企業の強みや提供範囲が十分に伝わりません。

4.コンテンツのローカライズ・一次情報の充実化

海外向けコンテンツでは、正確な翻訳に加えてローカライズが重要です。ローカライズとは、現地で使われる用語、検索意図、制度、規格、単位、商習慣、利用シーンなどに合わせて情報を調整することです。同じ英語でも、国によって一般的な表現や関心事項が異なる場合があります。対象国の検索結果、AI回答、競合サイト、顧客からの質問などを参考に、現地ユーザーが理解しやすい内容へ整えます。

さらに、他社では提供できない一次情報を充実させます。Googleは、既存情報を要約しただけの画一的なコンテンツではなく、独自の経験や専門性に基づく、有用で信頼できるコンテンツを重視しています。海外AIOでも、導入事例、独自調査、実験・検証データ、製品仕様、専門家の解説、現地でのサポート実績、顧客の課題と解決プロセスなどが重要な情報資産になります。

生成AIを使って翻訳や下書きを効率化すること自体が問題なのではありません。公開前に専門家や現地担当者が内容を確認し、事実誤認、不自然な表現、対象国では通用しない説明を修正することが大切です。誰が執筆・監修したのか、どのような経験や根拠に基づくのかも明示すると、ユーザーが情報の信頼性を判断しやすくなります。

5.AIが理解しやすいサイト構造整備

AI向けに文章を過度に細分化したり、特定のキーワードを不自然に繰り返したりする必要はありません。Googleも、生成AI検索のためだけにコンテンツを小さく分割する「チャンク化」や、AI専用の書き方へ変更することは不要と説明しています。まずは人が読みやすく、質問に対する答えを見つけやすいページを作ることが基本です。

ページごとにテーマを明確にし、タイトル、見出し、本文の内容を一致させます。冒頭で結論や対象読者を示し、その後に理由、具体例、条件、注意点を説明すると理解しやすくなります。また、会社とブランド、ブランドと商品、商品と用途などの関係を本文で明確に記述し、関連ページを内部リンクでつなぎます。画像内だけに重要な情報を置かず、本文でも説明することが大切です。

構造化データは、ページの種類や内容を検索エンジンへ伝え、通常の検索結果でリッチリザルトの対象とするために役立ちます。ただし、Googleは生成AI検索に表示されるための専用構造化データは存在せず、構造化データ自体も必須ではないと説明していますが、クローラーの理解を促進し情報抽出効率を高める施策としては有効です。ページ内容に適した構造化データを実際に表示されている情報と一致させて正しく実装することが重要です。

6.継続的な効果測定

生成AIの回答は固定ではありません。Web上の情報、検索インデックス、モデルやサービスの更新、競合企業の情報発信などによって変化します。そのため、一度調査して終わるのではなく、同じ国、言語、AIモデル、プロンプトで定期的に回答を取得し、変化を追います。

主な評価指標には、自社ブランドの優先度・言及量、自社ドメインの引用率、引用ページ、回答内容の正確性、競合との立ち位置比較などがあります。AIOの数値だけで判断せず、検索順位、自然検索流入、エンゲージメント、コンバージョンも合わせて確認すると、施策が認知から成果までどのように影響したかを評価しやすくなります。

改善後は、どのページや外部情報が回答に影響した可能性があるかを確認し、成果が見られた施策を他のテーマや国へ展開します。一方、回答が変化しない場合は、技術的にページが取得可能か、現地の検索意図に合っているか、一次情報が十分か、第三者からの信頼性ある言及があるかを再点検します。

参考・引用元

Google Search Central「生成AI検索向けにウェブサイトを最適化する」

Google Search Central「多地域・多言語サイトの管理」

Google Search Central「ページのローカライズ版についてGoogleに知らせる」

Google Search Central「有用で信頼性の高いユーザー第一のコンテンツの作成」

Google Search Central「構造化データに関する一般的なガイドライン」

AI Hackを活用した海外AIO分析

海外AIOを進めるうえで難しいのが、対象国から見たAI回答を同じ条件で取得し、継続的に比較することです。日本から生成AIへ質問した結果が、海外の現地ユーザーに表示される回答と同じとは限りません。対象国ごとに調査環境を用意し、複数のプロンプトを繰り返し確認するには、相応の作業時間も必要です。

アウンコンサルティングでは、多角的なスコア分析により前述した評価指標を可視化できるAIO分析ツール「AI Hack」を活用しています。検索エリア設定機能を活用すると、日本、アメリカを含む主要25の国・地域を対象として、指定エリアのユーザー視点に近いAI検索結果を取得できます。これにより、対象国における自社ブランドの露出状況、回答内容、参照される情報源、地域による違いを把握しやすくなります。対応するAIモデルは機能や提供時点によって異なるため、調査設計時に確認します。

アウンコンサルティングのAIOサービスでは、キーワード・プロンプト単位でAI回答を分析します。回答内での優先度や言及量、情報源としての引用状況などを可視化し、競合比較と改善施策の検討につなげます。重要なのは、スコアを確認するだけで終わらせず、「どの情報が不足しているか」「どのページを改善するか」「どの市場を優先するか」という実行計画へ落とし込むことです。

参考・引用元

アウンコンサルティング、AI Hackと業務提携

アウンコンサルティング「AIOコンサルティング 海外展開を本格始動」

アウンコンサルティングのAIO支援

アウンコンサルティングは、創業から28年にわたりSEO対策を通じた企業のWeb集客を支援してまいりました。なかでも海外向け施策において豊富な実績があり、大きな強みとしております。また、急速に普及するAI検索に対してもいち早く着手し、現在は「海外向けAIOコンサルティングサービス」も提供しております。 

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海外向けマーケティング施策の一環として、AI検索への対応をご検討の方、ぜひ一度ご相談ください。対象国・言語の選定から、AI回答の調査、コンテンツ改善、定点観測まで、目的やWebサイトの状況に合わせてご提案します。

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