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    2020.10.20

【海外向けプロモーションセミナー】セミナーレポート 多言語SEO/Web広告を活用した海外向けプロモーション手法 8月28日(金)開催

8月28日(金)に弊社主催のオンラインセミナーを開催いたしました!
セミナーの概要から、第一部「アジアのグローバルSEO/Web広告プロモーション手法」、第ニ部「欧米/欧州のグローバルSEO/Web広告プロモーション手法」をまとめました。

目次

セミナー概要
プログラム
講師紹介
アジェンダ
マクロ環境
BtoBのプロモーション手法例
BtoB企業のデジタルプロモーションについて
サイト構造やデザインの注意点
①日本語サイト(コンテンツ)を単純翻訳したサイトは止めましょう
②多言語サイトのターゲット(国や言語)を明確化しましょう
-国ごとのサイト制作におけるビジュアル/キャッチコピー/コンテンツ傾向について
③せっかくならSEOも考慮しましょう(抑えておきたいSEOのポイントと注意点)
グローバルSEOの戦略立案方法/最新の傾向について
国/言語別 Webプロモーションにおける注意点
グローバルSEO まとめ
お問い合わせ/資料請求について

セミナー概要

こちらのオンラインセミナーでは、以下のお客様を対象に、多言語SEO/Web広告プロモーションを中心に、海外のWebマーケティングのトレンドをお話ししました。

・海外現地拠点のプロモーションがうまくいっていない方
・対象国のSEO攻略方法が知りたい方
・現地に効果的且つ、B2Bに適したデジタルプロモーションを行いたい方
・今後海外展開を予定していて、Webマーケティング全般の知識をつけたい方

プログラム

第1部 16:00~16:45(45分)
・【B2B企業様向け】アジアのグローバルSEO/Web広告プロモーション手法

第2部 16:45~17:30(45分)
・【B2B企業様向け】欧米/欧州のグローバルSEO/Web広告プロモーション手法

講師紹介

アウンコンサルティング株式会社
取締役副社長 菊池 明

菊池写真

略歴:2006年アウンコンサルティング入社。大手メディア、Eコマース、保険、人材業界など上場・大規模クライアントを中心に5年間一貫してSEMコ ンサルティングに従事。 特に販促観点でのプロモーションには定評有り。SEMグループのチームマネージャー、グループマネージャーを経て2010年4月よりタイ法人であるアウンタイラボラトリーズ株式会社のDirectorとして30名を超える現地法人の運営と現地スタッフの育成、売上拡大における販売戦略の立案と実行から顧客支援と全般業務を推進。

菊池に関する記事はこちら↓
https://www.wantedly.com/companies/aunconsulting/post_articles/181042

アジェンダ

1.マクロ環境
2.BtoBのプロモーション手法例
3.BtoB企業のデジタルプロモーションについて
4.サイト構造やデザインの注意点
①日本語サイト(コンテンツ)を単純翻訳したサイトは止めましょう
②多言語サイトのターゲット(国や言語)を明確化しましょう
-国ごとのサイト制作におけるビジュアル/キャッチコピー/コンテンツ傾向について
③せっかくならSEOも考慮しましょう(抑えておきたいSEOのポイントと注意点)
5.グローバルSEOの戦略立案方法/最新の傾向について
6.国/言語別 Webプロモーションにおける注意点
7.グローバルSEO まとめ
8.お問い合わせ/資料請求について

マクロ環境

以下はコロナ禍の各国のGDP成長率の表です。
コロナからの立ち上がりが早かった国に関してはGDPの下げ幅が低く、プラスに転じている国も見受けられます。
世界全体では、アジア圏のGDPの落ち込みは少ない傾向にあります。
日本から各国のプロモーションをコントロールされている企業様は、このような国別のGDPの状況を踏まえた上でプロモーションの優先度を選定していく必要があります。

