Googleは2023年11月2日、コアアップデートの展開について発表しました。先月10月5日のコアアップデートの発表があってから、展開完了したのが19日。そこから約2週間で新しいコアアップデートの発表ということで、今までの更新頻度から考えるとかなり短期間でアップデートが続いています。
本コラムでは前回と今回のアップデートでどのような影響があったのか、今後どのようなアップデートがあるのかをまとめていきたいと思います。
コアアップデートとは、Googleが行っている検索決定ルール(アルゴリズム)の重大かつ大規模な変更のことです。
※参照:https://developers.google.com/search/updates/core-updates?hl=ja
2010年以降実装されたパンダアップデートとペンギンアップデートはよく知られていますが、コアアップデートにはこの2つのアップデートが組み込まれています。上記2つのアップデートについては既にGoogle側が出しているSEOのガイドラインに対策が記載されており、基本的にはそれ以外の部分で順位決定要素が増えたり、変更されていると考えられます。
※参照:https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja
弊社のコラムでも過去にいくつかコアアップデートについて執筆していますのでご参照ください。
Google、8月に展開したコアアルゴリズムアップデート、展開完了
【Google】4/12に発表したレビューアップデート2週間足らずで展開完了
そして今年、2023年に起きたコアアップデートは、1月1日から11月2日の間で計4回発表されています。
・2023年3月15日 March 2023 core update
→展開期間 約14日
・2023年8月22日 August 2023 core update
→展開期間 約17日
・2023年10月5日 October 2023 core update
→展開期間 約14日
・2023年11月2日 November 2023 core update
→展開期間 ???
※参照: https://status.search.google.com/products/rGHU1u87FJnkP6W2GwMi/history
2022年は2回、2021年は3回だったので、コアアップデートの発表があってからは1年の間で最多のアップデート回数でした。
特に10月と11月のアップデートは間の期間も短く、11月に発表されたコアアップデートは10月の修正版ではという意見も聞かれましたが、GoogleがセントラルブログのQ&Aで異なるコアシステムの改善であると公表しています。
※参照:https://developers.google.com/search/blog/2023/11/q-and-a-on-search-updates
11月2日に行われたコアアップデートはまだ展開途中であり、今後も変動が出ると予測されますが、今回比較的大きな影響がでていると既に言われています。
弊社で定点観測しているウェブサイトでは、順位が向上しているウェブサイトが多く存在しました。
【弊社定点観測サイトの順位変動例】
尚、今回順位下降の影響を受けたサイトは、E-E-A-Tの評価部分での影響があったようで、今後より厳しく精査されていくのではないかと想定されます。
ちなみにE-E-A-Tとは、Googleが公開しているウェブサイトの品質評価のガイドラインです。
参照:https://developers.google.com/search/blog/2022/12/google-raters-guidelines-e-e-a-t?hl=ja
専門性、権威性、信頼性に追加して経験の情報があるコンテンツの品質が高いと評価されるという内容になっています。逆に、専門性もなく信頼性もないコンテンツを掲載されているウェブサイトは、ユーザーにとって有益な情報を提供しているサイトではないと判断され、ウェブサイトの評価が下がる可能性があります。
今回の順位下降影響がでたウェブサイトについては、この評価ガイドラインに該当したからではないかと想定されます。
既に提示されたガイドラインではあるので、引き続きGoogleに合わせたウェブサイト及びコンテンツの制作をするということが重要になってくるでしょう。
11月2日のアップデートについては、E-E-A-Tの影響項目に加え、サブドメインやサブディレクトリのウェブサイトに大きな影響があったとされている情報もあります。
これらのサイトは“寄生サイト”と呼ばれ、Googleとしてもお勧めできない施策であると言っているため、今後こういったウェブサイトは排除対象になる可能性が高いといえます。
尚、従来11月以降のホリデーシーズンについてはアップデートがないはずというユーザー認識もありましたが、Google側がそれは絶対ではないとブログ上で答えています。
参照:https://developers.google.com/search/blog/2023/11/q-and-a-on-search-updates
おそらく今年はもうコアアップデートは起きないと想定されますが、既にレビューアップデートは11月8日にロールアウトされたのでそちらの対応や実施が必要になる可能性があります。
レビューアップデートについては、また別のコラムにて取り上げたいと思います。
まずは今できる対策を見直しつつ、もし改善点が見つからない等問題があればぜひ弊社へお問合せ頂ければと思います。無料のSEOの診断等もご用意しておりますので、お気軽にご連絡ください。