2022年4月7日、Googleが写真とテキストによって検索できる機能、「Multi Search」を発表しました。まず画像検索で特定の画像を検索してから、その画像に加えて特定のテキストを入力することで検索結果を表示してくれる内容となっております。
現在(2022年6月時点)はGoogleアプリのみかつ、英語圏ユーザーに向けたβ版のみが利用可能となっています。
Multi Searchの機能としては下記の通り公式より発表されています。
「Multi Searchを使用すると、目の前のオブジェクトについて質問したり、色、ブランド、または視覚的属性で検索を絞り込んだりできます。」
公式では、下記の画像の通り検索の流れが紹介されています。(※動画あり)
画像引用:https://blog.google/products/search/multisearch/
Googleアプリを起動後、検索窓の右側にあるカメラマークを押すと、画像検索ができます。(日本でも利用可能)
すると検索結果が表示されますが、その画像を元にして、テキストを入力できるようになります。
上記の画像では、”黄色のワンピース”を画像検索→類似するワンピースが表示→テキストに“Green”と入力→最初のワンピース型で、緑色のものが検索結果に表示される といった流れになります。
この機能が活躍する場面として考えられるのは、ショッピングや食事などが挙げられます。
例えば公式に例の記載があった通り、色違いの商品や柄違いの商品を検索する場合に使い勝手が良いことがわかります。
食事についても、料理の画像を検索した後、テキストで「near me」と検索すると、料理名がわからなくても検索が可能です。海外旅行に行った際、現地の食べ物の画像だけでも手元にあれば、近くのレストランを検索することも可能です。
ということは、多くの観光団体や、地域がSNSに掲載されている観光地の写真を元に、それがどこにあるのか検索することも可能と考えられます。
例えば上記の画像の通り、SNSに掲載された画像とハッシュタグを使って検索し、現地の観光に結びつけることができるのではないでしょうか。
ガイドブックと合わせて使うなど、用途は広がりそうです。
上記の通り、この機能はショッピングや食事、旅行・観光など、各消費者と親和性の高い機能となっております。プロモーションを行う企業側に与える影響としては、現状大きなものはないと想定されますが、食事や観光に携わる場合、今後下記のような対策が有効的だと考えます。
現状、まだ英語圏でのβ版のみということで、筆者自身実際に使用していないため、公式発表内容から想像した内容となってしまいましたが、きっと実装されればよりたくさんの用途が出てくるはずです。
2021年5月にGoogleが発表した「MUM」と呼ばれる検索アルゴリズムでも、AIによる画像の認識や言語の認識向上などが話題となりました。Multi Searchと類似した機能となっているので、今後も最新AIによる新しい検索の仕組みなどが増えていくことが想定されます。
まずはMulti Searchの日本へのローンチを楽しみにしたいところです。
Written by Y.N