Google BardとはGoogleが発表した生成AIサービス名です。話題の“Chat GPT”も生成AIですので、そのGoogleバージョンです。
両サービス共に当社のコラムで紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
「ChatGPTとBing AI Chatbotが切り拓く検索の未来 – SEO観点から見るインパクト」
尚、Googleは2023年6月に生成AIを搭載した検索エンジン「SGE」についても発表しています。
こちらも別のコラムにて紹介しておりますので、併せてご覧ください。
「【Google】AIを搭載した検索エンジン「SGE」とは」
Google Bardというサービス自体、今年の2月から試運転が始まったばかりのため、日々アップデートが行われており、7月と9月には、以下の項目がアップデートされています。
引用:https://bard.google.com/updates
アラビア語、中国語(簡体字、繁体字)、ドイツ語、ヒンディー語、スペイン語など、40 以上の言語に対応可能となり、EU全体(27 か国)、ブラジルなどで利用可能となりました。
試運転初期の段階で、英語、日本語、韓国語が対象とされていましたが、その経験から多くの言語と多くの地域でサービス提供が可能になったということです。
生成AIは、基本的に会話形のチャット形式のため、言語化した情報を入れることで回答が返ってきていましたが、Googleレンズを通して画像をアップロードすることが可能になりました。
画像検索はGoogleとしても力をいれている分野のため、それに関連して機能拡張された形になったと考えられます。
ちなみにどのようになるのか実際にBardへ画像をアップロードして質問してみました。
筆者の近くにあったチョコベーグルを撮影して聞いてみたところ、正解の回答が。
照明が暗い環境でしたが、しっかりと判別し回答してくれました。
時々家にある、「これ何の部品だっけ・・・?」「これ何に使うものだっけ?」というものでも、聞いたら回答してくれるかもしれませんね。
1つ目の更新内容の対象となっている言語(40以上の言語)で、回答の読み上げが可能となりました。
そもそもマイクのマークがあり、質問も音声で可能となっているので、音声のみでBardの機能を使用することができます。
現状Bardは、Googleアカウントを用いて利用しますが、アカウントに紐付き、以前の会話を再開することが可能となりました。また、特定のスレッドに対して、引き続き利用したい場合は、会話自体に名前をつけて固定することも可能です。一度に複数のことを聞くことも可能なので、回答が見やすくなりました。
ちなみに先程スマホで写真の質問をしたあと、PCから同じアカウントでBardを開くと以下のようになります。
チョコレートベーグルというのが前回の質問です。
もし、続けてベーグルについての会話、回答を聞きたい場合は、クリックして途中から始めることができます。
Bard との会話の一部、またはすべてを他のユーザーと共有できるようになりました。
上記赤枠のボタンをクリックすることで共有が可能です。
ただし、画像は共有されないので、テキストのみの内容が共有されます。
Bardからの回答について、内容を短くしたり、表現を変えたりするオプションが導入されました。
右下の3本の横線をクリックすると赤枠のオプションが出て、選択が可能になっています。
回答の文章のニュアンスなどは、左上の青枠クリックで3つほど回答案を出すこともできます。
Google Bardでは、いくつかの言語でプログラミングのコードを作成することも可能ですが、関連機能の拡張も意欲的に行っています。Googleが提供している「Google Colab」というブラウザ上でプログラミングコードを入力できるサービスと連携していましたが、今回「Replit」というサービスでも対応できるようになりました。
前回のアップデートから約2ヶ月の時間を経て、更にGoogle Bardは進化しました。
前述した7月のアップデートと連携している内容もありますので、合わせてご確認ください。
品質と精度が向上し、回答精度が向上しました。以前よりも回答内容が詳細であったり、より聞きたいことに近い内容が出ているようです。
こちらの機能は、現状日本語の画面では利用できませんが、英語で実装されています。
Googleの「G」 ボタンが回答の下に表示されており、回答結果をGoogle 検索で再確認することができる機能です。これまでの進捗からみると、年内には日本語でも利用できるようになるのではないかなと考えられます。
7月13日追加された、会話のリンク共有機能を使い、共有した状態で会話を継続することが可能となり、追加質問等ができるようになりました。今までは1対1の会話形式でしたが、他のユーザーからも追加質問ができるようになり、より求めている回答を導き出せるようになっています。
全ての対応言語(現状40言語以上)で、画像に関連する機能(Googleレンズや回答結果)が使用可能になりました。また、7月13日に追加された、回答の書き換えオプションについても、対応言語全てで使用可能となっています。
2月にサービスが発表されたから約7ヶ月ですでに世界中で利用できるサービスへと進化しています。
新機能の追加はまず英語から実装されることが多いですが、本サービス自体、日本語へのローンチも早かったことから、英語の実装語は日本語も早い段階で機能の更新が行われていくと考えられます。
Googleに関連するサービスということからも、多くの人に利用され、AIの学習速度も早く、より正確な回答が得られるようになってきています。
引き続きサービスを利用しつつ、アップデートについても注視していきたいですね。