公開日:2025.12.08

Google Tag Assistant(タグアシスタント)とは?:デバッグ機能を使いこなす/タグの検証とトラブル対策

Webサイトの計測タグや広告タグをGTMで整備したものの、「本当に正しく動いているのか不安」「コンバージョンが取れていない原因がタグなのか判断できない」といった悩みは少なくありません。
こうした “見えないタグの動き” を可視化し、問題の有無をチェックできるのが、Googleが提供する無料ツール「Google Tag Assistant(タグアシスタント)」です。

ブラウザ上でページを開くだけで、GA4やGoogle広告、GTMなどのタグが正しく発火しているかを色分けで表示し、エラー内容や改善のヒントまで確認できます。
導入もChrome拡張機能を追加するだけと手軽なため、広告運用者やWeb担当者にとって、タグ検証とトラブルシューティングの“必須おともツール”と言える存在です。

目次

Tag Assistant(タグアシスタント)の基本概念と主な機能

Tag Assistantは、Googleが提供する無料のブラウザ拡張機能です。

Webサイトに設置されたタグ(GA4、Google広告、GTMなど)が正しく動作しているかを、リアルタイムで検証・診断できます。

Tag Assistantの役割

Tag Assistantは「タグのデバッグツール」です。以下のような場面で活躍します:
 ・GTMで新しいタグを作成した直後の動作確認
 ・Google広告のコンバージョンタグが正しく計測されているか確認
 ・GA4のイベント計測が正常に行われているか確認
 ・問題発生時の原因特定

GTMとTag Assistant の役割分担

ツール役割実行者
GTMタグを「設定・管理する」マーケター・運用者
Tag Assistantタグを「検証・確認する」誰でも簡単に利用可能

つまり、GTMでタグを追加した後、Tag Assistantでそのタグが実際に動作しているかを確認するという流れが基本です。

Tag Assistant Companion との違い

Tag Assistant Companion(旧版)は廃止され、現在は新しい「Tag Assistant」に統合されました。
・旧版:Tag Assistant Companion
・新版:Tag Assistant(2024年以降推奨)

新版のメリット:
・より詳細なエラー情報を表示
・GTMプレビューモードとの連携強化
・Recordings機能で複数ページ追跡が可能

対応しているタグの種類

Tag Assistantは以下のタグを自動検出・検証します:
・Google アナリティクス4(GA4)
・Google広告(リスティング、ショッピング、ディスプレイ等)
・Google Tag Manager(GTM)
・コンバージョンAPIペイロード
・Google Optimize(テスト配信)
・Google Ads リマーケティング

他媒体のデバッグツールとの使い分け

媒体デバッグツール
Meta(Facebook/Instagram)Meta Pixel Helper
TikTokTikTok Pixel Helper
Google関連Tag Assistant

複数媒体を運用する場合は、各媒体の公式デバッグツールを併用することで、全媒体のタグ状況を把握できます。

Tag Assistantのインストール・基本設定完全ガイド

Tag Assistantをセットアップするのは非常に簡単です。以下のステップで数分で完了します。

1:Chrome拡張機能をインストール
・Chromeウェブストアにアクセス
 https://chromewebstore.google.com にアクセス

・「Tag Assistant」を検索
検索ボックスで「Tag Assistant」と入力
公式の「Tag Assistant」を選択(Googleロゴが表示されているもの)

・「Chromeに追加」をクリック
確認ダイアログが出現
「拡張機能を追加」をクリック

・インストール完了
ツールバーにTag Assistantアイコン(虫眼鏡マーク)が表示される

2:ツールバーに固定表示する

Tag Assistantをいつでも素早くアクセスできるようにツールバーに固定します:
Chromeのツールバーにある「拡張機能」アイコン(パズルマーク)をクリック
Tag Assistantの横の「ピン」マークをクリック
ツールバーに固定表示される

3:Googleアカウントとの連携(オプション)
より詳細な情報を表示させるには、Googleアカウントでログインします:
Tag Assistantのアイコンをクリック
「Signin」ボタンをクリック
Googleアカウントを選択してログイン

Tag Assistantを使ったタグの検証方法・見方を完全解説

Tag Assistantをインストール後、実際にタグを検証する方法と、画面の見方を解説します。

基本的な使用フロー

1:Tag Assistantを起動
ツールバーのTag Assistantアイコンをクリック
サイドパネルが開く

2:検証対象のサイトにアクセス
通常のページを訪問
Tag Assistantが自動的にタグを検出

3:結果を確認
検出されたタグが色分けで表示される

サイドパネルの見方

Tag Assistantのパネルには、以下の情報が表示されます:

項目説明
タグ名検出されたタグの名前(GA4、Google広告等)
ステータス色分け表示(緑・青・黄・赤)
送信情報タグから送信されたデータ内容
エラーメッセージ問題がある場合の詳細説明

ステータスカラーの意味

意味対応
タグが正常に動作しているそのまま運用OK
軽度の警告や改善提案詳細を確認してから判断
中度の問題あり詳細確認後、修正検討
重大なエラー必ず修正が必要

トラブルシューティング実践ガイド:よくあるエラーと対策

Tag Assistantで検出される典型的なエラーパターンと、その対策方法を解説します。

エラーパターン別対策表

症状原因対応方法
タグが検出されないGTMが設置されていないサイトのHTMLでGTMコンテナコードを確認
赤エラーが表示されるタグ設定に必須項目の不足GTM管理画面で設定内容を見直す
二重計測が起きている古いタグとGTMが両方稼働中既存タグをサイトから削除
GA4イベントが計測されないトリガー条件が不一致Tag Assistantでトリガー発火を確認
送信されたヒットが0ページロード後にタグが実行されていないGTMプレビューモードで詳細確認

実務での高度な活用法:Recordings機能と競合分析

Tag Assistantの高度な機能を使うことで、より詳細な分析と競合調査が可能になります。

Recordings機能とは

Tag Assistant Recordingsは、複数ページ・複数ステップのユーザージャーニー全体をタグ追跡できる機能です。

典型的な使用場面:
 ・EC購入フロー全体(商品ページ → 商品追加 → チェックアウト → 購入完了)
 ・お問い合わせフロー(フォーム入力 → 送信 → 確認画面)
 ・ユーザーが複数ページを移動する際のタグ追跡

Recordings機能の使い方

1:記録を開始
Tag Assistantパネル → 「Record」ボタンをクリック

2:ユーザーの行動をシミュレート
通常のユーザー行動を再現
複数ページをクリック・操作
3~5分程度の行動記録

3:記録を終了
「Stop Recording」をクリック

4:レポートを確認
タグ送信の時系列が表示される
各ステップでのエラーを確認
GA4への計測状況を確認

Recordings活用のメリット

メリット説明
複数ページ追跡購入フロー全体のタグ検証が1回で完了
問題箇所の特定どのステップでエラーが発生したか即座に判明
ユーザー体験の確認実際のユーザー行動シーンでのタグ動作確認

最後に

豊富な実績と最新の運用ノウハウで、戦略設計から効果測定までトータルサポートいたします。
企業ごとの目的や課題に合わせた最適なご提案を行い、最大限のプロモーション成果を実現します。
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