Google、8月に展開したコアアルゴリズムアップデート、展開完了

Googleは、2023年8月23日コアアルゴリズムアップデートを実施したと発表し、約2週間後の9月7日には展開が完了しました。前回のコアアップデートは2023年3月だったため、今回は2023年に入って2度目の約5ヶ月ぶりのアップデートでした。

• コアアルゴリズムアップデート（コアアップデート）とは？
• 今回のコアアップデートの影響は？
• コアアップデートを受けて、今後気をつけるべきこと
  • E-E-A-Tに則っているか
  • ユーザーにとって使いやすいウェブサイトになっているか
  • 検索エンジンありきのウェブサイトになっていないか
• まとめ

コアアルゴリズムアップデート（コアアップデート）とは？

コアアルゴリズムアップデートは、コアアップデートと呼ばれ、Googleが行う検索順位決定ルール（アルゴリズム）の重要かつ大規模な変更のことです。
参照：https://developers.google.com/search/updates/core-updates?hl=ja

Googleが行ってきたアップデートは、最も有名なパンダアップデートやペンギンアップデートをはじめ、今まで複数ありました。直近ではコアアップデート以外にレビューアップデート（前プロダクトレビューアップデート）、ヘルプコンテンツアップデートが起きています。それぞれどういった内容なのか、比較的対策がしやすい情報が公開されていますが、コアアップデートに関しては具体的にどういった内容に関係したアップデートがされたのかが公開されていません。なお、以前行われていたパンダアップデートとペンギンアップデートはコアアップデートに組み込まれているため、基本的にはGoogleが提示しているガイドラインに則ってウェブサイトを制作していれば、アップデート時に順位が下がるなどの影響は発生しにくいため、不安な場合は今一度ガイドラインを確認しましょう。
参照：https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja

今回のコアアップデートの影響は？

今回のコアアップデートでは、今まで行われたものと比較して大規模な順位変動が起こることはありませんでしたが、影響が出たウェブサイトの状況を見ると、ロールアウトされた2日後の25日に順位変動が起きたことが多かったようです。順位変動については、3～5位程度の感覚で順位が変動していたようで、トラフィックが一番変動したサイトでは約50％程度のトラフィックの変動があったとのことです。

例えば検索順位が10位のサイトが5位に上った場合、想定流入数が約2倍以上になると想定されるため、上記のような結果となったと考えられます。
参考：https://www.seroundtable.com/google-august-2023-broad-core-update-impact-35947.html

また、コアアップデートは、2022年と2023年については約5～6ヶ月間隔で発表され、年に2回ほど実装されています。本コラムの最初にお話した通り、今年は3月に既に1回目のアップデートが行われておりますので、おそらく今年はもうコアアップデートについては実施されないかもしれません。
ただし、その他アップデートについては別の施策として実施されますので、都度順位変動が起きた場合の対応などは必要となってきます。

コアアップデートを受けて、今後気をつけるべきこと

コアアップデートについては、主軸となる検索アルゴリズムのアップデートになるため、今後も実施されるのは確実です
まずは前述したGoogleガイドラインを確認することと、下記３つのことに気をつけながらウェブサイトを運用し、順位変動が起こった場合でも上位に表示されるようなウェブサイト制作を心がけましょう。

E-E-A-Tに則っているか

EEATとは、下記の単語の省略形となります。
E（Experience）：経験に基づく情報であるか
E（Expertise）：高い専門性を持った情報であるか
A（Authoritativeness）：権威性のある情報であるか
T（Trustworthiness）：信頼性の情報であるか

コンテンツを制作する上で、上記の要件を満たすコンテンツが有用とGoogleには認識されています。
以前はEATでしたが、「経験」のEが追加され、より具体的な指標となっています。

ユーザーにとって使いやすいウェブサイトになっているか

UX（ユーザーエクスペリエンス）＝ユーザー体験という部分にGoogleはかなり重きをおいています。
新しく発表されるサービスも、全てUXに基づいているといっても過言ではありません。
コンテンツの内容だけでなく、ウェブサイトの操作性などについても合わせて確認する必要があります。

検索エンジンありきのウェブサイトになっていないか

2011年のパンダアップデート以前は基本的に検索エンジンに合わせたサイト制作をする場合が多く、UXという考え方はほとんどありませんでした。
しかし、次々と新しいアップデートが行われていくことで、検索エンジンのランキングを主体として考えるウェブサイトは大きな影響を受けていきました。
一つ前の項目とも関わってきますが、ユーザー体験がより良いサイトになっているのかという部分を考えて制作を行うことが重要です。

まとめ

今回は2023年8月にロールアウトされたコアアップデートについてまとめました。
Googleが行っているアップデートは、ウェブサイトを探し、利用しているユーザーによってより利用しやすいウェブサイトを評価します。ウェブサイトはただ検索順位が高ければいいものではないのです。 これを機に、今一度ウェブサイトの見直しを行ってみましょう。
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