アウンコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太 明、東証スタンダード:2459)は、グローバルマーケティング(国内・海外向けの販売促進・AI活用支援)*、メディアマーケティング(火災保険・地震保険の申請サポート)**などのマーケティング事業を展開しています。
この度、世界40カ国・地域を対象に、2025年4月11日から2025年7月15日までの期間における、「AI」に関連したGoogle検索のキーワードを調査***しましたので、その結果をお知らせいたします。
前回の調査を行った際のリリース(2025.05.08)はこちらをご覧ください。
* 国内外向けSEO (検索エンジン最適化)、国内外向け広告、AIO (AI最適化:AIO×SEO)[サービス概要: https://www.auncon.co.jp/service/]
** ミエルモ(火災保険・地震保険の申請サポート)[サービス概要:https://mielmo.co.jp/]
*** 今回の調査における各検索キーワードのランキングは、「Googleトレンド」により集計された、注目度を反映したものとなっており、推定値であることにご留意ください。
近年、AI技術の飛躍的な進化により、世界中でAIへの関心が高まっています。
特に、今回の調査では、動画生成AIである「Veo 3」や「Higgsfield」というキーワードが、各国・地域の検索トレンドのランキングにおいて上位となり、新たなAIモデルの登場と技術革新により、国際的に注目を集めていることが明らかになりました。
その他、「Genspark」というキーワードも注目を集めており、AIエージェントを搭載したアップデートによる、検索体験を変える新たなサービスとして、ユーザーの関心を集めました。
さらに、「AI 2027」というキーワードは、AIが超人的知能(ASI)へと進化する可能性を示した、予測レポートへの注目を表しており、技術的な期待とともに、倫理的・哲学的な議論も活発化しています。
今後もAI技術の進化に伴い、ユーザーの情報の使い方やコンテンツ制作の方法、検索体験などが変わっていきます。これらの変化は、個人の創造活動から企業の業務効率化やマーケティング戦略に至るまで、幅広い分野に影響を及ぼします。今後も各分野でのAI活用が進む中で、ユーザーのニーズや市場の動向に注目し続けることが重要です。
複数の国・地域のランキングでランクインした検索キーワード
※生成AIツール名などのキーワードが、Google トレンドのトップ10にいくつの国・地域でランクインしたのかを示しています。
動画生成AIの市場は、映像制作の効率化やクオリティ向上を実現する革新的技術の登場により、多様な業界やクリエイターに新たな可能性を提供すると期待されています。
・Googleの動画生成AIモデル 「Veo 3 (ベオ スリー)」
2025年5月21日に開催されたGoogleの開発者向けイベント「Google I/O 2025」にて、新たな動画生成AIモデル「Veo 3」が披露されました(※1)。今回の調査における各検索キーワードのランキングにおいても、「Veo 3」を示すキーワードが37カ国・地域の検索キーワードランキングでランクインし世界的な注目度の高さが明らかになりました。
Veo 3は、テキストから高解像度(4K)動画の生成だけでなく、従来は別工程が主流であった、効果音やBGM、登場人物の話し声なども、同時に生成することが可能になりました。また、登場人物が話している内容と、口の動きを一致させる精度も向上し、物理法則や自然な動きに忠実な点にも注目が集まりました。さらに、提供地域も拡大し、アジア、中東、欧米などの幅広い国々におけるGoogleサブスクリプションユーザーに提供されており、世界中のクリエイターの間で、新機能を活用したコンテンツがSNSなどを通じて次々と公開されています。
加えて、AIによるフェイク動画(ディープフェイク)対策として、人間の目には見えない形で動画や画像データ(ピクセル)に微細なパターンを埋め込むといった、独自の透かし技術(SynthID)など、倫理的な話題を含めた多角的な技術への注目も、検索需要の急増につながっているといえます。
また、「Google AI Pro」というキーワードが6カ国・地域の検索キーワードランキングでランクインしました。これは、GoogleのAIサービスの料金プラン名を示しており、2025年5月に「Gemini Advanced」からブランド名の変更と、機能の拡張をしております(※2)。前述の「Veo 3」や最上位AIモデル「Gemini 2.5 Pro」が利用可能であることなどから、「Veo 3」とあわせて注目が集まる結果となりました。
・動画生成AI 「Higgsfield (ヒッグスフィールド)」への注目
