富山が、米ニューヨーク・タイムズ紙の「2025年に行くべき52の場所」 に選ばれたことは、多くのテレビや新聞で取り上げられ、目にした方も多いと思います。ほかにも2025年のおすすめ観光地リストに日本を選出した英語メディアはあります。主要なものをリストアップしました。
まずは冒頭のニューヨーク・タイムズ紙から。同紙は「52 Places to Go in 2025(2025年に行くべき52か所)」で富山と、大阪を選出しています。
富山は、「混雑を避けつつ、文化やグルメを楽しめる」街と紹介されており、Expedia の2025年トラベル・トレンドをご紹介した際にふれた「destination dupe」や「detour(回り道)」なトラベル・トレンドも思い出させます。
参照:変化する旅行者のモチベーション・2025年トラベルトレンド
大阪は、大阪万博に加え、大阪駅の北側に広がる新しい「グラングリーン大阪」都市公園をとりあげています。また、くいだおれ大阪の魅力も、もちろん言及していて、たこ焼きとお好み焼きは必須ストリートグルメと紹介しています。
英国の BBC 放送は、「The 25 best places to travel in 2025(2025年に旅行したい場所25か所)」で香川県の直島を2番目に取り上げています。ニューヨーク・タイムズ紙では、52か所中、富山は30番目、大阪は38番目でした。
瀬戸内海に浮かぶ直島は、コンテンポラリー・アートと建築デザイン好きなら必見の旅行先として、2025年に新たに開館する「新直島美術館」や、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」瀬戸内トリエンナーレを紹介しています。
米 CNN 放送は、「Where to go in 2025: The best places to visit(2025年に行くならこの場所)」で、関西を取り上げています。選出した 25か所中、関西は12番目ですが、この記事のヘッドラインには桜シーズンの姫路城の写真が使用され「日本を訪れるなら春のさくらの季節が一番人気」とキャプションしています。
米ナショナルジオグラフィック誌は、「The 25 best places in the world to travel to in 2025(今こそ訪れたい世界の旅先25 2025年版)」で9番目に金沢を選んでいます。選出理由は、「混雑なしでクラシックな日本を体験」とし、金沢の古い町並みや金箔貼り体験を紹介しています。
こちらも、混雑を避ける「detour(回り道)」トラベル・トレンドに沿った選出です。
米国の旅行専門誌トラベル・アンド・レジャーは、「The 50 Best Places to Travel in 2025(2025年に旅行したい場所50)」で、食の街、大阪で2024年から2025年にオープンする高級ホテルを喧伝しています。
なお、同誌の読者投票では、2023年、2024年と連続して京都が世界3位に選ばれています。
旅行ガイドブック、ロンリープラネット誌も、大阪を選んでいます。同誌は、国、都市や地域ごとのランキングを発表しており、大阪は都市ランキングトップ10で7位に選ばれています。
大阪、道頓堀の派手な看板と大阪城をハイライトしているほか、美味しいご当地グルメのほかにビーガンやベジタリアン、グルテンフリーなど、食の好みにあった料理も簡単に見つかると紹介しています。
【出典元】
※1 2025 Travel Destinations: 52 Places to Go This Year – The New York Times
※2 The 25 best places to travel in 2025 – BBC Travel
※3 Best travel destinations to visit in 2025 – CNN
※4 The 25 best places in the world to travel to in 2025 – National Geographic
※5 The 50 Best Places to Travel in 2025 – Travel + Leisure
※6 T+L readers selected the “World’s Best Awards” survey for 2024 – Travel + Leisure
※7 Best Destinations to Travel in 2025 – Lonely Planet