コロナ禍の各国のGDP成長率
コロナ禍の各国のGDP成長率

BtoBのプロモーション手法例

以下はBtoB企業のグローバルプロモーション手法一覧です。
SEO(コンテンツSEOを含む)やリスティング広告(PPC)がBtoBのプロモーションには適しています。SNSマーケティングも対象国によっては適正が高い場合があります。
プロモーションのために作ったコンテンツを活用するケースも多く、例えばデジタルカタログを作成してターゲットの方に見ていただいたり、販売会社の営業に活用いただくケースなどがございます。
手法によって向き不向きがあり、動画広告・インフルエンサー・アフィリエイトなどはコンシューマー向けとなります。BtoB企業は、より多くの人にリーチするよりも、ターゲットとなる方にリーチし、認知や問い合わに繋げることが目的となるので、リーチすることが目的となる広告やセグメントしづらい手法は相性が良くありません。
セグメントしやすく、担当者や決済者が使っているサービスや手法を選択することをおすすめします。

BtoB企業のグローバルプロモーション手法(オンライン)

以下はオフラインのBtoBプロモーション手法の一覧です。
こちらもオンラインの手法と同様、BtoB企業様のプロモーションを考える際は、リーチを広げる手法よりも、セグメントができ、ターゲットにしっかり認知してもらえる手法のほうが相性が良いです。
また、コロナ禍においてリモート化が進み、そもそも担当者が会社に出社していない場合があるため、ダイレクトメール(紙)やテレマーケティングは効果がなかったり、展示会などのイベントは開けないといった状況が続いています。
なお、近年は世界的にオンラインシフトが進んでいるため、今後はBtoB企業のプロモーションにおいても徐々にオンラインへ切り替えていく必要があると考えています。

BtoB企業のグローバルプロモーション手法(オフライン)

BtoB企業のデジタルプロモーションについて

以下はグローバルデジタルプロモーションの考え方を表したグラフです。
基本的に、国内向け・海外向けのプロモーションによって考え方のフレームワークが変わることはありません。
BtoB企業のプロモーションでは、顕在層向けの販促プロモーションからスタートし、必要なターゲット母数を確保できる分だけ潜在層や認知向きのプロモーションに広げていくという形がベストだと考えております。

グローバルデジタルプロモーションの考え方

以下はデジタルマーケティングマトリクスを表したものです。
BtoB企業のプロモーションは、Pull型・セグメント向きの手法が効率的です。一方で、ニーズがマーケットに発生していない、誰も知らない商品やサービスの場合は認知から始めていく必要がありますので、左下の認知向けのプロモーションが向いています。

デジタルマーケティングマトリクス

サイト構造やデザインの注意点

以上の基本情報を踏まえた上で、サイト構造やデザインの注意点を解説していきます。
多言語サイト制作における注意点は以下のとおりです。

サイト構造やデザインの注意点

①日本語サイト(コンテンツ)を単純翻訳したサイトは止めましょう

日本語サイトを単純翻訳・直訳してしまうと意味が通じないものになってしまいます。特に日系企業ではこのケースが多く見受けられます。
テーマ性や見せたい製品やサービスを元に、対象国に合わせたコンテンツを1から作るレベルで考えるのがベストです。
また、当たり前のことながら単純翻訳しただけでは、ターゲット国の文化によっては過不足があるので注意が必要です。

サイト構造やデザインの注意点

②多言語サイトのターゲット(国や言語)を明確化しましょう

サイト構造は、国によってデザインやカラーテイストが異なるので注意が必要です。
ただし、グローバル展開されている企業様はサイトデザインの統一性や一貫性も考慮していく必要があるため、一概には言えませんが、ターゲットの国単位でデザインを変えていくことをおすすめします。

サイト構造やデザインの注意点

-国ごとのサイト制作におけるビジュアル/キャッチコピー/コンテンツ傾向について

次に、国ごとのサイト制作における傾向を国別でご紹介いたします。
以下は、中国のビジュアル傾向です。中華圏はカラーテイストが原色(赤や黄色)などの強めの色が好まれます。

中国のビジュアル傾向について

台湾も中国と同様で、原色が好まれ、動きのあるデザインが好まれます。また、金額やサービスなどの定量的な数値をビジュアルで訴求しているケースが多い傾向にあります。

中国のビジュアル傾向について

タイは、サイト内やバナー広告でも動きのあるものが多く見受けられます。他国と比較しても動画の視聴時間が長く、サイトデザインでも動きがあり派手なものが好まれます。

台湾のビジュアル傾向について

以下は、アメリカのビジュアル傾向をまとめたものです。
白を背景とした落ち着いたデザインのものや、解像度が高い写真を背景にして少ない文字が表記されているシンプルなものが好まれます。
キャッチコピーやコンテンツの傾向においては、ターゲットがはっきりと細分化されたものが多く見受けられます。

