• 2024.02.20

コンサル観点で見る【2023年SEO動向年間総括】と2024年の予測

 国内外の拠点でグローバルマーケティング業(※)を展開しているアウンコンサルティング株式会社(東証スタンダード市場:2459、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太明、以下「アウンコンサルティング」)は、2023年におけるSEO動向の総括と、アウンコンサルティングが予測する2024年のSEO動向をまとめましたので、お知らせいたします。

(※)SEO (検索エンジン最適化)、SEM(検索エンジンマーケティング)、インターネット広告など
(サービス概要 :https://www.auncon.co.jp/service/service/

SEO動向2023年の振り返り

■2023年のSEOに関わる重要事項

1.4回にわたるコアアルゴリズムアップデート
 2023年は3月16日、8月23日、10月6日、11月3日にコアアルゴリズムアップデートが実施されました。
 ※以降日付は日本時間

2.Google、2024年3月からCore Web Vitalsの指標をFIDからINPへ変更
 Googleは、Core Web Vitals の指標をFIDからINPへ2024年3月から変更すると発表しました(※)。INP は Interaction to Next Paintの略で、ウェブページ内にてユーザーが最初に操作してから応答するまでの遅延時間を指すFID(First Input Delay)と異なり、最初だけでなくユーザーが行ったすべての操作に対しての応答性を評価するものです。今後、INPを意識した施策を打っていく必要が考えられます。
 (※) 出典: Google 検索セントラル ブログ, INP を Core Web Vitals に導入
 https://developers.google.com/search/blog/2023/05/introducing-inp

3. Google、モバイルファーストインデックス(MFI)の完了を発表
 Googleは、2016年から実施してきたモバイルファーストインデックスへの移行が完了したと発表しました (※) 。2016年から、検索を行うデバイスがPCからモバイル(スマートフォン)へと変化するのに伴い、Google検索では、ユーザーがモバイルからウェブサイトにアクセスしたときに表示されるコンテンツ(ページ)をインデックス登録できるようになり、PC版と同様にスマートフォンに適したページ作成を求めてきた中で、その水準に達したためMFIは完了となりました。

 また、Googleは従来型のデスクトップ Googlebot を使用したクロールも可能な限り減らしていくと合わせて発表しました。
 (※) 出典: Google 検索セントラル ブログ, モバイルファースト インデックスが実現 – ご協力に感謝します
 https://developers.google.com/search/blog/2023/10/mobile-first-is-here?hl=ja

■2023年のSEOに関わる主な出来事

<検索エンジンのアップデート関連>

・コアアルゴリズムアップデート(3月16日、8月23日、10月6日、11月3日)
 2023年では4度のコアアップデートが実施され、それぞれ「March 2023 core update」「August 2023 core update」「October 2023 core update」「November 2023 core update」と名付けられました(※)。通常のコアアルゴリズムアップデートの期間は2週間前後ですが、11月3日に実施された「November 2023 core update」は25日と21時間とここ数年で実装完了まで一番時間がかかったアップデートとなりました。
 (※)出典: Google Search Central (Xアカウント)
 https://twitter.com/googlesearchc/status/1636012534426640384
 https://twitter.com/googlesearchc/status/1694041614950293948
 https://twitter.com/googlesearchc/status/1709960744635101650
 https://twitter.com/googlesearchc/status/1720156564508594524

・ヘルプフルコンテンツアップデート(9月15日)
 2022年から始まった同アップデートは、今回で3回目となります(※)。ユーザーにとって有用ではないコンテンツページだけではなく、サイト全体において有用ではないと判断されたコンテンツページが複数(多く)あると判断された場合、本来有用であったコンテンツページ自体の掲載順位が下がる、といったアップデートです。有用ではないコンテンツを削除することで本来有用とされるコンテンツの掲載順位が改善する場合があります。
 また、メインサイトやそのサブドメインで他人のコンテンツを公開している場合、そのコンテンツがサイト全体の評価に影響を与える可能性があります。もし、コンテンツがサイトの目的から大きく外れていたり、管理が不十分であったり、ウェブサイトの運営者があまり関与していない場合は、そのコンテンツをインデックスに登録しないように設定することをGoogleは推奨しています。
 (※)出典: Google Search Central (Xアカウント)
 https://twitter.com/googlesearchc/status/1702417105830748608
 Google 検索セントラル ブログ, Google 検索のヘルプフル コンテンツ システムとウェブサイト
 https://developers.google.com/search/docs/appearance/helpful-content-system?hl=ja

