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    2018.08.09

民間航空機市場予測 2018年~2037年

民間航空機市場予測 2018年~2037年
北米・欧米は成長鈍化 アジア太平洋地域は今後20年も引き続き成長

   日本航空機開発協会(以下JADC)の「民間航空機に関する市場予測 2018-2037」によると、ジェット旅客機の運航機数は、2017年末の 22,337機から 2037年末には 39,867機へ増加する見込みです。地域的には、欧州(19%)、中国(20%)、北米(18%)が多く、この三者で世界の57%を占めます。また、アジア太平洋地域としては 14,053機(42%)となります。開発から納入まで10年近い年月と数千億円を超える開発費を要すため、20年という長いスパンで市場予測を行っているJADC。マクロ環境の一つとして、地域別の経済予測をしています。中国の成長率は過去20年間の年平均成長率8.8%比べると4.8%と低くはなりますが依然として高く、それに対して先進地域は現状維持か鈍化が予測されます。中国以外に高い成長率が見込まれるのは、南アジア、東南アジアです。それに伴いエアラインの航空旅客需要は、成熟市場の北米と欧州の成長率3.2%~3.8%と低く世界市場におけるシェアを縮小していく組み込みです。代わってシェアを伸ばすのはアジア太平洋や中東のエアラインで、すでに世界最大市場へ成長したアジア太平洋エアラインは、今後も中国、ASEAN諸国およびインドが中心となって年率5.3%の成長を続け、そのシェアを32%から38%に拡大する見込みです。
   また、航空輸送の経済に大きく影響する原油価格については、専門機関による大きな幅をもついくつかのシナリオによる予測を踏まえつつ、JADCとしては緩やかに上昇する程度と予測しています。(参照※1、グラフa~c)

   奇しくも今夏は、原油価格上昇による、航空各社の国際線の燃油サーチャージ値上げ予定が相次いでいます。JAL国際線は、韓国路線で倍額、欧米路線は3,500円上昇、ANAも北米・欧州路線3,500円上昇します。(参照※2、※3)数年前は、格安航空券をみつけて、喜び勇んで予約しようと買い物かごまで進み、燃油サーチャージ料込みの金額をみて、がっかり。何度か旅行を断念したものです。あれが戻ってくるかと思うと少し憂鬱ですがしょうがないですね。

※1 民間航空機市場予測 JADC
http://www.jadc.jp/files/topics/134_ext_01_0.pdf
※2 JAL国際線値上げ | トラベルボイス
https://www.travelvoice.jp/20180622-113238
※3 ANA国際線値上げ | トラベルボイス
https://www.travelvoice.jp/20180625-113329

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