日本文化の危機 三味線の最大手「東京和楽器」廃業
カナダ・モントリオールを拠点に活動するエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」が7月29日、破産手続きを申請し、3000人余りを解雇すると発表しました。創設者のギー・ラリベルテ氏が離れてからは、コロナ以前にも常設会場の改修などで、多額の負債を抱えていました。カナダ・コンコルディア大学経営学部でコーポレート・ガバナンス部門を率いるミシェル・マグナン氏は、「多数の公演で大人数が働いている。彼らは今どこにいるのか、何をしているのか、どう過ごしているのか。心身の状態はどうなのか」「時間がたてばたつほど、専門的な技能は失われてしまう恐れがある…こうした資産は形がなくなってしまう」とコメントしています。(参照※1、写真1)
三味線の最大手メーカー「東京和楽器」(東京都八王子市)が8月の廃業を決めました。近年の需要の低迷や昨年10月の消費税率引き上げに加え、新型コロナウイルスの影響が追い打ちをかけた形です。個人経営からスタートし、前身の会社を経て創業135年、邦楽界を支えてきた老舗の幕引きに、業界では激震が走っています。(参照※2、写真2)コロナは芸術文化も殺しています。
※1 シルク・ドゥ・ソレイユ破産申請:AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3289076
※2 三味線最大手「東京和楽器」廃業:東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38357