• 2025.06.09

2025年【世界14カ国・地域の親日度調査】日本への好感度、訪日意欲について

 グローバルマーケティング事業*を展開しているアウンコンサルティング株式会社(東証スタンダード市場:2459、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太明、以下「アウンコンサルティング」)はこの度、世界14の国と地域を対象に親日度や訪日意欲に関する調査を実施しましたので、その結果をお知らせいたします。

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  調査概要

【第13回アウンコンサルティング親日度調査】世界14の国と地域における日本への好感度、訪日意欲、訪日計画時の情報源について

・対象の国と地域(N数):韓国(110)・中国(108)・台湾(107)・香港(108)・タイ(108)・シンガポール(108)・マレーシア(109)・インドネシア(108)・フィリピン(109)・ベトナム(107)・インド(123)・オーストラリア(107)・アメリカ(110)・イギリス(113)
・調査期間:2025年5月8日~2025年5月13日
・対象:対象の国・地域の20歳以上の男女

  調査サマリー

1. 日本の好感度について

 日本への好感度に関しては以下の結果となりました。

 対象14カ国のうち10カ国以上で「大好き」「好き」と回答した人が約90%を超える高水準となりました。インドネシアとフィリピンは、前年に続きともに100%で同率トップとなり、引き続き極めて高い好感度となりました。特にフィリピンでは、日本との貿易・ODA(政府開発援助)・人的往来といった多面的な交流が、継続的な好印象の背景と考えられます。
 一方、「嫌い」「大嫌い」といった好感度が低い回答の割合が高かった中国では、全体の約40%にのぼり、他国と比べて高い水準にありましたが、前年比では約10%減少しており、やや改善の兆しが見られました。特に、「魅力的な観光地がない」「街が混んでいる/汚い」といった項目の比率が下がっており、印象の変化がうかがえます。
 また、2024年に「大嫌い」と回答した割合が最も高かった韓国では、「嫌い」「大嫌い」の回答が約7%減少しており、日韓首脳会談の再開など関係改善の動きが一定の影響を与えた可能性があります。
 こうした傾向をふまえると、日本への好感度は全体として非常に高く、特に東南アジア諸国では一貫して良好な印象が保たれており、今後の訪日促進において重要な市場の一つといえます。

■日本が好きな理由

日本について「大好き」「好き」と回答した方の理由は以下のとおりです (複数回答)

※5%以上を緑、15%以上を黄色、20%以上を赤く色づけ

 最も多く挙げられた理由は「日本食」で、14カ国中9カ国で20%を超える支持を得ています。次いで「四季の風景/自然」「商品の質が高い」「歴史/文化」なども広く選ばれています。
 また、欧米豪では「日本食」に加え、「歴史/文化」や「商品の質が高い」への評価が高く、日本の文化的・品質的側面への関心がうかがえます。
 このように、日本の魅力は食・文化・製品・自然など多岐にわたり、各国で異なる要素が支持されていることがわかります。

2. 訪日経験・意向

■日本に行ったことがありますか?

 訪日経験に関する調査では以下の結果となりました。

 訪日経験については、香港・台湾・韓国で「3回以上ある」の回答が他国より多く、リピーター傾向が顕著に見られました。
 一方、中国、インドネシア、フィリピン、マレーシアや、欧米では「1回もない」層が比較的多く、訪問経験にばらつきが見られます。このうち、インドネシア、フィリピン、マレーシアでは未訪問者が多いにもかかわらず、日本への好感度は比較的高く、将来的な訪日者層として注目されます。中国では訪問経験が少ない一方、好感度にはばらつきがあり、評価が分かれる傾向が見られました。

■日本にはいつ頃行きたいですか? (日本旅行を検討している方)

 訪日時期に関する調査では以下の結果となりました。

 「すぐに行きたい/すでに行く予定がある」と回答した割合が高かったのは、インドネシア・フィリピン・ベトナムなど東南アジア諸国でした。一方、欧米豪では「2026年4月以降」または「日本に行く予定はない」の回答が他国より目立ちました。訪日意欲は地域によって時期に差があり、距離や旅行環境の違いが影響していると考えられます。

■日本を訪れる際どの都市に行きたいですか?

