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    2020.12.14

バブル コロナ下でのプロスポーツリーグ開催方法 プロスポーツ開催はtakes a villageで 厳しい条件でリーグ開催

プロスポーツ開催はtakes a villageで 厳しい条件でリーグ開催

  新型コロナウィルスの感染を押さえ、渡航緩和調整を行い2国間または限定された複数の国で国境を開くことをトラブルバブルと呼びますが、北米プロスポーツリーグが、感染拡大を抑えるためにとった対策も「バブル」と呼ばれています。その運営方法は、閉じられた環境の中で必要最小限の関係者だけ集めて無観客試合を、しかも数カ月のスパンで行うことを意味します。今年の3月以降、北米のほぼすべてのプロスポーツリーグが感染拡大を抑えるため、2020年シーズンの開幕延期または一時中断を発表しました。しかし、長引くロックダウンに、なんとか収益を確保しようと、6月頃からいくつかのリーグがバブルを設定した上でシーズンを再開すると発表しました。最大のバブル実験を実施したのはプロバスケのNBAでした。フロリダのディズニーワールドの一部を貸し切り(一説では150億円以上の費用がかかったとか)、およそ3カ月にわたるシーズンを感染者ゼロで乗り切りました。選手たちは3カ月ものあいだ家族から離れて、バブル内で過ごしました。シーズンを再開することでBlackLivesMatter運動の勢いを阻害するのでは、という意見もありました。実際に、バブル内でのシーズン再開後も無抵抗の黒人が白人警官に射殺される事件が発生し、選手がボイコットした試合もありました。3カ月近くも家族に会えない日が続き、深い孤独を感じた関係者もいたはずです。なぜこんな時にバスケしてるんだろう、これに意味はあるのだろうか、と自問したと告白した選手もいます。優勝したロサンゼルス・レイカーズのGMロブ・ペリンカも今年の成功は困難な状況の中でもチームが一丸となって戦った結果だと称えています。ちなみに、この「チーム一丸となって」ですが、会見の中では「It takes a village to have success. (成功を手にするには全員が一つになる必要がある。)」(参照※1、図1)と言っています。この it takes a village は、2019年の新語・流行語大賞にも選ばれ、昨今、日本のビジネスシーンで大流行している「ワンチーム」とかなり似ています。1人の力ではやれることに限界がある、でもみんなの力を合わせれば上手くいく、という意味で「子どもを健やかに安全に育てるには村全体が協力しなければならない」というアフリカのことわざが語源です。特に今年のNBAシーズンは it takes a village を象徴するような一年でした。リーグと選手会が協力しバブルを実施し無事シーズンを終えることができたのです。(参照※1)

ESPN via ENGLISH JOURNAL ONLINE

北米ではこれほど厳しい条件でスポーツ観戦を運営しています。また、無観客試合でも選手や観客に臨場感を持ってもらおうと、会場の観客席へLEDパネルを何台も設置し、オンラインでスタジアムと観客の部屋を結ぶ試みも盛んで、5G環境を整備するスタジムも増えています。(参照※1、図2)来年開催が予定されている東京オリンピックでも防疫対策とデジタル化は避けられないでしょう。

NHL via ENGLISH JOURNAL ONLINE

※1 バブル – ENGLISH JOURNAL ONLINE
https://ej.alc.co.jp/entry/20201109-sekine-sports-12

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