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    2019.12.25

台湾での日本旅行の情報収集方法は?台湾アウンスタッフに聞いてみた

台湾市場概況
台湾は、中国・韓国とともに訪日トップ3の常連国です。観光目的では2015年に中国に抜かれるまでは、韓国と常に1位、2位を競っていました。2018年の訪日者総数は475万7千人余りで、総人口2,360万人*1で単純計算すると5人に1人は日本を訪れた計算になります。

グラフ1:年別国・地域ごとの訪日観光客数の推移

年別国・地域ごとの訪日観光客数の推移

※日本政府観光局 (JNTO) 日本の観光統計データ*2より

台北のアウンオフィスの台湾人スタッフも全員訪日経験があります。2018年の訪日台湾人(観光目的)では訪日回数1回目は18.5%と、80%以上が訪日リピーターで、うち17.4%が10回目以上のヘビーリピーターです。日本が大好きな若者、日本マニアのことを「哈日族(Hārì zú)」と呼ぶ総称があるほど、日本は定番の旅行先です。

グラフ2:2018年訪日回数(観光目的) 台湾

2018年訪日回数(観光目的)台湾

※日本政府観光局 (JNTO)データ*1より

2018年の訪日台湾人の平均滞在期間は、4~6日間が73.1%、7~13日間が22.0%と両方で90%以上を占めます。3日間以内の短期滞在が多い韓国(29.9%)とは対象的に、3日間以内の短期滞在はわずか2.8%です。

グラフ3:2018年滞在日数(観光目的) 台湾・韓国比較

2018年滞在日数(観光目的) 台湾・韓国比較

※観光庁 訪日外国人消費動向調査 (2018年)*3よりAUN作成

日本旅行するときに参照するサイト
台湾アウンスタッフに、日本へ旅行する際、どのようにオンラインで情報収集をするのか、アンケートをとりました。情報収集する項目として以下の4つを質問しました。

・観光地を探すとき
・航空券を探すとき
・ホテルを探すとき
・レストランを探すとき

日本のどこに行こうかな?
まず観光地を探すときは、どんなサイトを見ているのでしょうか。ランダムにあげてもらったところ、他の質問と比較して最多の20サイトをあげてくれました。人気トップ5のサイトはこちらです。

1位 樂吃購 日本
2位 林氏璧和美狐團三狐的小天地
3位 目的地の観光協会や観光局の公式サイト
4位 日本藥妝失心瘋俱樂部
5位 Instagram

それぞれのサイトを簡単にご紹介します。
1位は、台湾最大の訪日メディア「樂吃購 日本」です。月間ユーザー数(UU)150万人以上、Facebookファン数68万人と台湾で高い認知度を誇る訪日メディアで、台湾アウンスタッフにも人気です。「日本各地別や飲食・遊びなどの分類が見やすい」とサイトデザイン押しの意見と、「日本に関するキーワードで検索すると上位表示されるから」という意見もありました。
2位は、台湾の有名ブロガーの家族旅行ブログです。観光庁 訪日外国人消費動向調査 (2018年)でも、訪日旅行前に役立った旅行情報源(観光目的)で「個人のブログ」は39.5%と断トツです。台湾アウンスタッフも、この2位のブログ以外にも女性の家族旅行ブロガーやインスタ映えな写真が満載の若い女性ひとり旅ブロガーなど、それぞれ好みのブログがあるようです。台湾での旅行ブログの人気を改めて感じました。
観光庁 訪日外国人消費動向調査 (2018年)で2位の「日本政府観光局ホームページ」をはじめ、日本各地のご当地オフィシャルページが、台湾アウンスタッフの3位でした。日本語がわかるスタッフが、最新のローカル情報を求めてサイトを訪れています。 続いて4位は、女性向けに日本の化粧品や雑貨の最新情報を発信しているメディアです。「情報が詳しく、読みやすく、そして割引券があるから!」とのこと。そして、5位はInstagram。タグで検索して情報収集しています。

グラフ4:台湾人が訪日旅行前に役立った旅行情報源(2018年)

台湾人が訪日旅行前に役立った旅行情報源(2018年)

※観光庁 訪日外国人消費動向調査 (2018年)*3よりAUN作成

航空券購入
さて、目的地が決まりました。日本行きの航空券を探すときに訪れるサイトはどこでしょうか。アウン台湾スタッフの一番人気は、Skyscanner.com.twでした。「安い航空券が探しやすい!」「サイトスピードも早い」と好評です。他にはFunTime旅遊比價網や、Trip.comなど中華系の航空券検索サイトの名前も上がっていました。また、EVA航空や、タイガーエアなど、よく使う航空会社のサイトから直接買う、という回答も多くありました。

ホテル選び
ホテルサーチは、ほとんどの台湾アウンスタッフが、一番好きなホテル検索サイトで価格を調べ、泊まる宿を決めたあと、他のサイトでも料金を調べて、比較すると答えています。1位はAogda、2位はBooking.comでグローバル・サービスが上位を占めるなか、日本の じゃらん が3位でした。多少は日本語がわかるスタッフが多いためとも思われますが、じゃらん は、「提携ホテル数が多く、他のサイトに比べて安い料金が見つかる」点が評価されています。

食事はどこで食べようかな
グルメ検索では中国語繁体字対応もしている、日本の 食べログ が1位でした。「『日本餐廳(日本食レストラン)』と検索すると、オーガニック検索画面のトップに表示される」「営業時間や価格、メニューや写真も豊富」「星の評価や日本人の口コミが参考になる」と、支持を集めました。
2位も日本のYahoo! JAPAN で、日本語で「北海道 おすすめ料理」と目的地のおすすめ料理を検索し、日本人のコメントを参考にお店選びをしているそう。生活するように旅する旅行が、世界的に流行っていますが、台湾でも、観光客向けのお店ではなく、地元の日本人に人気のお店に行きたいようです。
そして、3位は Instagram で「今、人気の情報を知りたい」「トレンドを知りたい」と、最新情報をSNSで検索しています。

リピーターの多い台湾の人は、台湾アウンスタッフと同じように、台湾の人気ブロガーの日本旅行記や口コミサイトの日本人の口コミを参考に、日本人にも人気の最新アクティビティやグルメを楽しみたいと、オンラインで情報収集をしている人も多いのではないでしょうか。

参照
*1日本政府観光局 (JNTO) 世界の市場別基礎情報 東アジア
*2日本政府観光局 (JNTO) 日本の観光統計データ
*3観光庁 訪日外国人消費動向調査 (2018年)

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