健康は人生の基盤であり、台湾では近年、健康を重視する意識がますます高まっています。特にコロナ禍を経て、「予防」「改善」「日常から健康を維持する」ことが重要視され、生活全般に影響を与えています。
2020年12月~2024年11月 GOOGLE.TW キーワード数検索ボリューム推移
(左グラフ) 健身: 筋トレ、フィットネス 健康: 健康
(右グラフ) 保健品: 健康食品 提升免疫力保健食品: 免疫力を高めるための健康食品
コロナ禍で運動不足が指摘される中、台湾ではフィットネス市場が急成長しています。人気スポーツジム「世界健身」と「柏文健身工廠」の業績数字がその勢いを示しています:
世界健身の11月売上は8.4億元(約40億3200万円 月成長1.03%)
花蓮吉安Sport新館は開幕から3500人超の会員登録で新記録を達成しました。
2025年までに新たに9店舗を開業し、総数136店舗へと拡大予定です。
柏文健身工廠の11月売上は4.55億元(約21億8400万円 月成長1.7%)
前11ヶ月の売上は前年比19%増と順調に成長中です。2025年には8〜9店舗を新設し、総数は85〜86店舗に到達する見込みです。
このように、フィットネスは単なるダイエットや体力づくりを超え、健康維持や生活習慣病予防、さらにはストレス軽減の手段として多くの人に受け入れられています。
健康食品市場では、天然の植物エキスを科学的に抽出したサプリメントが人気であり、身体の内側から健康を整えることが重視されています。また、免疫力向上に対する意識の高まりから、消費者はより成分や効果を意識した選択を行っています。
「保健品(健康食品)」の検索数が安定していることからも、健康維持に対する関心は日常生活の一部となっていることが伺えます。
「健康は良い睡眠から始まる」という意識が広がり、睡眠の質を改善するサービスが注目されています。例えば、オーダーメイドの枕や体圧を調整するマットレスが人気を集めています。
さらに、Power Sleep(オーダーメイド枕の販売業者)のように、睡眠状態をアプリで可視化し、姿勢改善をサポートする技術も取り入れられ、日常の健康管理がデジタル化しています。
健康を維持する上で、慢性病の予防が大きな課題です。心臓病や糖尿病、高血圧は台湾人の死因の多くを占めており、「慢性病リスク評価プラットフォーム」を活用して早期にリスクを知る動きが広がっています。
国民健康署が提供するこのシステムでは、定期健康診断の結果をもとに、10年後の疾患リスクを予測し、具体的な生活改善のアドバイスを受けられるため、手軽に健康管理ができます。
台湾は医療テクノロジー分野での成長が著しく、AIや分子検査が医療現場に導入されています。また、再生医療分野では幹細胞技術が進化し、関節炎や神経損傷の治療法として実用化されています。これらの技術は、従来の医療の枠を超えて、予防や治療の精度を高めています。
台湾では、健康に対する関心が運動、睡眠、食事、予防医療と多方面に広がっています。フィットネスの普及、天然成分の保健食品、医療テクノロジーの進化など、多様な取り組みが支えることで、「予防」と「改善」を重視する新たな健康文化が根付いてきました。
【出典元】
※ 預防勝於治療!揭密維持健康的 5 大新趨勢 | Heho健康網
※ 2024 台灣醫療科技展登場!聚焦 5 大健康醫療科技趨勢 | Heho健康網
※ 健身雙雄11月營收均創高 2025年擴點腳步積極 | MoneyDJ新聞
※ 健身飲控風潮崛起 食材原味零食受喜愛 | TVBS新聞網
※ 防疫也要遠離慢性病~透過慢性病風險評估,掌握自己身體健康 | 衛生福利部