日々のSEO施策で、どれくらいAI機能を活用していますか?Search Engine Land で、SEOタスクをChatGPT4と従来の機械学習Google Cloud APIを比較して、どちらがどのタスクに向いているのか、検証しています。
昨年は、OpenAIの大規模言語モデル(LLM)、ChatGPT及びGPT-4が大人気を博した一年でした。これまで、Google CloudやMicrosoftのAzureなど多くのマーケティングAPIがサービスを展開していましたが、検索エンジンマーケターは、AIモデルをSEOタスクに活用するほうを好んでいるようです。セマンティック・アナリシス(意味解析)や分類、翻訳、画像理解など、SEOの各タスクでGPT-4とGoogle Cloud APIを比較した表がこちらです。文章理解で、エンティティ認識では、検索結果画面(SERP)分析を行い、検索結果画面で1位表示されているURLのタイトルやメタディスクリプションを分析し、トピックやコンテンツの方向性を決定します。
ついでキーワードリサーチで、本当の検索意図(エンティティ)に関連したコンテンツを開発するよう注意をはらいます。内部リンクや競合コンテンツ、SNSのコメントなども考慮し、コンテンツを設計します。次にシンタックス分析(構文解析)では、検索結果画面や競合サイトを包括的に分析し、タイトルやメタディスクリプションなどをNグラムで検出し、どの単語やフレーズがコンテンツと関連性が高いか確認し、狙っているエンティティに効果的なタイトル構造や関連用語を見つけます。特定の単語とGoogleの構造化データマークアップの自動化も活用します。
Google Cloud API は、エンティティ認識や分析、解析、拡張性にすぐれ、Google Sheetへの統合も可能で使いやすいです。GTP-4は、簡易的な分析には優れていますが、実際に文章にはない単語やエンティティを引き出す幻覚を起こしやすいことから、文章理解では、Google Cloud APIがおすすめです。
コンテンツの変換は、タッチポイント増加とアクセシビリティ向上に有効です。例えばパフォーマンスの高いブログやホワイトペーパーなどがある場合は、SNS用に要約したり、長文のレポートをわかりやすく分割してブログに投稿するなどして、アクセシビリティを高めることができます。そういった文章書き換えは、Google の Vertex AI でも可能ですが、プロンプトに工夫が必要です。その点、GPT-4であれば簡単に対応可能です。GPT-4に注目している人が多いと思われますが、Google APIの強みも踏まえ両方うまく活用することが大切です。(参照※1)
【出典元】
※1 GPT-4 vs. Google Cloud: Performance comparison on 9 SEO tasks | Search Engine Land
https://searchengineland.com/gpt-4-vs-google-cloud-performance-comparison-on-9-seo-tasks-436420