<主要検索エンジンのアルゴリズム関連>

・Google、AI 生成コンテンツに関するガイダンスを発表(2月8日)
 Googleは検索セントラル公式ブログにて、生成AI(Chat GPT、Bard(現Gemini))の登場で、AIが作成するコンテンツについてガイダンスを発表しました(※)。Google のランキングシステムは、E-E-A-T(専門性、エクスペリエンス、権威性、信頼性)で表される品質を満たした、オリジナルかつ高品質のコンテンツを評価することを目的としている姿勢は変わらず、AIが作成したコンテンツでも同様との認識を示しています。生成AIを活用してコンテンツを作成する場合、最終的にE-E-A-Tの基準を満たしているか人による確認を行うことを推奨します。
 (※) 出典: Google 検索セントラル ブログ, AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス
 https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content?hl=ja

・Google、クロール頻度の抑制に403または404を使用しないようアナウンス(2月17日)
 Google は検索セントラル公式ブログにて、クロール頻度の抑制に403や404を使用しないよう言及しました(※)。エラーはあくまでサイト作成者の問題であり、サーバエラー(過剰負荷等)を示すものではないため、403、及び、404での対処(過剰な数のリクエストを示す429は除く)は不適切となります。クロール頻度を抑制するには、Search Console を使用して一時的にクロール頻度を抑えることや、500、503または 429のHTTPステータスコードを返すことを推奨しています。
 (※) 出典: Google 検索セントラル ブログ, クロール頻度の抑制に 403 または 404 を使用しないでください
 https://developers.google.com/search/blog/2023/02/dont-404-my-yum?hl=ja

・Google、INPをCore Web Vitalsに導入発表(5月10日)
 Google は2024年3月よりFID(First Input Delay)に代わるCore Web Vitalsの新しい応答性の指標として、INP(Interaction to Next Paint)を採用することを決定したと発表しました(※)。
 (※) 出典: Google 検索セントラル ブログ, INP を Core Web Vitals に導入
 https://developers.google.com/search/blog/2023/05/introducing-inp?hl=ja

・Google、検索品質評価ガイドラインを更新(11月20日)
 Google は検索品質評価ガイドラインを更新しました(※)。大きな変更はなく、ガイドラインのシンプル化をしており、様々な種類のウェブページについてのガイダンスの追加、ショート動画などの新しいコンテンツ形式を含む最新の例の追加、古く冗長な例の削除、フォーラムやディスカッション ページの評価ガイダンスの拡大などとなっています。
 (※) 出典: Google 検索セントラル ブログ, 検索品質評価者向けガイドラインの更新/ General Guidelines
 https://developers.google.com/search/blog/2023/11/search-quality-rater-guidelines-update?hl=ja
 https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/en//searchqualityevaluatorguidelines.pdf

■2024年の予測
 2024年は、ユーザーに取って有用なコンテンツの評価がより厳格になってくると考えています。
現在、生成AIを活用したコンテンツが増加しており、また、生成技術も日々進化しているため何かしらの評価指標が追加される可能性はあるのではと予測されます。
コンテンツは、E-E-A-Tがベースとなるため、E-E-A-Tに準拠した対策を行うことを忘れずに取り組むことが重要と考えています。

 また、2024年3月からINPをCore Web Vitalsに導入するため、早めの対策を行っておくことを推奨します。

 その他、特定の検索キーワードの検索結果画面では、様々なスニペットやサイトの横に画像が表示されるなどしていますが今後も検索結果画面の表示変更はあると考えられ、該当するキーワードでの流入数に大きな影響がでる恐れもあるため、注視していく必要があります。

 因みに、Googleは、新しい検索エンジンを開発しているという情報も出てきているため、動向はチェックしていく必要があります。

 検索市場は、アップデートによる影響で常に進化しておりますが、当社としても、お客様の期待に応える価値を提供できるよう、日々多くの事象を分析し、正確な情報を発信できるよう尽力して参ります。


<2023年1月~6月(順位変動要素)>

<2023年7月~12月(順位変動要素)>

<2022年1月~6月(アルゴリズム関連要素)>

<2021年7月~12月(アルゴリズム関連要素)>

調査概要

【調査主旨】
コンサル観点で見る【2023年SEO動向年間総括】と2024年の予測

【調査要綱】
調査日:2024年2月1日 ~ 2023年2月9日
調査対象時期:2023年1月 ~ 2023年12月
調査機関:アウンコンサルティング調べ
プレスリリース本文中に出てくる各社サービス名称は、各社の登録商標または商標です。
本プレスリリースをご掲載される場合、『アウンコンサルティング調べ』とご記載の上、弊社までご連絡をお願いいたします。

【グローバルマーケティングのサービス概要】
URL: https://www.auncon.co.jp/service/service/

[事業内容]
国内外含むアジア数拠点でSEO、PPC(リスティング広告)などのグローバルマーケティング事業を展開

[設立] 1998年6月8日
[本社] 東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング6F
[代表者] 代表取締役CEO 信太明
[社員数] 66名(正社員のみ55名、2023年11月末現在)
[資本金] 100,000千円(資本準備金 538,774千円、2023年11月末現在)
[URL] https://www.auncon.co.jp

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