シンガポールの航空会社サイト利用動向調査

アジア圏を中心に、東京、沖縄、シンガポール、韓国、台湾、香港、タイの7拠点で展開し、戦略的なグローバルマーケティングを提供しているアウンコ ンサルティング株式会社(東証マザーズ:2459、本社:東京都文京区、代表取締役:信太明)は、このたび、世界43カ国・5つの地域を対象にインター ネット視聴率データを提供しているコムスコア・ジャパン株式会社の正規販売代理店としてシンガポールの航空業界関連サイトの利用動向に関する調査をまとめ ました。

調査結果

2011年3月に世界最大手のオンライン旅行会社であるエクスペディア(Expedia,Inc.)がインドネシアを拠点とするエアアジア (AirAsia)の航空券の独占販売を発表するなど、アジア航空業界におけるLCC(ローコストキャリア)への注目度が高まっています。アジアの航空業 界において、LCCの激戦区として挙げられるのはシンガポールで、同国ではエアアジア、ジェットスター航空(Jetstar Airways)及び自国のタイガー・エアウェイズ(Tiger Airways)がシェアを競っています。こうした、LCCの充実やアジア最大のハブ空港であるチャンギ空港を持つことから、ネットユーザーにおける航空 関連サイト利用者の割合は高く、実際にアジア主要国・地域における航空会社サイトの普及率を比較するとシンガポールが最も高い結果となりました。また、シ ンガポールと同様にアジアの流通のハブである香港でも普及率が高い状況です。(図表1)

図表1:アジア主要国・地域 航空業界関連サイトリーチ(普及率)

出典:コムスコア /メディアメトリックス(Media Metrix)2011年3月

このように大手LCCがシェアを競っているシンガポールでは、LCCの成長が著しく、ユーザーの関心度も高まっています。世界的にそのブランドイ メージの高さで知られているシンガポール航空(Singapore Airlines)と、同国を拠点とするタイガー・エアウェイズのユニークユーザー数の推移を比較すると、シンガポール航空がほぼ同水準で推移している一 方で、タイガー・エアウェイズは過去半年で約1.5倍増加させています。また、エアアジアも同様にデータの取得が可能となった9月以降、シンガポール航空 に迫る勢いで推移しています。(図表2)

図表2:ユニークユーザー数の推移

出典:コムスコア /メディアメトリックス(Media Metrix)2010年3月-2011年3月

しかし、ユニークユーザー数の推移の比較だけでは、今後LCCが世界の航空業界を席巻していくと結論付けるのは早計です。大きな成長を見せているタ イガー・エアウェイズはシンガポール航空の子会社であり、ハイブランドのシンガポール航空とLCCであるタイガー・エアウェイズの2つのブランドを一つの グループで提供することが、旅客者のニーズを包括的にカバーするための戦略であると伺えます。実際にタイガー・エアウェイズのサイト来訪ユーザーのうち、 約18%が親会社であるシンガポール航空のサイトを併せて来訪しているのに対して、約24%のユーザーがエアアジアのサイトを来訪しています。(図表3)

図表3:タイガー・エアウェイズサイト来訪ユーザーに占める
シンガポール航空及びエアアジア来訪ユーザーの割合

出典:コムスコア /メディアメトリックス(Media Metrix)2011年3月

このように、親会社であるシンガポール航空よりも競合であるエアアジアとの重複ユーザーの割合が多いことから、同グループ内でターゲットユーザーの 争奪は避けられており、シンガポール航空とタイガー・エアウェイズの2つのブランドでより幅広い旅客者を囲い込む戦略は功を奏していると伺えます。実際 に、同一グループによる2ブランド戦略はシンガポール航空に限った例ではなく、オーストラリアではカンタス航空(Qantas Airways Limited)がジェットスター航空を保有し、日本ではANAがA&F・Aviation株式会社(エーアンドエフ・アビエーション)という関西空港を 拠点とするLCCを立ち上げるなど、複数の企業が同様の戦略をとっています。インターネット視聴率ではネットユーザーのサイト来訪傾向を可視化することが でき、関連サイト間でのユーザーの重複を分析することが可能となります。業界構造が大きく変化している航空業界においては、航空会社の売上や利用者数以外 のデータを切り口として今後の動向を読み取っていくことが重要となります。

調査主旨及び要綱

【調査主旨】
シンガポールの航空業界関連サイト利用動向を調査

【調査要綱】
・ データソース:コムスコア社が提供するネット視聴率データ、メディアメトリックス(シンガポールデータ)
・ 調査方法:コムスコア社が保有する調査対象パネルのインターネット使用データを基とした統計予測
・ 調査期間:2011年3月度集計

<航空業界関連ウェブサイト定義>
本リリース内では航空関連ウェブサイトを航空会社サイト、空港運営会社保有サイトより構成されるものとします。

アウンコンサルティング株式会社
[事業内容] アジア圏を中心としたグローバルマーケティング支援(多言語のWeb制作・メディア運営・販促支援・翻訳)
[設立年月日] 1998年6月8日 [本社所在地] 東京都文京区後楽1-1-7 グラスシティ後楽2F
[代表者] 代表取締役 信太明 [資本金] 339,576千円
[コーポレートURL]:https://www.auncon.co.jp/
[プレスリリースに関するお問合せ] 広報担当 武蔵/TEL:03-5803-2798  
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