日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年1月の訪日外国人客数(推計値)は、前年同月比40.6%増の378万1200人で、単月として過去最高を更新しました。2024年には2月だった旧正月(春節)が、今年は1月だったこともあり、中国からの訪日客が前年同月比135.6%増と大きな伸びを示しました。
中国に次いで伸び率が大きかったのはマレーシア(133.8%)と、中東地域(102.2%)です。東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要6カ国(タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン)から日本を訪れた旅行者数は前年同月比で35%増加し、合計40万3千人に達しています。
ムスリム旅行の世界的権威 CrescentRating が、毎年発表しているグローバル・ムスリム旅行指数(Global Muslim Travel Index: GMTI)の 2024年レポートによると、女性が選ぶムスリム・フレンドリーな旅行先トップ20(非OIC諸国カテゴリー)で、日本は 5位にランクインしています。
ムスリム女性は、家族旅行とカップル旅行の決定に大きく影響し、70% 以上が旅行計画に積極的に関わっています。
マスターカードと CrescentRating の 2023年ムスリム Z 世代旅行レポートによるとムスリム Z 世代の 70% が、文化的な体験を好み、63% が旅行中に学習的な経験を求めています。また、安全性がもっとも懸念される条件で、95% がヘイトクライムのない旅行先を最優先すると答え、 80% が旅行中も SNS が欠かせないと回答しています。
日本は、台湾や韓国、香港と同じく、宗教的な差別も少なく、安全な旅行先としてムスリム旅行者から注目を集めています。
【出典元】
※1 訪日外客数(2025年1月推計値) | JNTO
※2 東南アジア訪日者、1月は4カ国が過去最高 | NNA ASIA
※3 Muslim Women Shaping Global Travel Trends | GMTI 2024 Report