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    2021.10.27

中国SNS【Weibo/WeChat広告】の運用の特徴と注意点

本コラムではWeibo/WeChat広告の運用における媒体の特徴や注意点についてまとめています。
Weibo/WeChatは中国で主要のSNSです。日本でいうLINEやTwitterのような役割を果たしています。
海外(中国)向けのプロモーションをご検討中の担当者様はぜひ参考にしてみてください。

目次

Weibo/WeChatが利用されている国

Weiboは世界で5億2,100万人、WeChatは約123億人のアクティブユーザーを保有するSNSです。(https://datareportal.com/reports/digital-2021-april-global-statshot)利用者のほとんどを中国ユーザーが占めています。WeChatは近年多言語展開をしていますがあまり普及しておらず、主要国は中国のみとされています。

▼訪日主要国のSNS利用率

訪日主要国のSNS利用率

※水色はコミュニケーション、薄いオレンジはフィード投稿で使用するSNS

※中国:DIGITAL 2021:CHINAより
https://datareportal.com/reports/digital-2021-china
※台湾:DIGITAL 2021: TAIWANより
https://datareportal.com/reports/digital-2021-taiwan
※韓国:DIGITAL 2021: SOUTH KOREAより
https://datareportal.com/reports/digital-2021-south-korea
※香港:DIGITAL 2021: HONG KONGより
https://datareportal.com/reports/digital-2021-hong-kong
※タイ:DIGITAL 2021: THAILANDより
https://datareportal.com/reports/digital-2021-thailand
※アメリカ:DIGITAL 2021: THE UNITED STATES OF AMERICAより
https://datareportal.com/reports/digital-2021-united-states-of-america
※ベトナム:DIGITAL 2021: VIETNAMより
https://datareportal.com/reports/digital-2021-vietnam
※オーストラリア:DIGITAL 2021: AUSTRALIAより
https://datareportal.com/reports/digital-2021-australia
※フィリピン:DIGITAL 2021: THE PHILIPPINESより
https://datareportal.com/reports/digital-2021-philippines
※イギリス:DIGITAL 2021: THE UNITED KINGDOMより
https://datareportal.com/reports/digital-2021-united-kingdom

Weibo/WeChatの利用者数

Weibo/WeChatの中国における利用者数は以下の通りです。

計算方法:インターネット人口×利用率
Weibo: 1,439,323,776人×47.1%=約677,921,498人
WeChat: 1,439,323,776人×86.2%=約1,053,585,004人
※インターネット人口は弊社調べ(https://www.auncon.co.jp/corporate/2021/0525.html

Weiboは中国版のTwitter、WeChatは中国版のLINEとして認識しておくと良いでしょう。日本だけでなく世界の著名人がWeiboにアカウント登録をして情報発信しているのもよく目にします。Twitter同様、フォロワー以外の投稿を見ることができるのはWeiboならではの特徴です。

WeChatはLINE同様、お店での支払いやメッセージのやり取り、タイムライン投稿、ゲームや買い物等のアプリが利用可能です。
また、昨今は世界中でWeChatを利用できる場所が増えてきました。旅好きな中国人にとっては旅行先でもWeChatで決済ができ、今では国内外問わず日常生活には欠かせないアプリとなりました。

Weibo/WeChat広告の特徴

○利点
中国におけるSNS広告はWeiboとWeChatに集約可能という点、一方でその分、2サービスの寡占化が進んでいます。

中国以外の国ではFacebook広告、Instagram広告、WHATSAPPやMessenger等のFacebook傘下のアプリなど複数の配信面へのプロモーションが有効的です。中国における投稿型SNSはWeibo、コミュニケーションSNSはWeChatが主要となることから、この2つのSNSにプロモーション機会は集約されることが多く、他国と比較して配信管理の手間が減ります。

○注意点
対象国が限定的であること、広告配信における障壁の2点は特に注意するべきです。

対象国については、上述の通りWeiboとWeChatは中国がメインのSNSのため、プロモーション対象国は中国のみです。WeChatは他の国でも利用されていますが、その他のSNSやアプリでWeChatの機能の代用が可能なため、注力国とすることは稀です。

広告配信における障壁については中国ならではの審査の厳しさについて解説いたします。

・審査
中国向けのプロモーションでは、制限のかかる業種や、タブーとされる表現があります。
中国では外国参入に制限をかける動きがあるため、広告配信において影響を受けることがあります。例えば、公式からはまだ発表はないものの、2021年9月にビットコインの使用を禁止されたため、今後仮想通貨や金融プロモーションへの影響が発生すると考えられます。
表現については【2021年版】中国向けWeb広告の国別の特徴と注意事項(クリエイティブ編)(https://www.globalmarketingchannel.com/column/20210708)でも記載している通り、最上級表現は基本的にNGです。

・第三者リンク
特に越境ECプロモーションを行う場合は注意が必要です。JD.com(京东)やTmall(天猫)のショップページをLPとしたい場合、WeiboではWeibo上のECへの商品登録が前提で可能、WeChatではLP設定不可能です。都度情報更新があるため、媒体情報をこまめに確認しましょう。

○Weibo/WeChat広告の導入におすすめの業界
(1) アプリ広告/Weibo広告
Weibo広告の例です。日本におけるTwitter広告やFacebook広告と同様に、Weibo広告においてもアプリ広告はよく掲載されています。

アプリ広告

(2) WEB小説/WeChat広告
WeChat広告の例です。中国においても電子小説の広告掲載があります。WeChatでは企業広告よりも日常生活のシーンに近い商材の広告をよく目にします。

WEB小説/WeChat広告

いかがでしたか?中国向けのプロモーションを検討する上でWeibo/WeChatは必然と候補になるかと思います。市場の変化が大きい中国情勢に合わせ、情報が都度更新されるため、検討と平行に情報のキャッチアップを行うことをおすすめします。

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