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    2020.10.13

シンガポール 2020年第1四半期の消費者心理

2020年第1四半期の消費者心理

  シンガポールは新型コロナウイルス感染による死者数が、感染者5万7000人余りのうち27人と、世界で最も少なく、感染者数1,000人以上の国を対象とするロイターの集計によると、シンガポールの死亡率は0.05%で、世界平均の約3%を大きく下回っています。人口が同程度のデンマークの死亡率が約3%、フィンランドは約4%と、その違いは鮮明です。さらにシンガポール保健省によると、国内では過去2カ月以上、新型コロナ感染による死者は出ていません。(参照※1)このような、感染状況をうけ、シンガポールは、いち早く周辺国との渡航緩和調整を進めていました。9月18日には、日本とのビジネストラックを開始し、ビジネス目的に限り、14日間隔離が不要の短期往来ができるようになりました。そのシンガポールについて、キャンペーン・アジアとニールセンが2020年第1四半期の消費者心理を共同調査したインフォグラフィックをご紹介します。まずは、シンガポールの人口比率はアジア太平洋地域(APAC)と比較すると、やや高齢化が見られます。(参照図1)一人あたりの可処分所得は、34,690USドル(約364万8,890円)、インターネット浸透率は92%で、75%がFacebookアカウントを持っており、モバイル浸透率は151%と一人1.5台のデバイスを持っている計算になります。(参照図2)月ごとの消費科目では、飲食品が一番比率が高く、16.7%。外食費は12.9%で、APAC平均(7.6%)より2倍近くの比率です。教育や乳幼児ケアへの支出比率がAPACと比べると低く、少子化が現れています。(参照図3)生活必需品(FMCG)は、名目成長が4.6%、単価成長1.6%、流通成長2.4%。消費心理は、APACが120のところシンガポールは89とやや低調です。現在の物価に対して、買い時と感じているかについてもAPACの58%に対してシンガポールは37%と買い控えの心境のようです。(参照図4)貯蓄への比率も高いので、飲食品や生活必需品は購入するけれど、それ以外は、貯蓄へまわし、消費意欲は残念ながら、まだ高まってはいないようです。

シンガポール20201Q外観について
シンガポール20201Q外観について

※1世界最少のコロナ死者が理由 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/covid-singapore-idJPKBN2690PM
※2シンガポール20201Q外観 – Campaign
https://cdn.haymarketmedia.asia/campaign-asia/content/top1000-2020-infographic-Singapore.png

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