サイト内リンク、外部ドメインからのリンク、サブドメインからのリンクはすべて「リンク」として扱われます。SEOで順位を上昇させるためには、これらのリンクを活用することが有効な手段の一つです。リンク施策は大きく分けて、内部リンクと外部リンクに分類されます。これから、それぞれのリンク施策がどのような効果をもたらすかを説明します。
内部リンクとはサイト内に設置されている、同一サイトの別ページへのリンクのことを言います。内部リンクのSEO的な効果は下記のとおりです。
・ページがクローラーに読み込まれやすくなる
サイト内にリンクを設置することで、クローラーが簡単にページを見つけることができるようになります。これにより、サイト全体のインデックスが促進され、検索エンジンにおける可視性が向上します。
・サイト内の「被リンク」を増やすことで評価を高める
リンクを受けたページの評価は基本的に高まります。
・ユーザーエクスペリエンスの向上
内部リンクを貼ることで、サイト内回遊がしやすい構造になり、ユーザーに関連情報を提供することができます。これにより、ユーザーエクスペリエンスが向上し、滞在時間が延びることでSEOにもプラスの影響を与えると言われています。
外部リンクは被リンク、バックリンク(Backlink)とも呼ばれています。ドメインの異なるサイトに、自分のサイトのリンクが設置されている状態のことを指します。外部リンクのSEO的な効果は下記のとおりです。
・信頼性の向上
高品質な外部サイトからのリンクは、あなたのサイトの信頼性を高めることになります。例えば、自社サイトのコラムを執筆する際に外部リンクを貼る場合、信頼できる情報源に当たることは想像にかたくありません。つまり、リンクを貼ることで、情報が信頼に値することを示し、それが検索エンジンからの評価項目となります。
内部リンクや外部リンクはいずれも、リンクの「受け側・渡し側」があり、それぞれ「被リンク・発リンク」とも呼ばれています。
リンクは投票にもよく例えられ、「他のサイトへリンクを設置する」ことは「他のサイトへ投票する」、逆に「他のサイトからリンクを設置してもらう」ことは「他のサイトから投票してもらう」とも言いかえることができます。リンクが設置されると、ウェブサイトを見る人、知る人も増えることになります。Googleが、被リンク・発リンクが多いというよりも、世界中でどれだけのユーザーがサイトを見てくれるのか、どれくらい評価をされているのかを重要視している、ということも頭に入れておきましょう。
リンク受け・渡しのイメージとして、以下をご参照ください。
❑ 外部サイトからリンクを受ける
※別サイトに自分のサイトのリンクが設置されているパターン
❑ 外部サイトにリンクを渡す
※別サイトのリンクを自分のサイトに設置するパターン
内部リンク施策をするにあたり、以下の4点が重要です。
Googleは、外部リンクの「量」よりも「質」を重視しています。 Googleのアルゴリズムアップデート(特にペンギン・アップデート)により、低品質なリンクは逆効果となることが明確にされており、現在はリンクの本数というよりも、リンク設置しているウェブサイト、またリンク自体がどのようなものなのか、ということの方が重要になっています。リンクは、本数が少なくても、高品質のリンクであれば、順位は上がる傾向にあります。 一方で、リンクの本数が非常に多く、悪質なサイトからのリンクがあるなど、順位が下がり、逆効果になってしまいます。
更に近年の傾向として、外部リンクがSEO効果に与える影響は依然としてあるものの、内部施策やコンテンツの質がより重視される傾向にあります。Ahrefsが、100万件の検索結果ページを分析し、さまざまなリンク指標と検索順位の相関関係を調査した結果によると、リンクと検索順位の相関はやや低下していることが判明しました。ただし、その影響度は条件によって異なり、被リンクの影響力が依然として強いケースもあるようです。
SEOにおいて理想的なのは、ユーザーに価値ある高品質なコンテンツが自然に参照され、外部リンクが増える状態です。そのために、ユーザーにとって有益と思われるコンテンツ作成に注力することが重要です。
【出典元】 ※1 Google Says “Links Matter Less”—We Looked at 1,000,000 SERPs to See if It’s True | Ahrefs
外部リンクに関しては、キーワードを含んだアンカーテキストとして設置されていると効果的です。例えば、ドメインの異なる関連グループサイトからのリンクは扱い的には外部リンクとなります。その他の外部リンクは基本的に自然リンクを期待することになりますが、中にはサイトの評価が下がってしまうリンクも存在するため、注意が必要です。
注意点:
→ 背景と文字の色が同じリンク
→ 画像の下に隠れているリンク
→ 文字が極端に小さいリンク
→ CSSで画面外へ飛ばしたリンク
→ 自動登録型のリンク集
自動登録型のリンク集・ディレクトリ式検索エンジンは、自動登録という性質上、誰でもサイトを登録することが可能です。
→ 低質なコンテンツ
日本語の文法は正しいのに、支離滅裂で意味が通らない文章のことを「ワードサラダ」と言います。ランキング操作を目的としたリンクと判断される可能性が高く、否認の対象となります。
→ 無関係な海外サイトからのリンク
知らないうちに海外サイトにコンテンツをコピーされていたり、コメント投稿を利用してリンクされるケースは、大規模サイトやECサイトによく見受けられます。 そのほとんどがスパム目的のため、否認の対象となります。
→ アフィリエイト目的サイト
アフィリエイトの数を獲得することだけが目的である、コンテンツの質が低いサイト。
→ サイト内で重複コンテンツがある
同サイトの中に別ページにも同じコンテンツ、テキストを使用しているサイト。
上記のようなリンクに対しては、リンクの否認を行うのが効果的です。
リンク否認につきましては、Search Consoleヘルプ記事をご参照ください。
この記事では、内部リンクと外部リンクの重要性や注意点について説明しました。効果的な内部リンクを設置することで、Googleやユーザーからの評価を向上させることができます。外部リンクについては、近年の動向ではリンクの質が非常に重要となっています。
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