「Higgsfield」は、米国のスタートアップ企業であるHiggsfield, Inc.により、2025年4月にリリースされ、その革新的な動画生成技術が世界的に大きな注目を集め、35カ国・地域の検索キーワードランキングでランクインしました。
特に、画像から映画の様な本格的な動画の生成が可能なことや、100種類以上のプリセットカメラワークによって、ユーザーは複雑なカメラ指示をせずとも、迫力ある映像の作成が簡単におこなえる点などが、世界中のAIクリエイターやSNSユーザーの間で注目され拡散されました。
また、2025年7月12日には、Googleの動画生成AIモデル「Veo 3」をコア技術としてプラットフォーム内に統合したと発表されました(※3)。これにより、ユーザーはHiggsfield上でVeo 3の技術を活用し、音声付き動画や、画像から動画への変換など、先進的な生成能力を直接利用できるようになり、このアップデートによって、各国・地域での注目度がさらに高まったと言えます。
今後、動画生成AIの市場は倫理面の強化が求められる中で成長と技術革新を続け、デジタルコンテンツやマーケティング、日常的なコミュニケーションなど幅広い分野で、多様なユーザーやビジネスに革新的な価値をもたらすことが期待されます。
「ai 2027」というキーワードが9カ国の検索キーワードランキングでランクインしました。この背景には、元OpenAI研究者を中心としたチームが公開した、2027年までにAI技術が急速に進化し、超人的知能を持つAI(ASI)が誕生する可能性を示した、予測レポート(※4)が注目を集めたことにあります。
このレポートでは、AI技術の急速な成熟や、複数国家間でのAI開発競争の激化、さらにはAI自身がAIを開発する段階へ進む可能性などが指摘されています。多くの専門家はこうした予測の「現場データに基づく実証的側面」に価値を認める一方で、「技術進歩の速度がここまで急激に進む保証はない」や「計算資源や物理的制約が存在する」といった慎重な見方もあり、賛否両論が存在します。
AIの進化と社会への影響については多様な立場や意見があり、予測レポートをきっかけに活発な議論が広がっています。今後、異なる視点を冷静に受け止めながら、AIとの共存やリスク管理について社会全体で考えていく姿勢がより重要であると言えます。
Genspark(ジェンスパーク)は、米国のMainFunc社によって2024年6月に公開された、複数のAI機能を統合したサービスです。
主に情報検索、画像、動画生成を統合した多機能AIプラットフォームとして注目されていましたが、2025年4月のアップデートで「Genspark Super Agent(スーパーエージェント)」と呼ばれる自律型AIエージェント機能が導入されました(※5)。この機能の追加により、検索から動画制作、資料作成、さらには店舗への電話予約など、煩雑なタスクを自動的かつ一括で処理できるようになりました。
さらに、2025年6月11日にはAI機能を統合した専用ブラウザ「Genspark AIブラウザ」(※6)がリリースされました。これにより、それまでのコンテンツ作成機能に加え、閲覧しているウェブサイト内の文章や動画の自動要約、スライド作成など、AIエージェントによる情報の自動収集・分析・活用が実現し、次世代の情報活用スタイルとして大きな注目を浴びています。
現在、検索エンジンとAIエージェントの融合による「次世代検索体験」の実現が期待されています。検索市場の再編や新たな競争軸の登場に伴い、引き続き市場の動向に注目しながら、市場に適応した新しいマーケティング戦略の立案などが求められます。
主に英語圏および西洋諸国を中心とした7カ国(ポーランド、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、南アフリカ、カナダ、ベルギー)における検索キーワードランキングで、「ai barbie dolls」「ai barbie box challenge」といった検索キーワードがランクインしました。
近年、AI画像生成ツールを活用し、特定の人気キャラクターの特徴に模したアバターや画像を生成してSNSに投稿するユーザーが増加しています。特にTikTokやInstagramを中心に、「#BarbieBoxChallenge」や「#AIDoll」といったハッシュタグが拡散され、本調査における各国の検索キーワードランキングにおいても、その盛り上がりの大きさが明らかになりました。
一方、このトレンドの拡大に伴い、AIによる画像生成において、著名キャラクターの無断利用や商用利用に伴う権利侵害の可能性など、法的・倫理的な課題も顕在化しています(※7)。
