Expedia.comへのカスタマージャーニー
世界最大手OTA エクスペディアへの流入経路・ユーザーデモグラフィックはどうなってるの?
米国の価格比較サイトShopzilla ショップジラ、Pricegrabber プライス・グラバー などを運営する Connexity コネクシティ の子会社で消費者動向や検索動向市場調査を行う Hitwise ヒットワイズ が、ユーザーがどのような経路でエクスペリアを訪れ、ホテルや航空券を予約しているのか?というレポートを発表しています。
Expedia.com への「hotels near me 近くのホテル」のクリック率は0.13%で「hotels ホテル」(0.14%)より低いのですが、ホテル予約へのクリック率は「hotels near me」は0.70%で、「hotels」0.28%の3倍以上です。「flight tickets 航空券」はExpedia.comへの流入キーワードトップ10には入っていませんが、航空券予約では5位です。そのため検索戦略的にエクスペディアは「hotels near me」と「flight tickets」の入札価格を優先させる必要があります。(参照※1、表1~表3)
流入SNSやメディアにも商品により特徴があります。SNSは Facebook や YouTube、Twitter が上位を占めてはいますが、航空券予約では米国版2ちゃんねる Reddit が、ホテル予約では Pinterest が、レンタカーは Linkedin と口コミサイトの Yelp からの流入が多く、メディアは、ホテル予約へは昨年故スティーブ・ジョブズ氏の妻が買収した創業160年の老舗雑誌の Atrantic が、レンタカーには GQ からの流入が多くなっています。Expedia.com のホテル予約ユーザーの16%が55歳~64歳、航空券予約は21%が18歳~24歳と、流入SNSやメディアとリンクしています。そのため、Expedia.com ではホテル予約には「leisure レジャー」、航空券予約には「adventure 冒険」というキーワードで年代別ユーザーにアピールしています。(参照※2、表4、表5)
※2 Hitwise 旅行予約調査レポート
http://www.hitwise.com/white-papers/path-booking-travel-2018/ (英語)