Multitask Unified Model (MUM)  Google ニューラルネットワークAI新技術

Google ニューラルネットワークAI新技術

  5月18日、Googleが新しい検索技術、Multitask Unified Model (MUM)を発表しました。直訳すると、マルチタスクを統合するモデルですが、BERTと同様にニューラルネットワークAIによるTransformer で構築されていますが、その1,000倍も強力です。75言語とより難しいタスクをより多く一瞬で処理し、今までより複雑な情報や知識を理解します。そして、文章だけでなく、画像も理解します。将来的には動画や音声検索にも適用される予定です。例えば、「(米国ワシントン州の)アダム山に登ったことがあるんだけど、今度の秋には、富士山に登りたいんだ。何か別の準備が必要かな？」と検索すると、MUMは富士山の登山道情報やどんな運動をして備えたほうがいいのか、準備したほうがいい装備などを返してくれます。手持ちの登山靴を写真に撮って、「これ富士登山に使えるかな？」とMUMに聞けば、大丈夫かどうかやお勧めの装備リストなどを返します。2019年にローンチしたBERTように、MUMも今後、数ヶ月、または数年の時間をかけて進化していきます。将来的には、「富士山のベストビューポイント」や「近くの温泉」「人気のお土産屋」など、今は日本語で検索しなければ得られない情報を、英語で検索しても、MUMが日本語の情報を理解し、英語で検索結果を返すといった、将来、言語の壁を超え、より最適な検索結果を届ける未来を想定しています。(参照※1)

【出典元】
※1　MUM: A new AI milestone for understanding information | Google The Keyword
https://blog.google/products/search/introducing-mum/