AIを活用した画像生成や自己表現は今後さらに多様化・拡大していくことが見込まれますが、生成画像を利用したプロモーション等の活用には著作権侵害リスクが伴うため、慎重な取り扱いが求められます。各国での知的財産権、商標権、プライバシーなどの法整備やガイドライン策定に加え、個人や企業のリテラシー向上も必要とされています。
AI技術は、動画生成や検索エンジン、エンターテイメント、さらには社会的課題への対応に至るまで、あらゆる分野で注目を集めています。
今後も進化を続けるAIにおいて、技術動向や社会的影響、法規制の変化などを継続的に注視し、技術の可能性とリスクに目を向けながら、新たな価値創出を通じて、ビジネスにおける持続的な成長を実現していくことが求められます。
【国・地域別 検索キーワードランキング】
【調査主旨】
世界40カ国・地域におけるAI関連の検索キーワード調査
【調査要綱】
・対象国・地域: OECD加盟主要国を中心にアウンコンサルティングにて抽出した40カ国・地域
・検索キーワード順位データ:Googleトレンド – https://trends.google.co.jp/trends/
<データ取得条件>
[検索キーワード]:「AI」
[対象期間]:2025/04/11~2025/07/15
[カテゴリ]:すべてのカテゴリ
[取得データ]:関連キーワードを「注目」の指標で並び替えた上位10件を取得(※生成AIに関連しないキーワードは除外)
・調査実施期間:2025年7月15日~2025年7月31日
・Googleトレンドの集計に関する詳細:Googleトレンドのデータに関するよくある質問 – https://support.google.com/trends/answer/4365533)
【出典】
(※1) Google Japan Blog – 想像力を広げる最新のメディア生成モデルとツール(2025年5月21日) , https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/aigenerative-media-models-io-2025/
(※2) Google Japan Blog – Gemini がよりパーソナルに、プロアクティブに、そしてパワフルに進化(2025年5月21日) , https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/gemini-app-updates-io-2025/
(※3) Design Offset – HiggsfieldでVeo 3動画生成が可能に 画像から動画にも対応(2025年7月12日) , https://design-offset.com/20250712-higgsfield-integrates-google-veo-3/
(※4) AI 2027(2025年4月3日) , https://ai-2027.com/
(※5) MainFunc社公式ブログ – Meet Genspark Super Agent(2025年4月2日) , https://mainfunc.ai/blog/genspark_super_agent
(※6) MainFunc社公式ブログ – Introducing Genspark AI Browser(2025年6月10日) , https://blog.genspark.ai/blog/genspark_ai_browser
(※7) Reuters – Plastic, fantastic … and potentially litigious: AI Barbie goes from dollhouse to courtroom(2025年5月7日) , https://www.reuters.com/legal/legalindustry/plastic-fantastic-potentially-litigious-ai-barbie-goes-dollhouse-courtroom-2025-05-07/
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[社名] | アウンコンサルティング株式会社 |
[本社] | 東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング6F |
[設立] | 1998年6月8日 |
[資本金] | 100,000千円(資本準備金538,774千円) 2025年5月末現在 |
[上場取引所] | 東証スタンダード市場(証券コード:2459) |
[代表者] | 代表取締役CEO信太 明 |
[社員数] | 34名(正社員のみ23名) 2025年5月末現在 |
[事業内容] | マーケティング事業 |
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