Webサイトに掲載される画像は、ユーザーに情報を直感的に伝え、コンテンツへの理解を深めてもらうための重要な要素です。そして、画像には「alt属性」を設定し、画像の内容や役割を示す「altテキスト」を記述できます。alt属性は「altタグ」と呼ばれることもあります。
alt属性は、画像が表示されなかった際の代替テキストとして利用されるほか、 SEO(検索エンジン最適化)、ユーザビリティ、そしてアクセシビリティの向上に貢献します。
さらに近年では、Google検索にAIによる概要やAIモードなどの生成AI機能が導入され、ChatGPTをはじめとする生成AIサービスでも画像を含む回答が増えています。
そのため、Webサイトを運営する上で、「テキストだけでなく画像をどのように設計するか」という視点が、これまで以上に重要になってきています。
本記事では、alt属性の基本的な役割からSEOとの関係、生成AI時代に改めて注目したい理由、効果的なaltテキストの書き方について解説します。

目次
altテキストとは、画像が表示されない場合に代わりに表示されるテキストのことです。
alt属性とは、HTMLのimg要素に設定する、画像の内容や役割をテキストで示すための属性です。
たとえば、赤いリンゴの商品画像であれば、以下のように記述できます。
<img src=”apple.jpg” alt=”青森県産の赤いリンゴ”>
alt属性には、大きく3つの役割があります。
通信環境やエラーなどによって画像を読み込めない場合でも、altテキストが設定されていれば、画像がどのような内容なのかをテキストで補うことができます。
画像を見ることができない状況でも情報を伝えるための役割です。
alt属性はSEOにも関係します。「Google検索は画像を読み取ることができず、alt属性だけを頼りにしている」と捉えられることもありますが、現在Googleは、altテキストに加えて、画像自体を解析する技術やページ内のコンテンツも組み合わせて、画像の内容を理解しています。※1
その一方でGoogleは、画像についてより多くのメタデータを提供するうえで、altテキストを重要な属性として位置づけています。
つまり現在のalt属性は、「検索エンジンに画像を認識させる唯一の情報」ではなく、画像そのものや周辺コンテンツとあわせて、検索エンジンが画像の内容を理解するための重要な情報のひとつと考えるのが適切です。
※1)Google Search Central「Google 画像検索 SEO ベスト プラクティス」
上記リンク先(英語版)で、Googleは次のように明記しています。

alt属性はアクセシビリティの観点でも重要です。
視覚的に画像を確認することが難しく、スクリーンリーダーなどを利用してWebページを閲覧するユーザーは、altテキストによって画像が持つ情報を理解できます。
そのため、alt属性はSEOだけを目的として設定するものではありません。
「画像を見ることができないユーザーにも、同等の情報や意味が伝わるか」というユーザー視点を持つことが重要です。
| altテキストのメリット | 詳細 |
| SEO効果 | 検索エンジンに画像の内容を伝える |
| ユーザービリティ向上 | 画像が表示されない場合に代替テキストを表示 |
| アクセシビリティ向上 | 音声ブラウザ利用者への配慮 |
近年、検索や情報収集の体験そのものが大きく変化しています。
Google検索ではAIによる概要やAIモードなどの生成AI機能が登場し、ChatGPTなどの生成AIサービスでも、回答がテキストだけで完結するとは限らなくなりました。
画像や動画などの視覚情報が、ユーザーへの回答・情報提供の一部として利用される場面が増えています。
OpenAIは2026年1月30日のChatGPTリリースノートにおいて、「More visual responses」として、ChatGPTの回答をより視覚的で把握しやすいものにするアップデートを発表しました。
日常的な質問への回答に、ひと目で理解できるビジュアルが含まれるようになったほか、人物・場所・商品・アイデアといった重要な情報を視覚的に提示する仕組みが導入されています。
さらに、2026年5月12日には、Freeユーザー向けの回答においても、人物・場所・商品など視覚情報が理解を助けるテーマについて、Web上のインライン画像をより多く表示するアップデートが発表されています。
2026年現在のChatGPTは「文章を生成するAI」というだけではなく、必要に応じてWeb上の画像なども組み合わせながら回答を構成する方向へ進化しています。
今後は、ChatGPTに限らず、他の生成AIサービスにおいても、回答の理解を助けるために画像などの視覚情報を活用する傾向が広がっていくことが考えられます。


