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    2023.03.22

Google、品質評価ガイドラインの最新情報:E-A-T に Experience の E を追加

2022年12月15日Googleは「Google検索セントラルブログ」で「E-A-T に Experience の E を追加」というタイトルの記事を投稿しました。

Google検索セントラルブログ

※引用:Google検索セントラルブログ
https://developers.google.com/search/blog/2022/12/google-raters-guidelines-e-e-a-t)これによれば、「E-A-T」

Googleの検索ランキングシステムが有益な情報を提供しているか評価する際に使用されるコンセプトである「E-A-T」という概念に新たに「E」を追加して「E-E-A-T」と称して、最新の検索評価ガイドラインを変更したことを公表しています。

この変更自体、「新たに追加」と表現している段階で、従来の概念を踏襲する内容であるようにも見えますが、実はそれだけではありません。
「E-A-T」とはそもそも何なのか?そして「E-E-A-T」に代わることによりどのような変化があるのか?という観点でこの事象を掘り下げてみたいと思います。

E-A-Tとは?

まず「E-A-T」とは何なのか?

E-A-TとはGoogleの「検索品質評価ガイドライン」に提示されている「Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)」のことを指します。

・E:Expertise(専門性)
Expertise(専門性)とは、対象となるWEBサイトが専門性に特化しているか?という指標です。
専門性の高いサイトはユーザーが知りたい情報や課題解決という検索ニーズを満たすために重要な物差しになるため、検索エンジンからの評価も高くなります。
E-A-Tの3つの要素の中でもこの専門性は最も重要な指標と言われています。

・A:Authoritativeness(権威性)
続いて「権威性」とは「そのサイトに権威性があるか?」という指標です。
WEBサイトの内容が専門的な情報でまとめられているか?という観点とは別で「権威性」を見られています。
他のサイトから重要な情報源として参照される機会が多いサイトほど権威性の高いサイトと判断されると言われています。

・T:Trustworthiness(信頼性)
「信頼性」はユーザーにとって信頼できるサイトかどうか?という指標です。
具体的には、運営者や執筆者、情報提供者が明確かどうか?であったり、受け売りの情報ではなく一人称で発信しているかなどが評価されると言われています。

E-A-Tはこれら3つの観点からWEBサイトを評価することでGoogle検索における質の向上を目指すために設けられた指標ですが、実はこの指標は2014年の「WEBマスター向けSEOガイドライン(現検索品質評価ガイドライン (General Guidelines))」が作成された時に発表されたもので、10年近くが経過しています。

この10年間でGoogleはE-A-Tの方針も含め、検索結果の精度向上を進めてきましたが、この度「E-E-A-T」に変更するという発表に至りました。

E-E-A-Tとは?

E-E-A-Tとは前述したE-A-Tに新たにEを追加したことには既に触れましたが、この新たに追加された項目は「Experience(経験)」です。

・E:Experience(経験)
Experience(経験)とは、情報提供者(サイト運営者・執筆者・コンテンツに記載の投稿など)のコンテンツが実際の経験に基づいた内容になっているかという指標になります。
例えばユーザーがPCのスペックを調べたいときはその情報を提供するメーカーのページを見たいと思うでしょう。一方でそのPCの評判を調べたい場合は実際に使用したユーザーのレビューサイトを見たいと思うかもしれません。
このような実体験に基づいた情報が高品質なコンテンツに必要とされる場合が出てきている背景から「Experience」という指標が区分されたと考えられます。

・T(Trustworthiness) がT( Trust)に
実はもう一点、小さな変更点としてT(Trustworthiness) がT(Trust)に変更されています。言葉の意味として大きな違いはありませんが、Tの位置づけが少し変わることになりました。

今まで(E-A-T時代)はE-A-Tを並列で「3つの重要な要素」という位置づけで表現していましたが、E-E-A-Tの発表により、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)の中心にTrust(信頼)が位置づけられることになりました。

つまり、信頼できるWEBサイトは「Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)」も求められるというのが正しい解釈です。

Google General Guidelines

※引用:Google General Guidelines
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf

まとめ

以上の通り、E-E-A-TについてGoogleの発表とその詳細についてまとめてみました。

冒頭に記載した通り「E-A-T」という概念に新たに「E」を追加して「E-E-A-T」と称したことについては間違いありませんが、今回の品質評価ガイドラインの追加に関しては重要な点が2点あることが伺えます。

まず、E-A-T」→「E-E-A-T」への変化は単純にExperience(経験)が追加されただけではなく、それぞれの要素の位置関係が大きく動いている点が挙げられます。このことにより、「WEBサイトの信頼性(Trust)」の概念がSEO上、大きく変化した点は見逃せません。

また二点目として、この追加により、ますます検索エンジンを第一に考えたコンテンツではなく、ユーザーを第一に考えたコンテンツが求められる時代が深まっていくという点です。

「E-A-T」が発表された2014年当時は、SEOと言えばまだまだ外部リンク対策というテクニックで特定のキーワードを上位に上げる手法が主流の時代でした。

この時代が「外部リンク対策」の時代というならば、E-A-Tの進化によりそれが「コンテンツの時代」へ変化してきたと言えます。

今回の「E-E-A-T」の発表は対策キーワードを(首尾よく)盛り込んだコンテンツを量産するだけではSEOにはなり得ない時代へと向かう一つの兆候であると捉えるのが賢明であることは言うまでもありません。

Written by N.K

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