CRM(customer relationship management 顧客関係管理)の英語と日本語の検索ボリュームを調べてみると、CRMと略語での検索ボリュームと、customer relationship management など平文での検索ボリュームは英語では同じです。CRMは、英語では「顧客関係管理」だけでなく、「顧客リーテンション管理」、「顧客リソース管理」、または「採用候補者管理(Candidate Relationship Management) 」も表すため、それぞれ区別するために平文の検索も多いのだと思われます。
英語キーワード | 日本語キーワード | 月間平均検索ボリューム | |
米国 | 日本 | ||
crm | CRM | 165,000 | 49,500 |
customer relationship management | 顧客 関係 管理 | 165,000 | 260 |
crm customer relationship management | CRM 顧客 関係 管理 | 165,000 | 50 |
client relationship management | 顧客 関係 管理 | 165,000 | 260 |
customer retention management | 顧客リーテンション管理 | 165,000 | — |
customer resource management | 顧客リソース管理 | 165,000 | — |
candidate relationship management | 採用候補者管理 | 165,000 | — |
crm explanation | crm とは | 60,500 | 22,200 |
what is crm | crm とは | 27,100 | 22,200 |
CRM (customer relationship management) の日本語訳は、「顧客関係管理」ですが、日本語では「顧客管理」のほうが検索ボリュームが多いです。また、英語で顧客管理は、client (クライアント)と customer (カスタマー) で検索ボリュームが異なり、意味も若干異なります。
client(クライアント)が専門的なサービスを受ける顧客のことで、法律・コンサルタント・不動産などの顧客を指します。
customer(カスタマー)は、商品やサービスを買う顧客のことで、小売店・飲食店・銀行など、カスタマーサービス部門がある業種の顧客を指します。
営業管理システムについては、英語では、SFA(sales force automation の頭文字)よりも、MSA(marketing and sales automation の頭文字)の検索ボリュームが多いです。
英語キーワード | 日本語キーワード | 月間平均検索ボリューム | |
米国 | 日本 | ||
crm | CRM | 165,000 | 49,500 |
customer relationship management | 顧客 関係 管理 | 165,000 | 260 |
customer management | 顧客 管理 | 480 | 2,900 |
client management | 顧客 管理 | 1,000 | 2,900 |
customer management system | 顧客 管理 システム | 1,300 | 2,900 |
client management system | 顧客 管理 システム | 880 | 2,900 |
msa | MSA | 110,000 | 8,100 |
sfa | SFA | 33,100 | 18,100 |
sales management system | 営業 管理 システム | 170 | 210 |
MSA や SFA は、CRM より略字が表す意味が多くないため、CRMに比べて平文での検索ボリュームは少なく、多くの人が略字で検索しています。また、ビジネス用語には日英で認識ギャップのある単語も多く、「営業支援ツール」「グループウェア」は英語の検索ボリュームが少ないです。CRMとグループウェアや情報一元化サービスでは、テレワークのチームビルディングを訴求する広告文をよくみかけますが、テレワーク、リモートワーク、在宅勤務の日本語と英語では検索ボリューム数が、逆転しています。
英語キーワード | 日本語キーワード | 月間平均検索ボリューム | |
米国 | 日本 | ||
msa | MSA | 110,000 | 8,100 |
Marketing and Sales Automation | マーケティング セールス オートメーション | 170 | — |
sfa | SFA | 33,100 | 18,100 |
sales force automation | セールス フォース オートメーション | 480 | 170 |
sales management system | 営業 管理 システム | 170 | 210 |
sales support tools | 営業 支援 ツール | 10 | 720 |
groupware | グループウェア | 720 | 12,100 |
team building | チーム ビルディング | 18,100 | 14,800 |
telework | テレワーク | 8,100 | 33,100 |
remote work | リモートワーク | 60,500 | 27,100 |
work from home | 在宅勤務 | 135,000 | 12,100 |
ビジネス用語には日英で認識ギャップのある単語も多いため、日本語から英語への直訳はSEO効果が低くなる可能性があります。
「needs(ニーズ)」の検索ボリュームは多いですが「お客様のニーズにあった」は使い古されて時代遅れな印象を与えるため、英文広告文ではあまり使用されていません。
B2B も検索ボリュームは多いですが、英語の広告文ではあまりみかけません。さらに、日本では、B2B と対になってよく使われる B2C ですが、英語では、DTC(Direct to consumer 企業から直接販売)の検索ボリュームのほうが多くなっています。反対に、英語では多用されている customer retention(リード獲得)や customer retention(顧客リテンション)は日本ではあまり使われていません。
なお、red tape(赤いテープ)は英語で「お役所仕事のような大量な事務仕事」の慣用表現で、広告表現でもたまに見かけます。cut red tape(赤いテープを切る)や reduce red tape(赤いテープ削減)は、「煩雑な業務を削減」という文脈で使用されます。
また、ビジネスツールのほうがプラットフォームより検索ボリュームは多いですが、プラットフォームのほうが多機能な印象を与えます。
英語キーワード | 日本語キーワード | 月間平均検索ボリューム | |
米国 | 日本 | ||
needs | ニーズ | 60,500 | 14,800 |
b2b | B2B | 33,100 | 5,400 |
b to b | B to B | 1,300 | 9,900 |
b2c | B2C | 9,900 | 2,400 |
dtc | DTC | 22,200 | 5,400 |
lead generation | リード獲得 | 18,100 | 2,400 |
customer retention | 顧客リテンション | 5,400 | 50 |
red tape | レッドテープ | 12,100 | 140 |
reporting management | 帳票管理 | 70 | 170 |
business app | 業務アプリ | 1,600 | 480 |
business tools | ビジネス ツール | 880 | 480 |
business platform | ビジネス プラットフォーム | 320 | 210 |