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    更新日:2025.05.30  公開日:2019.09.12

パンくずリストとは?SEO効果を高める設定方法を解説

パンくずリストは、ウェブサイトのナビゲーションを向上させ、SEOにも効果的な重要な要素です。「ホーム > 製品 > スマートフォン」のように、現在のページの位置を示すことで、ユーザーはサイト内で迷子になることなく目的のページへたどり着けます。また、検索エンジンもサイト構造を理解しやすくなり、適切な評価に繋がります。この記事では、パンくずリストのSEO効果、種類、そして構造化データマークアップの活用方法まで、分かりやすく解説します。パンくずリストを正しく理解し、ウェブサイトのSEOとユーザービリティ向上に役立てましょう。

パンくずリストとは?その重要性とSEOメリット

ウェブサイトを閲覧していると、ページ上部に「ホーム > 製品 > スマートフォン」のように、現在のページの位置を示す階層構造のリンクを見たことがあるのではないでしょうか?これがパンくずリストです。

まるで童話「ヘンゼルとグレーテル」で道しるべに使われたパンくずのように、ユーザーがサイト内で迷子にならないよう導く役割を果たします。単なるナビゲーションとしての役割だけでなく、SEOにも大きなメリットをもたらす重要な要素です。(物語の中では、森のなかで動物たちがパンを食べてしまって家へ戻れなくなってしまいましたが・・・・)ちなみに、パンくずリスト以外にも「パンくずナビ」「トピックパス」「フットパス」などとも言われます。

下記画像が弊社コーポレートサイトにおけるパンくずリストです。
これを確認することで、ユーザーがそのウェブサイト内で自分がどういった階層を進んできたのかを把握することが出来るため、ユーザービリティの向上に繋がりますが、SEOにおいても大きな影響があります。

パンくずリストのSEO効果とは

ユーザービリティの観点だけではなく、パンくずリストはSEOにおいても効果的です。パンくずリストを設置することで得られるSEO効果は、主に以下の3点です。

  • クローラビリティ向上: 検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすくなり、ページのインデックスを促進します。
  • キーワード親和性向上: パンくずリストにキーワードを含めることで、ターゲットキーワードとの関連性を高め、検索順位向上に貢献します。
  • サイト構造の明確化: 検索エンジンがサイトの階層構造を理解しやすくなり、適切な評価に繋がります。

パンくずリストの種類と選び方

パンくずリストには大きく分けて、位置型、属性型、パス型の3種類があります。それぞれの特性を理解しましょう。

種類説明メリットデメリット推奨
位置型トップページから現在地までの階層構造を示すサイト構造を理解しやすい、ユーザービリティ向上に効果的特になし
属性型ユーザーの閲覧履歴に基づいて表示内容が変化するユーザーの行動に合わせた柔軟な表示が可能SEO効果が低い可能性、サイト構造の把握を阻害する可能性
パス型閲覧したページの履歴を表示ユーザーの直前の行動がわかるサイト構造との関連性が低い、SEO効果はほぼ期待できない×

位置型パンくずリストは、ウェブサイトの階層構造を明確に示すため、ユーザーと検索エンジンの双方にとって理解しやすい形式です。どのページからアクセスしても同じ表示となるため、サイト全体のナビゲーションを統一できます。

属性型パンくずリストは、ユーザーの行動履歴に基づいて表示が変化するため、パーソナライズされたナビゲーションを提供できます。しかし、検索エンジンがサイト構造を正確に把握できない可能性があり、SEO効果が低いとされています。

パス型パンくずリストは、ユーザーが閲覧したページの履歴を表示する形式です。しかし、ウェブサイトの階層構造とは必ずしも一致しないため、ナビゲーションとしての役割を果たしにくい場合があります。

位置型パンくずリスト

SEO効果とユーザービリティの観点から、位置型パンくずリストが最も推奨されます。ウェブサイトの構造を明確に示し、ユーザーが迷うことなく目的のページに辿り着けるよう、適切なパンくずリストを実装しましょう。

位置型パンくずリストを作成する際は、「トップページ > 大カテゴリ > 中カテゴリ > 小カテゴリ」のように、トップページから現在地までの階層を順番に表示します。すでにパンくずリストを設置している場合でも、階層構造が適切かどうか今一度確認し、必要であれば修正することで、ユーザービリティの向上に繋がります。

また、パンくずリストは単なるテキストではなく、テキストリンクとして設置しましょう。このひと手間を加えるだけで、SEO効果が向上します。クリック可能なリンクにすることで、ユーザーは簡単に上位階層のページへ移動できるようになり、サイト全体の回遊率向上に貢献します。検索エンジンにとっても、サイト内のページ同士の関連性を理解しやすくなるため、クローラビリティの向上に繋がり、結果としてSEO効果の向上に期待できます。

構造化データマークアップの活用

パンくずリストはただ設置するだけでなく、構造化データマークアップを使って検索エンジンに正しく伝えることで、よりSEO効果を期待することができます。構造化データマークアップとは、Webページの情報を検索エンジンが理解しやすい形式で記述する手法のことです。これにより、検索エンジンはパンくずリストの階層構造を正確に把握し、パソコンの検索結果にパンくずリストが表示できるようになります。

※以前はモバイルの検索結果画面にもパンくずリストが表示されていましたが、2025年1月から、Googleはモバイルの検索結果でパンくずリストの表示を廃止し、現在はサイト名とドメイン名(URL)が表示される仕様になっています。

PC検索結果画面

モバイル検索結果画面

構造化データマークアップの種類

構造化データマークアップには主にJSON-LDとmicrodataの2種類があります。GoogleはJSON-LDの使用を推奨しています。

形式説明記述場所
JSON-LDJavaScript記法で記述する。他のコードと独立しているので、修正が容易。<head>タグ内または<body>タグ内
microdataHTMLタグの属性を使って記述する。<body>タグ内

どちらの方法でも、パンくずリストの階層構造を明確に示すことが重要です。構造化データマークアップを活用することで、検索エンジン最適化(SEO)の効果を高め、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

まとめ:パンくずリストでユーザー体験とSEOを向上させよう

パンくずリストは、ウェブサイトのナビゲーションを改善し、ユーザー体験とSEOの両方にプラスの影響を与える重要な要素です。適切に設定されたパンくずリストは、ユーザーがサイト内をスムーズに移動するのを助け、検索エンジンがサイトの構造を理解するのを容易にします。

弊社では、SEOコンサルタントとして、パンくずリストを含むサイト構造の最適化からお手伝いすることが可能です。ユーザーにとって分かりやすく、検索エンジンにも評価されるサイトを実現するために、情報設計・内部リンク戦略・構造化データの実装までトータルでサポートいたします。Webサイトの改善やSEOに関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

参考URL

Google検索セントラル|パンくずリスト(BreadcrumbList)の構造化データ

Google検索セントラル|モバイル検索結果に表示される URL 要素を簡素化

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