アメリカのビジュアル傾向について
アメリカのキャッチコピー・コンテンツ傾向について

以下はオーストラリアのビジュアル傾向をまとめたものです。
アメリカとさほど違いはありませんが、カラーテイストとしてはアースカラー、キャッチコピーやコンテンツでは、ユーモアのあるものや皮肉が込められた内容が好まれます。

オーストラリアのビジュアル傾向について
オーストラリアのキャッチコピー・コンテンツ傾向について

以下はフランスのビジュアル傾向をまとめたものです。
欧米欧州の中では原色などカラフルな印象のものが多いです。

フランスのビジュアル傾向について

③せっかくならSEOも考慮しましょう(抑えておきたいSEOのポイントと注意点)

以下は、プロモーションを行う上で抑えておきたいSEOのポイントです。
まず、ダブルランゲージのように、複数言語を同じページに設置することは避けましょう。サイトのターゲット国が分からず、検索エンジンが誤認する原因となります。基本的に1ページ1言語でコンテンツを作成しましょう。
自動翻訳も同様です。自動翻訳の場合、URLは変わらず言語のみ変更しているため、検索エンジンが誤認する原因となります。
また、国や言語ごとに相性の良い検索エンジンは異なるため、考慮していく必要があります。
最後に、対象国(URL)が異なるのにも関わらず、同一言語/コンテンツを設定することもNGとされています。検索エンジンから「同一コンテンツ」とみなされてしまうため、注意する必要があります。

抑えておきたいSEOのポイントと注意点

グローバルSEOの戦略立案方法/最新の傾向について

以下は、各国の検索エンジンシェアを表したものです。
基本的にGoogleのシェア率が高いですが、中国のBaiduやSogou、韓国のNAVER、ベトナムのCoccocなど、国特有の検索エンジンを所有している国もございます。

各国の検索エンジンシェアについて
各国の検索エンジンシェアについて

グローバルSEOにおいても、マーケティングの3C観点で対策方針を決めていきます。
Companyにおいてはサイト内の課題や、社内のリソースで作成可能なコンテンツの洗い出し、Customerでは世の中で検索されているニーズの発掘が当てはまります。また、検索されている語句は単純に日本語翻訳するのではなく、ネイティブの方の視点を踏まえて発掘していく必要があります。
Competitorにおいては、日系企業様は競合として日系企業の中で選定して設定されるケースが見受けられますが、検索結果上では日系に限らず、ローカル企業も含めた競合を設定していくことがグローバルSEOを考える上で抑えて置くべきポイントです。

グローバルSEO戦略について

以下は各検索エンジンの傾向をまとめたものです。
これらの傾向を国/言語ごとに踏まえて対策していく必要があります。

各検索エンジンの傾向について

以下は、100以上あると言われている検索エンジンのアルゴリズムを可視化し、8つに分類したグラフです。
検索エンジンに評価されやすい構造になっているかをこれらの項目を活用して分析していきます。

SEO分析項目について
SEO分析項目について

SEOを考える上で、アルゴリズムの変動を考慮していくことが必要です。

以下は、「Core Web Vitals」といい、近年Googleが発表した評価指標で、
・「Largest Contentful Paint (LCP)」
・「First Input Delay (FID)」
・「Cumulative Layout Shift (CLS)」
の3点があります。これまで、Googleではコンテンツの品質や関連性を重要視すると宣言していましたが、「Core Web Vitals」では”優れたユーザー体験”を重要視し、ランキング要素としていくと発表がありました。

Core Web Vitalsについて

以下は、「LCP」「CLS」「FID」の具体的な内容です。
LCPとはページが読み込まれる(表示される)までの速度を表す指標です。
CLSとはサイト内でページレイアウトが急に変わるなどしてUXが低下することを防ぐ指標です。例えば、サイトにアクセスした瞬間にポップアップの広告が出てきたり、タップを誤認させるようなサイトの場合は、ユーザーの体験としてマイナスとなり減点の対象となります。 FIDとは“初回入力遅延”のことでユーザーがサイト内でアクションを起こすまでの時間を測定する指標です。例えば、アクションボタンが作動しなかったり、入力までに時間がかかるものなどは減点の対象となります。
「LCP」「CLS」「FID」は、モバイルのインターフェイスを元に基準が決められています。
近年、Googleにおいてモバイル経由の検索がPC経由の検索を上回っていることから、モバイル向けのアルゴリズムが増えています。BtoB企業の領域においては比較的PC経由の検索が多い一方で、少なからずモバイル経由の検索も増えていくことが予測できますので、レスポンシブなどの対応は最低限行っておくことをおすすめします。

