2025年の幕開けとともに、中国ゲーム業界が絶好調なスタート(開門紅)を切りました。モバイルアプリ分析企業Sensor Towerによると、2025年1月の中国ゲーム会社の収益は前月比で24%増加し、総額は23.3億ドルに達しました。これは世界のモバイルゲーム発行者TOP100の収益の39.2%を占める数字です。中国ゲーム会社業界の国際市場における存在感がますます高まっていることを示しています。
注目すべきは、点点互動の『Whiteout Survival』と、海彼遊戯の『Archero 2』および『Capybara Go!』です。『Whiteout Survival』は海外市場で累計収益19億ドルを達成し、2月中旬には20億ドル突破が見込まれています。『Capybara Go!』はその「癒やし系」のゲームデザインで若年層の心をつかみ、海外市場でも好調な売上を記録しました。
2024年の中国ゲーム会社業界では、単なるエンタメを超えた「文化輸出」の流れが加速しました。莉莉絲(Lilith Games)の『AFK Journey 剣与遠征:啓程』は「優秀モバイルゲーム賞」や「優秀音楽デザイン賞」を獲得し、世界中のプレイヤーに中国文化を届けました。
また、鷹角網絡(Hypergryph)の『明日方舟:終末地』は「優秀社会価値ゲーム賞」を受賞。ゲームを通じて社会的価値を発信し、中国ゲーム会社の新たな魅力を示しました。
企業関係者は「ゲームの出海(海外展開)は単なる製品の輸出ではなく、文化体験の提供でもある」と語っており、中国文化を織り交ぜたゲームコンテンツが今後の世界市場でさらなる成功を収めることが期待されています。
2024年には、Roguelikeジャンルのモバイルゲームが前年比145%増加し、世界市場で15億ドルの収益を生み出しました。これは、プレイヤーが自由度の高いゲームプレイを求めていることを示唆しています。
さらに、オープンワールド武侠ゲーム『燕雲十六声』の成功により、プレイヤーが歴史と物語性を重視する傾向も明らかになりました。特に、「捏顔(キャラメイク)機能」や豊富なストーリー展開が好評を博し、1月24日には累計プレイヤー数1500万人を突破しました。
中国のゲーム会社は、海外市場への本格的な進出を加速させています。点点互動の『Whiteout Survival』や海彼遊戯の『Archero 2』は、アメリカ、ヨーロッパ、日本などで成功を収めており、中国ゲーム会社がグローバル市場で競争力を持つ時代が到来したことを示しています。
中国ゲーム会社業界の今後の課題は、持続的なイノベーションと文化的な差別化です。どのゲーム会社が次なるブレイクスルーを達成するのか、2025年の動向から目が離せません。
【出典元】
※ “开门红”!1月中国游戏厂商收入环比增长24% | 每日经济新闻
※ TOP30中国厂商2024全球吸金234亿美元,腾讯、网易和米哈游包揽收入榜前三甲 | 金融界
※ 2024游戏十强年度榜公布!嘉定这些游戏企业上榜 | 上观新闻
※ 网易游戏全年营收稳健增长,“创新多元+全球化”打造爆款游戏矩阵 | 和讯网