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    2024.03.21

2023年旅行キャンペーン トップ5|シアトル、サウスダコタ、ニューヨーク、カナダ、フィリピンの観光局が選出

米国ニューヨークを拠点とするPR会社、Break The Ice Media (ブレイク・ザ・アイス・メディア) が、2023年に実施された観光キャンペーンから、同社が注目したものを5つあげて、解説しています。2023年のトップ観光キャンペーンは、シンプルさと、くつろぎ、そしてそれぞれの目的地がもつ本質、その土地の持つ美しさと人々にフォーカスをあてたキャンペーンに注目しています。

米国ワシントン州シアトル南部は、「Microadventure After Microadventure」というキャンペーンを銘打ち、大冒険ではなく、身近な場所でちょっとした冒険を楽しむ、マイクロアドベンチャーというコンセプトを強調し、なにか特別なイベントやアトラクションなどに観光客を呼び込むのではなく、特別な名所ではない工業地帯も見方を変えればアートになります。
そして、なにより美しい自然を楽しんで欲しいと旅行に対するゆるいアプローチをおすすめしています。このキャンペーンは、特別なイベントのPRだけでなく、ただその地を楽しむためだけに観光客を呼び込むことも、同様に重要であることを伝えています。

また、マイクロアドベンチャーは、スロー・ツーリズムや隠れた名所、地元の人のように旅するといった旅行トレンドをおさえた良いキャンペーンです。米国中央北部のサウスダコタ州も、同じような傾向です。

また、カナダは、息が詰まりそうなコロナ禍のあと、カナダへ来て、新鮮な空気を楽しむよう観光客を誘いました。ニューヨーク市観光局は、運営母体が組織名を変更し、リブランドという難しい舵取りを求められましたが、ニューヨークで何をすべきか、何がよくて、何がオーセンティックなのかに焦点をあてて見事にリブランディングをやり遂げています。

北米以外から唯一選ばれたフィリピンの「LOVE, The Philippines」は、キャンペーン名がすばらしい。約2分にも及ぶ、動画の半ばまでナレーションなし、字幕なしでみせる映像は、フィリピンの豊かな色彩とユニークな体験の数々は、見ている人をフィリピンへ行きたいと思わせるに充分です。このキャンペーンは、「less is more (少なければ少ないほど良い)」の模範例です。(参照※1)

【出典元】
※1:Top Tourism Campaigns of 2023 – Break the Ice Media
https://breaktheicemedia.com/top-tourism-campaigns-of-2023/

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