「LCP」「CLS」「FID」の具体的な内容について

国/言語別 Webプロモーションにおける注意点

以下は、国や言語で異なる検索エンジンの特性です。
言語によっては、検索エンジンにおいて語句の処理のされ方に特徴があるものがございます。
ベトナムでは、助詞や句点/濁点の有無で検索数が大きく異なるケースなどがあります。そのため、ネイティブの方の確認を行った上でサイトコンテンツやキーワード選定を行う必要があります。
例えば、ホテルを表す「Khách sạn」も、アクセントが表記されていないだけでインデックス数に大きく差が出ていることが分かります。これは、アクセントの有無で検索エンジンが別の言語として処理してしまっていることが原因です。
検索結果で上位表示させるためには、アクセントを含めた正しい表記をする必要があります。

ベトナムの検索エンジンの特性について
ベトナムの検索エンジンの特性について

以下はタイ語の例です。
キーワードの選定や、サイトの表記上の文章で気おつけるべき点は、「日本の検索トレンドとは分けて考える」ということです。

日本では一般的に名詞を連続表記して検索を行いますが(バンコクの観光地を調べたい場合は「バンコク 観光」)、タイの場合は、多くの人が「バンコクへ行く」などの単語+動詞で検索するケースが多いです。
この場合もネイティブの方の確認の上、キーワード選定などを行っていく必要があります。

タイの検索エンジンの特性について

アメリカでは、Googleが主要検索エンジンであり、企業がアメリカに属しているため、様々なアルゴリズムのテストが行われています。
そのため、アメリカ特有のアルゴリズムはありませんが、新しいものへの適応が求められます。
また、英語においては、ベトナムなどの例とは異なり、「助詞の有無」や「語順」によって検索結果が変動することはありません。例えば、「flight to japan」「flight japan」「japan flight」の検索結果はほとんど同じとなります。

アメリカの検索エンジンの特性について
アメリカの検索エンジンの特性について

以下は、キーワードの構成に関する特徴をまとめたものです。
アメリカでは、検索自体が単数形と複数形で分散傾向にあるため、キーワードを考える際は複数形で対策(単数形も網羅できるため)することをおすすめします。
また、日本語で考えるクエリと英語で考えるクエリは異なります。例えば、東京の観光地を探す際、日本では「東京 観光地」と検索することが一般的ですが、アメリカでは「Things to do in Tokyo(東京ですること)」などと、あえてレコメンドを期待するような検索方法が一般的です。
このように、言葉の使われ方、検索語句の表現の仕方は国よって様々なので、しっかりと考慮して対策する必要があります。

アメリカの検索エンジンの特性について

以下は、グローバルSEOにおける注意点を表したものです。
URLを別にしていても、コンテンツや言語が同じサイトは重複コンテンツとみなされてしまう可能性があります。
検索エンジンでは、国単位・言語単位で検索データを収集しているのではなく、世界全体で検索データを収集し、検索言語に適した検索結果を表示しており、この場合は同じコンテンツとしてみなされてしまうので注意が必要です。
対策としては、「この国の」「この言語」に向けたコンテンツであるということを表すために、以下のような国/言語のアノテーションをHTML上に記載します。

グローバルSEOにおける注意点について

グローバルSEO まとめ

以下に、グローバルSEOについての注意点をまとめました。
国によっては対策する検索エンジンが異なってくるので注意が必要です。また、対策キーワードの選定はネイティブの方の確認のもと、ゼロから考えていくことをおすすめします。
アルゴリズムは最新の動向をチェックし、コンテンツは重複しないよう注意した上で、ターゲットに合ったものを提示しましょう。

グローバルSEO まとめ

お問い合わせ/資料請求について

いかがでしたか?
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