検索レポート | 不動産業界

マンション、ワンルーム、１LDKなど、不動産関連用語で、英語かと思われる言葉は、日本でしか通じない言葉や英語では違う意味を表す言葉として認識されていることがあります。

マンションは英語 mansion では、部屋数は10部屋以上あり、庭にはプールがあるような「豪邸」という意味になります。日本のマンションは、condominium (コンドミニアム) や apartment (アパートメント) または単に room (部屋) などで検索されています。ただし、room は、賃貸物件もホテルの空き室の検索にも両方使われます。また、タワマンや駅チカなど、よく言葉を省略する日本語とは違い、英語はあまり省略しませんが、コンドミニアムは珍しく略した condos がよく検索されています。「1LDK」は「one bedroom」など間取りも、日本語と英語では、不動産用語が異なり、英数字だからといって「英語だろう」と考えて安易に英語Webページや英語の広告文へ流用するのは危険です。

不動産用語はイギリスとアメリカでも異なる用語があります。例えばアパートやマンションはイギリス英語では、flat と言います。また、日本語と英語では、設備に関連した用語や認識も微妙に異なることがあり、ワンルームは、英語では one bedroom になるかもしれませんが、one bedroom には、ベッドルームの他に独立したリビングルームやキッチンがついている物件が多いので、日本のワンルームとはイメージが異なる場合はありますし、studio や loft なども広義の意味ではワンルーム(one bedroom)にあたります。また、英語の kitchen (キッチン) は、通常、食卓が置けるダイニングスペースも含まれます。日本のワンルームによく設置されている、通路にコンロや流し台のみがあるキッチンは、kitchenette (キチネット) です。

欧米では、家具付き物件が主流です。家具付きがデフォルトのため、かえって検索数はそれほど多くはありません。サービスアパートメントは、service と serviced で検索数が異なり、また米国と英国で検索数が逆転しています。しかし、「tokyo service apartment」と「tokyo serviced apartment」は、Googleは同じキーワードととみなして2つのキーワードをまとめた検索ボリュームを返してきます。日本ではほとんど認知度がないバケーションレンタルも、英語では中長期滞在時には検索されます。