Googleショッピング新機能｜AI機能で様々な体形のモデル着用画像を表示  

2023年6月15日から、米国のGoogleショッピングユーザーは、バーチャル試着機能を使用することができます。この機能では、体形や肌の色も様々な実際のモデルが、商品の服を着用している画像を表示することができます。ユーザーは自分の体形や肌の色に近いモデルで、実際に商品を着用した際のイメージを確認することができます。現在は、H&MやAnthropologie などの女性服のトップスのみでしか、この機能は実装されていませんが、今年中に、メンズトップスやほかのファッションアイテムにも、この機能を拡張する予定、とGoogleはコメントしています。Googleの調査によると、オンラインで服を購入した人のうち59%が、実際に商品を着てみると、自分の体形とあわずにがっかりしたことがあり、42%が、オンラインの服のモデルは、自分を表象していないと答えています。このGoogleショッピングの仮想試着モデルは、生成系AIが生成したモデルではなく、Google AIは、実際のモデルの体形やポーズに合わせて、商品のしわや形、アングルを変えて着用しているように見せています。(参照※1、画像a)

Googleショッピングは、新しいフィルター機能もローンチしました。検索ユーザーが、同じようなデザインのジャケットでより安価なものをフィルターできたり、違う柄の似た商品や色違いの商品などをオプションに表示されるタグをタップすることで、Googleの機械学習とビジュアル・マッチング・アルゴリズムで、表示します。この機能も女性用のトップスから展開していますが、Googleは、ほかの商品への拡張については、コメントしていません。リーバイスも今年3月に、オンラインショップのモデルの「多様性」を広げるために、AIで生成されたモデルをテスト使用する、と発表し、「多様性」拡張のためではなく、単なるコスト削減のためだ、と批判を浴び、ファッション業界は、AIが職を奪うプロセスが始まったと、一時、戦々恐々としました。(参照※2)

【出典元】
※1 Google Shopping now uses AI to model clothing on different body types – The Verge
https://www.theverge.com/2023/6/14/23760504/google-shopping-ai-modeling-virtual-try-on-search-filters
※2 Virtual supermodels made with AI spark fears in fashion workforce – NBC News
https://www.nbcnews.com/business/business-news/ai-models-levis-controversy-backlash-rcna77280