Googleスパムアップデートは、検索結果の品質を守るために、スパムを検出する仕組みを改善する更新です。Webサイトを運営する企業にとっては、実施時期だけでなく、自社のコンテンツや運用に問題がないかを確認することが大切です。
本記事では、Google公式情報をもとに、スパムアップデートの基本、2026年の動向、日頃の対策と順位が下がった場合の確認方法を解説します。
目次
Googleは、検索順位を不正に操作する行為などを、自動システムで日常的に検出しています。この仕組みに大きな改善を加える更新が、スパムアップデートです。Googleは、AIを活用したスパム防止システム「SpamBrain」*などを随時改善しています。
スパムに関するポリシーに違反しているサイトは、検索順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりする場合があります。ただし、順位が下がったという事実だけで、スパムと判断されたとは限りません。
* SpamBrain(スパムブレイン)は、Googleが検索結果の品質を守るために導入している、AI・機械学習をベースにしたスパム検出システムです。
| 区分 | 主な内容 |
| スパムアップデート | スパムを検出する自動システムの改善 |
| コアアップデート | 有用で信頼できる検索結果を届けるための、広範囲なシステムの更新 |
| 手動による対策 | Googleの担当者が確認したポリシー違反への対応。Search Consoleで通知される |
手動による対策は、人による審査を伴う対応です。Search Consoleに通知がなくても、自動システムによる評価の変化が起きている可能性はあるため、両者を分けて考えましょう。 [4]
Googleのスパムポリシーには、次のような行為が挙げられています。
· 大量生成されたコンテンツの不正使用:検索順位の操作を主な目的に、ユーザーへの価値が乏しいページを大量に作ること。
(生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成することを含む。)
· リンクスパム:検索順位を操作する目的で、リンクを購入したり、不自然なリンクを作成したりすること。
· クローキング:順位の操作やユーザーを欺く目的で、検索エンジンとユーザーに異なる内容を見せること。
· ユーザー生成スパム:コメント欄や掲示板、ユーザープロフィールなどを通じて、スパムが投稿されること。
運営者自身が不正なSEO施策を行っていなくても、投稿機能などが第三者に悪用される場合があります。自社で制作した記事に加え、掲示板などのユーザーが公開できるページにも目を向けましょう。
2026年10月29日時点で、Googleの公式ダッシュボードでは、次のスパムアップデートを確認できます。
| アップデート | 開始日 | 完了日 |
| 2026年3月 | 3月24日 | 3月25日 |
| 2026年6月 | 6月24日 | 6月26日 |
| 2026年8月 | 8月18日 | 8月21日 |
| 2026年9月 | 9月24日 | 10月8日 |
日付は公式発表に合わせた米国太平洋時間です。直近の9月の更新は、全世界・全言語を対象として実施されました。自社の順位変動を調べる際は、更新の開始日と完了日を確認し、Search Consoleのデータと照らし合わせます。
2026年10月26日、Googleはユーザー生成スパムの防止ガイドを更新しました。検索で見つけてもらうことを想定していない共有コンテンツの登録制御と、Search Consoleで不正使用を監視する方法が追加されています。これは、スパムアップデートの実施発表とは別の、ドキュメントの更新です。
※10/30現在英語ページのみでの公開。
【日本語訳】10月26日ユーザー生成スパムの対策に関するガイドラインの更新
対象として、コメント欄やホスティングサービスに加え、ユーザーが共有ページ、生成コンテンツ、Webアプリを公開できるツールも明記されました。リンクを知る相手との共有などが目的のページは、検索結果に表示させる必要があるかを検討します。
Google公式ガイドは、生成AIが調査などに役立つと説明する一方、価値を付加せず大量のページを作る行為は、スパムポリシーに違反する可能性があるとしています。
AIを使ったかどうかに加え、情報が正確で、読者の疑問に答え、独自の価値があるかを確認することが重要です。公開前には、人が内容を確認しましょう。
記事を増やす際は、他の記事の言い換えだけになっていないか、実際の経験や調査、具体例など、読者の判断に役立つ情報があるかを確認します。AIが作成した本文だけでなく、タイトルや説明文などの正確性も点検しましょう。
外部の制作会社やSEO会社に依頼する場合も、リンクの獲得方法や記事の作成方針を把握しておきます。検索順位の操作を目的とするリンク施策などが含まれていないか、Googleのポリシーと照合してください。
コメントなどの投稿機能には、公開前の承認や通報の仕組みを設けます。信頼できない投稿内のリンクには、ユーザー投稿を示す「UGC」や「nofollow」属性の付与も検討できます。
共有専用ページなどを検索結果に出したくない場合は、「noindex」という検索への登録を除外する設定を使います。実装時は、Googleが設定を読み取れるようにする必要があります。robots.txtで巡回を止めるとnoindexを認識できないため、両者を同じものとして扱わないようにしましょう。
関連コラム:noindex の意味と使い方
Google Search Consoleは、検索での表示やクリック、ページの登録状況を確認できる無料ツールです。流入の減少に加え、自社と関係のない検索語句や、登録ページ数の急増にも注意します。
例えば、扱っていない商品名での表示が急増した場合は、意図しないページが作られていないかを調べます。投稿機能があるサービスでは、少数のユーザーが大量の公開ページを作っていないかも確認しましょう。
1. 減少の範囲を把握する:Search Consoleで、どのページ・検索語句のクリック数や表示回数が、いつから減ったのかを確認します。
2. 通知と技術的な問題を確認する:「手動による対策」「セキュリティの問題」に加え、サーバー障害や検索を制限する設定の変更がないか調べます。
3. 原因に合わせて修正する:スパムポリシーへの違反があれば改善します。検索需要の季節変動など、アップデート以外の要因も確認しましょう。
手動による対策が通知されている場合は、対象となる問題を修正してから再審査をリクエストします。自動システムによる評価変化への対応とは、手続きが異なります。
修正後すぐに順位が戻るとは限りません。Googleは、ポリシーの遵守を自動システムが認識するまで数か月かかる場合があると説明しています。また、スパムリンクが生んでいた順位上昇の効果は、その影響が取り除かれた後に回復するものではありません。
関連コラム:SEO対策 Googleスターターガイドの解説
Googleスパムアップデートへの対応では、公式の実施情報を確認し、自社のコンテンツ、リンク、投稿機能の運用を継続的に見直すことが大切です。直近では、共有ページや生成コンテンツの公開範囲、意図しないページの増加にも注意が必要です。
順位やアクセス数が変わった際は、発生時期だけで原因を決めず、Search Consoleのデータとサイトの状態を確認しましょう。
アウンコンサルティングでは、国内・海外向けのSEOコンサルティングを提供しています。サイトの分析、技術面の改善提案、コンテンツの見直し、効果検証など、課題に合わせて支援します。スパムアップデート前後の状況確認や、SEO施策の進め方にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考資料
[4] 手動による対策レポート
[6] サイトとプラットフォームでのユーザー生成スパムを防止する
[7] Google Search Status Dashboard
[8] September 2026 spam update
[10] 海外SEO情報ブログの解説記事