2026年9月時点では、GoogleやOpenAIが、生成AIの登場によってalt属性のSEO評価が高まったとは、公式には発表していません。
一方で、生成AIの回答でも画像が活用される機会が増えており、Googleも画像の内容を理解するうえでaltテキストを重要な情報のひとつとしています。
そのため、生成AI時代においても、画像の内容や役割を適切なaltテキストで伝えることは、SEOとユーザー体験の両面で引き続き重要といえるでしょう。
altテキストは、SEO対策とユーザー体験の両方を考慮して記述することが重要です。具体的には、画像の内容を的確に表現する簡潔な説明を心がけ、関連性の高いキーワードを適切に使用します。
効果的なaltテキストを作成するためのポイントは以下の通りです。
| 項目 | 説明 | 例 |
| 具体的で簡潔な説明 | 画像の内容を具体的に、かつ簡潔に記述します。 | 例:×:画像〇:赤いリンゴ |
| 適切なキーワードの使用 | 画像の内容に関連するキーワードを含めます。 | 例:新鮮な赤いリンゴ |
| キーワードの詰め込みすぎに注意 | キーワードを詰め込みすぎると、不自然な文章になり、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。 | 例:×:リンゴ 通販 販売 価格 赤いりんご 果物〇:新鮮な赤いリンゴを通販で購入 |
| 画像に適した長さ | altテキストは、画像の内容や役割が伝わるよう、必要な情報を簡潔に記述しましょう。過度に長い説明は避け、詳細な情報が必要な場合は本文などで補足します。 | 例:×:青森県産の新鮮な赤いリンゴは、甘くてジューシーで、贈り物にも最適です。ぜひ、この機会にご賞味ください。〇:青森県産 新鮮な赤いリンゴ |
| 装飾画像へのaltテキスト | 装飾目的の画像には、altテキストを空値 “” に設定します。 | 例:<img src=”spacer.gif” alt=””> |
これらのポイントを踏まえてaltテキストを適切に記述することで、検索エンジンによる画像理解を助けるとともに、ユーザー体験やアクセシビリティの向上につながります。
テキストが入っている画像については、状況に応じた設定方法が必要です。

altテキストは、検索エンジンだけでなく、サイトを訪れるユーザーにとっても重要な役割を果たします。altテキストがユーザーにとって適切かどうかを判断する上で、下記の2つのポイントを検討する必要があります。
下記の表は、altテキストの良い例と悪い例を比較したものです。
| 状況 | 良い例 | 悪い例 |
| スマートフォンの商品画像 | 「iPhone 14 Pro Max ディープパープル 128GB SIMフリー」 | 「商品画像」「写真1」 |
| 企業サイトのロゴ | 「株式会社〇〇 ロゴ」 | 「画像」「ロゴマーク」 |
| ニュースサイトの記事のアイキャッチ画像 | 「○○、満塁ホームランを放つ瞬間」 | 「野球」「ホームラン」 |
altテキストは、画像の内容を簡潔に、そして具体的に記述することで、ユーザーの理解を助ける効果があります。ユーザーにとって本当に必要な情報をaltテキストで提供することで、より良いユーザーエクスペリエンスを実現できるでしょう。
alt属性は、画像が表示されない場合の代替情報やアクセシビリティの向上に加え、検索エンジンが画像の内容を理解するための重要な情報のひとつです。
近年は、ChatGPTをはじめとする生成AIでも画像を活用した回答が広がっています。こうした変化を踏まえても、altテキストにはキーワードを詰め込むのではなく、画像の内容や役割を簡潔かつ具体的に記述することが重要です。また、画像と関連する本文やファイル名など、周辺情報も含めて適切に設定しましょう。
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