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    2019.04.11

インバウンドコラム】春 4月~5月の中国旅行トレンド

インバウンドコラム
春 4月~5月の中国旅行トレンド

中国最大の旅行ブログサイト马蜂窝 春旅行トレンド

  中国最大級の旅行ブログサイト马蜂窝Mafengwoが2019年3月~5月のトレンド予想を発表しました。この時期の海外旅行は日本の桜が大人気です。今年は、東京、京都、大阪など以前から人気の観光地ではなく、穴場の桜スポットに、特に若者が、注目しています。中でも今年、最も人気度が高まった目的地は和歌山市で、前年比78%人気度が向上。次いで熊本(77%)、以下伊豆、鹿児島、沖縄と続きます。和歌山城周辺の1,300本を超える桜や紀州の桜の名所、紀三井寺とともに、貴志駅の猫の駅長や、熊本の一心行の大桜などが見頃の時期と一緒に紹介されています。清明節、労働節と祝日が続々と控えています。马蜂窝のデータは春の海外旅行熱が高まっていることを示しています。(参照※1、表1)

中国最大の旅行ブログサイト马蜂窝 春旅行トレンド
中国最大の旅行ブログサイト马蜂窝 春旅行トレンド

清明節は4月5日、5月労働節は4連休!

  春分の日から15日後にあたる清明節、中国では祝日となり、お墓参りをして草むしりやお墓掃除をする日です。今年は4月15日金曜日にあたり3連休となります。暖かくなり、外出にもってこいの季節でもあり、この祝日を利用して旅行へでかける人も近年多くなっています。
  3月22日、中国政府は、5月1日の労働節(メーデー)から4日間を連休にすると発表しました。旅行消費の喚起が狙いです。(参照※2)2019年の祝日は、2018年12月に発表されたばかりで、この発表は驚きを持って迎えられました。   
  この決定で、旅行件数は国内外あわせて1500万ほど増えると見込まれています。発表後、人気旅行先の航空やホテル料金は急激に値上がりし、中国の大手OTA、Ctripでは、政府発表からたった2時間で、国際線のチケットが5倍になった旅行先もありました。 労働節連休の人気目的地はタイ、日本、インドネシア、ベトナム、カンボジア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、アメリカ、イタリア。別の旅行サイト、lvmama.com(驴妈妈)も、発表後2時間で労働節休暇検索が330%増加したとコメントしています。
  中国の旅行者は、これまで春節やゴールデン・ウィークと呼ばれる10月の国慶節の大型連休期間に旅行をしてきました。ですが、この2つの休暇に旅行が集中しすぎてしまい、人気の観光地や交通機関の混雑で旅行の魅力が損なわれていました。連休が増えたことにより、ピーク配分され、混雑が少しでも緩和されることが期待されています。(参照※3、写真)

清明節は4月5日、5月労働節は4連休!

中国の豊かな中産階級は海外長期滞在を夢に見る

  食や薬品への不信、大気汚染や、ますます権威主義になっていく政府の統制を嫌って海外に長期滞在を希望する人が増えています。海外への預貯金の移動は厳しく制限され、移住や家の所有も困難になってきています。一方で数次ビザを発行する国は増え、航空券の価格は下がり、毎年、数週間から数ヶ月、海外に長期滞在することが便利で実用的な選択となってきました。学期間中に子供を3~4週間、留学させ、その間、ヴィラを借りて親も一緒に滞在する家族も多く、オーストラリアやニュージーランド、カナダのトロントが、留学先として人気です。(参照※4、写真)

中国の豊かな中産階級は海外長期滞在を夢に見る

※1 马蜂窝2019年春季旅行動向:TOM新聞
http://news.tom.com/201903/4694584496.html
※2 中国5月1~4日を連休に – Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-22/POR4LS6JIJUO01
※3 労働節連休 | South China Morning Post
https://www.scmp.com/news/china/society/article/3002934/chinese-tourists-target-singapore-us-italy-and-thailand-after
※4 旅行トレンド | South China Morning Post
https://www.scmp.com/economy/china-economy/article/2189397/chinas-wealthy-families-are-turning-long-holidays-abroad-their

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