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    2023.01.27

台湾・香港向けSEO 

本コラムの中国編では、中国の政治的意図を含む独自のインターネット環境や検索エンジンを紹介していますが、台湾や香港については日本や他の地域と似た環境となっています。
それを踏まえて今回は、台湾と香港のSEO対策やそれに関連する情報について紹介していきます。

目次

そもそも海外向けSEOとは?

海外向けSEOとは、「google.co.th」や「google.com.vn」などの海外での検索エンジン且つ対象エンジンのメイン言語(多言語)で検索した際に自然結果の上位表示されるように(*1)、ウェブサイトの構成や記述などを最適化する調整することです。
*決して自然検索結果の上位に表示されることだけがSEOではありません。

海外向けのSEOと国内向けSEOの違い、注意すべきポイントとしては、基本的なSEO対策に加えて各国特有の「検索エンジン特性」「インフラ環境」「言語」「法規制」に考慮する必要があるところです。

▼こちらの記事では、これらの特徴について解説しています。

台湾/香港の検索エンジンシェア

前述した通り、台湾や香港は中国本土とは異なり、世界の多くの国と地域と同じように自由なインターネット環境があります。検索エンジンについても同様です。

【台湾の検索エンジンシェア】

台湾の検索エンジンシェア

引用:       
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/taiwan/#monthly-202112-202212 の 検索エンジンシェア推移(PC、SP、TB等全て含む)

【香港の検索エンジンシェア】

台湾の検索エンジンシェア

引用:
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/hong-kong/#monthly-202112-202212 の 検索エンジンシェア推移(PC、SP、TB等全て含む)

台湾、香港の両方で最もシェアが高いのはGoogleであり、約90%のシェアを持ちます。続いてYahoo! が約7%です。Yahoo!は、日本で「Yahoo!JAPAN」、台湾で「Yahoo! 奇摩」、香港で「Yahoo! 雅虎香港」と、名称が国ごとに異なります。
特に台湾では検索エンジンとしてのシェアは低いものの、「Yahoo! 奇摩」を利用したことがあるユーザーは多く、認知度の高い媒体です。

また、Yahoo!は2009年に米マイクロソフト社と米Yahoo!社が提携したことにより、米Yahoo!の裏側の検索エンジンシステムはBingに変わりました。その際、台湾と香港についても、Bingの検索エンジンに切り替わっています。日本では2001年からYahoo!JAPANの検索エンジンはGoogleが採用され、そのまま継続されています。
Yahoo!でのSEO対策を考える際は、その違いを理解しておく必要があります。

GoogleにおけるSEO対策は日本と異なるのか

前述した通り、日本と同じく、台湾と香港でもGoogleが最も使用されています。
ということは、重視すべきはGoogleに向けたSEO対策ですが、日本で実施されるSEO対策との大きな違いはありません。

Googleに限らず、検索エンジンのアルゴリズムは基本的には世界共通です。
一部新しいシステムの導入時などは、言語や国で優先順位をつけて実装されることもありますが、最終的には全世界で同じシステムになります。
つまり、SEO対策の基本を理解していれば、台湾や香港向けに特別な対応を行う必要はありません。

ただし、言語特性による違いや、直近のGoogleのアップデート等によるSEO対策のポイントはいくつかありますので、注意が必要です。

台湾/香港におけるSEO対策の注意点

前述したSEO対策の注意点を大きく2つお伝えします。

・言語特性
台湾と香港は、中華圏ではあるものの、中国本土の多くで使われている北京語、書体でいえば簡体字と使われている言語が異なります。台湾は、書体でいえば繁体字、会話は北京語が主流であり、台湾語など一部台湾のみで使用されている言語もあります。香港も書体で言えば繁体字、会話は広東語が主流となっています。
検索キーワードにおいても、単語の間にスペースをいれる、いれない、といった違いもあります。

【台湾・香港】※検索数は台湾

台湾・香港の「日本旅行」検索数

【中国本土】

中国本土の「日本旅行」検索数

※繁体字検索数:Googleキーワードプランナーより(スペースの有無は同じ数字となる)
※簡体字検索数:百度より

上記の通り、中国本土では、単語間にスペースを入れずに検索する場合が多いですが、台湾・香港ではスペースを入れて検索することが多いため、対策キーワードを設定する際には注意が必要です。
また、同じ繁体字を使用している台湾と香港ですが、それぞれ異なる発音や異なる記載の単語を使う場合もあるので、頭に入れておきましょう。

また、文言の表記についてもポイントがあります。これは、日本と台湾・香港との違いになりますが、例えば、「今なら25%OFF」という表現について、台湾繁体字は「現在75折」、 広東語(香港繁体字)では「宜家75折」と表記するなど、大きな違いがあります。

SEO対策において言語特性の認識は重要なポイントですので忘れないようにしましょう。

・直近のSEO評価項目
2021年6月以降、Googleが新しく運用を開始したSEO評価指標についても知っておく必要があります。これは台湾・香港の地域に限ったものではありませんが、SEO対策を実施する上で重要な項目となります。
新指標とは、「コアウェブバイタル」といわれています。Googleが重視している「ユーザー目線=ユーザーにとって使いやすい、情報が探しやすいサイトであるかどうか」という部分に重きをおいた内容になっています。

詳細について弊社過去コラムでも取り上げておりますので、下記記事ご覧ください。
「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは?【最新版】」
「Googleが発表したINP という 新しいCore Web Vitals 指標で何がわかるのか」

弊社が提供する海外SEOサービス

多数の海外拠点を有し、海外向けSEO・Webプロモーション実績世界48カ国2000社以上。
わたしたちは、インターネット黎明期に法人設立し、1999年にSEOを事業化、その後世界各国に複数の拠点を有し、SEOを含むデジタルプロモーションの実績は国内外合わせて48カ国2000社以上となります。
この豊富な実績から得た経験とノウハウを活かし、お客様に最適なご提案をさせていただきます。

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まとめ

以上が香港/台湾向けSEOについてでした。
SEO対策は、Web広告施策と異なり、時事問題に左右されず施策を行うことができます。また、一度サイトの見直しを行えば、それ以降はアップデート情報を確認し対応するだけで永続的に効果を得ることができます。
この機会に、貴社のSEO対策も見直してみてはいかがでしょうか?
少しでも不明な点がある方は、まずは弊社にご相談だけでも頂けますと幸いです。

また、SEO以外にも台湾、香港におけるプロモーションの関連記事もございますので、併せてご確認ください。

「台湾進出における基礎情報2022」
「海外向けデジタルマーケティング|各国のWebプロモーショントレンドと戦略立案方法」

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