 訪日都市に関する調査では以下の結果となりました (複数回答)。

 「東京」は14カ国の全てで訪問希望地の上位に入り、特にアメリカ、イギリス、インドでは30%を超える高い支持を得ています。「大阪」「京都」も多くの国で15%以上の回答があり、都市観光の人気が根強いことがうかがえます。「北海道」は台湾を筆頭に、タイ、シンガポールなどで20%前後と高い人気を集めており、雪景色や自然、食文化への関心が背景にあると見られます。
 また、「沖縄」はインドやアメリカで一定の支持があり、ビーチリゾートとしての訴求力がうかがえます。一方、「日本には行きたくない」との回答は少数にとどまりましたが、中国やアメリカでは約10%前後に上っています。

3. 日本旅行で不安なことについて

 訪日時の不安なことについては以下のとおりです(複数回答)。

※5%以上を緑、10%以上を黄色、15%以上を赤く色づけ

 「店員との会話が通じない」はベトナムを除く13カ国で10%以上、「地震等の災害」は台湾・アメリカを除くすべての国で10%超と、多くの国で共通する懸念となっています。交通に関しても「道路標識がわからない」「公共交通の乗り方」などで不安の声が見られました。これらの結果から、多言語対応や交通案内の充実、防災情報の発信強化など、インフラ面の整備が引き続き重要といえます。

4. 訪日計画における情報源

■日本の観光地を探すとき、何を参考にしていますか?

観光地を探す際の情報収集方法は以下のとおりです(複数回答)。

※5%以上を緑、10%以上を黄色、15%以上を赤く色づけ

 「Google Map」はイギリス・マレーシアを除く多くの国で15%を超え、「検索エンジン」も大半の国で15%以上となり、主要な情報源として定着しています。
 一方で、「旅行情報プラットフォーム」「観光協会や観光局の公式サイト」「家族・友人・知人に聞く」など、検索エンジンと併用される信頼性の高い情報源の活用に違いが見られます。
 台湾や香港では口コミが重視される一方、インドやイギリスではこうした手段の活用率が低い傾向にあります。公的情報(=観光協会・観光局などの公式発信)や実体験に基づくレビューへの信頼度が国によって異なり、それぞれに応じた情報提供の最適化が求められます。

■日本のホテルを探す時何を参考にしていますか?

 ホテルを探す際の情報収集方法は以下のとおりです(複数回答)。

※5%以上を緑、10%以上を黄色、15%以上を赤く色づけ

 「Google Map」は14カ国の全てで15%を超え、ホテル探しで最も広く利用されています。「検索エンジン」はベトナムを除く13カ国で10%以上となっており、主要手段として定着しています。「旅行予約サイト」は利便性が支持され、マレーシアをはじめ多くの国で高い割合となりました。「SNS(友人の投稿)」や「SNS広告」は10%未満の国が多く、影響は限定的です。

■日本のレストランを探すとき、何を参考にしていますか?

 飲食店を探す際の情報収集方法は以下のとおりです(複数回答)。

※5%以上を緑、10%以上を黄色、15%以上を赤く色づけ

 「Google Map」は台湾、香港、韓国などで特に高く、最も多く利用される手段となりました。「検索エンジン」は香港をはじめとするすべての国で10%以上となっており、汎用的な検索手段として定着しています。「旅行情報プラットフォーム」はタイ、インド、イギリスなどで高く、レビューの信頼性を求める層が一定数いることが示されました。「探さない/予約しない」は、東南アジア諸国を中心に全体の1%未満にとどまり、レストラン探しにおいても情報源の活用が一般化しています。

  まとめ

 東南アジア諸国を中心に高い訪日意欲が確認され、未訪問層の多い国でも高い好感度が継続しており、中長期的な訪日促進余地が見込まれます。東京・大阪・京都に人気が集中する一方で、北海道や沖縄などの地方都市にも関心が分散しており、広域周遊型プロモーションの展開が鍵となります。デジタル情報源の利用が定着しており、「Google Map」や検索エンジンを軸に、国別に異なるSNS・予約サイトの最適化が求められます。
 また、訪日時の不安要素としては「言語の壁」や「自然災害」「交通情報の不足」が引き続き指摘されており、多言語対応の拡充と安全情報の発信強化が課題です。
 今後は、体験型観光(コト消費)や地方誘客の強化、サステナブルな観光モデルの構築が、質・量ともに持続可能なインバウンド促進に寄与すると考えられます。

<参考資料>
【過去の親日度調査】
《2024年6月13日発表の第12回アウンコンサルティング親日度調査
 https://www.auncon.co.jp/press/research/2024-06-13/

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