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    2021.08.20

海外向けGoogle広告の始め方

海外向けGoogle広告と言っても、日本向けのものと変わらず日本語で手軽に配信が可能です。この記事では、海外向けGoogle広告の始め方について説明いたしますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

目次

Google広告の種類
アカウント開設
広告出稿開始後のチェックポイント
まとめ

Google広告の種類

Google広告では海外向けの配信でも日本のメニューと同様(※一部対象外の国や地域もございます)、ビジネスの目標に沿った様々なメニューが用意されております。その中から最適な手法(キャンペーン)を選ぶことが可能ですので、ご紹介します。

・動画キャンペーン
Googleの動画キャンペーンはYouTubeやGoogleの動画パートナーに様々なフォーマットで広告を表示することができます。また動画を使い「販売促進」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」「商品やブランドの比較検討」「ブランド認知度とリーチ」を目的とした運用が可能です。
販促からブランディングまで幅広いアプローチが可能で、動画ならではの表現で情報をユーザーに届けることができます。

動画キャンペーン

・アプリキャンペーン
Google 検索、Google Play、YouTube、Google 検索の Discover、Google ディスプレイ ネットワークといった Google の主要サービスでアプリを宣伝することができます。
「アプリ インストール」、「アプリ エンゲージメント」、「アプリの事前登録(Android のみ)」を目標に設定することが可能な、アプリに特化したキャンペーンです。自社のアプリに関心があるユーザーや似たようなアプリを使っているユーザーにアプローチすることが可能となります。

アプリキャンペーン

・検索キャンペーン
検索キャンペーンではGoogleやGoogleの検索ネットワークで検索を行っているユーザーに広告を表示することができます。
ユーザーが特定のキーワードで検索した際に、検索結果の上部や下部に広告が表示されます。販売促進と見込み顧客の獲得に向いており、商品やサービスを積極的に検索しているユーザーにアプローチすることが可能です。

検索キャンペーン

・ディスプレイキャンペーン
ディスプレイキャンペーンではGoogleの提携する膨大な数のウェブサイトやモバイルアプリなどのGoogleディスプレイ ネットワークに広告が表示されます。ターゲット設定を行うと特定のユーザー層または特定のコンテキストやコンテンツに向けて広告を表示できます。また一度サイトに訪れたユーザーに絞って広告を表示する事も可能です。(リマーケティング)ディスプレイキャンペーンは検索キャンペーンとは異なり潜在層にもアプローチが行えます。

ディスプレイキャンペーン

・ショッピングキャンペーン
ショッピングキャンペーンではユーザーが広告をクリックする前に商品の詳細を表示することができます。
GoogleやGoogleの検索ネットワークにおいて、指定した商品属性をもとに関連性の高い検索に対してに広告が表示されます。
購買意欲の高いユーザーに対して直接的に商品を宣伝することが出来ます。(※一部対象外の国や地域もあります)

ショッピングキャンペーン

今回は上記キャンペーンの中の検索キャンペーンについて、詳しい開設手順をご紹介します。


アカウント開設

まずはGoogle広告のページにアクセスしGoogle広告のアカウント開設を行います。
「今すぐ開始」をクリックしメールアドレス、パスワードを入れ、ログインします。

Googleアカウント開設手順

ログインしたら広告の目的が選択できますので「ウェブサイトでの商品購入や申し込みを増やす」にチェックをし「次へ」を押します。

Googleアカウント開設手順

次に「お店やサービスの名前を入力してください」と表示されますので任意でサービスの名称や社名などを記入し「次へ」を押します。

Googleアカウント開設手順

次にクリックした後にユーザーに表示されるページのURL(リンク先)を入力します。
※想定される商品ページまたはサービスに近いページを入れて下さい。

Googleアカウント開設手順

URLを入れると表示イメージが掲載されますのでそのまま「次へ」を押して下さい。

Googleアカウント開設手順

次に広告文を入れるページが出てきますので指定の文字数内でPR文章を入れて下さい。
※設定は後で変更可能です。
※使用可能な記号等レギュレーションがありますのでご注意ください。

Googleアカウント開設手順

次にキーワードのテーマが追加できますので任意で追加を行い、広告配信言語を選定します。配信対象となる国のキーワード及び広告配信言語を選定します。
※設定は後で変更可能です。

Googleアカウント開設手順

次に配信地域を設定して頂きます。
※郵便番号や特定の地域で出稿を絞ることが可能です。
※設定は後で変更可能です。

Googleアカウント開設手順

次に予算を設定を行います。予算のオプションから選択することも可能ですし、自身で1日当たりの予算を想定して設定することも出来ます。
また、併せて広告配信日の設定を行います。ここでは予め終了日を設定しておくことも可能です。
※1日の予算は上限設定を超えるケースがありますので余裕のある予算設定をお勧めします。設定金額にもよりますが最大1日の設定キャンペーン予算の2倍まで達するケースもあります。
※日程設定の変更は可能です。

Googleアカウント開設手順

最終的な確認画面がでますので確認後に「次へ」を押します。
※1日の予算は上限設定を超えるケースがありますので余裕のある予算設定をお勧めします。設定金額にもよりますが最大1日の設定キャンペーン予算の2倍まで達するケースもあります。
※日程設定の変更は可能です。

Googleアカウント開設手順

請求先の住所や支払い情報など記入し、利用規約に同意の上、送信ボタンを押します。
上記設定が終わり次第、広告配信が可能となります。

※今までご紹介した内容は最低限の情報です。
以下に広告の精度を上げるためのポイントを記載しておりますのでご参照下さい。

配信地域設定
前述した通り、国や地域単位で配信設定をする事が可能です。その際は基本的に対象国の言語と出稿キーワード、広告文(説明文)とランディングページは言語を統一しましょう。
言語が異なるとGoogleの広告審査が通らないケースがございますので注意が必要です。
また、一つの対象国でも地域によって文化や考え方が大きく異なり、効果が異なる場合がありますので地域性を考慮して頂く必要がございます。

その他の注意点としては、お支払い情報の時に設定したタイムゾーンが基準となりますので、複数の地域に同時に配信する場合はそれに合わせてスケジュールを調整する必要があります。

検索キーワードに関しては指定した地域と関心を示しているユーザーが表示対象となるため指定した地域以外のユーザーでも指定地域を含んだ検索ワードで検索しているユーザーには広告が表示されます。

例えば福岡にあるスポーツジムが配信指定地域をバンコク(タイ)としても東京で「バンコク スポーツジム」と検索するユーザーに対して広告が表示されます。

キーワード設定
リスティング広告のキーワードは提供したいサービスや訴求したい内容に合ったキーワードを選定し登録して頂く必要がございます。
ユーザーが商品やサービスを探す時にどのようなキーワードで検索するかユーザー目線で考えてキーワードを抽出しましょう。
Google広告内の機能のひとつである「キーワードプランナー」を活用すると効率的なキーワード抽出が可能です。

海外向けに配信する場合、国によって検索傾向が異なり、且つ、前置詞や動詞の掛け合わせにより検索ボリュームが異なりますので、キーワード設定はネイティブの方に対応して頂くことをおすすめします。
※単純な機械翻訳の場合、意味が通じない場合やキーワードの意味合いが異なり、ユーザーの誤解を招く恐れもあります。

広告文(説明文)
広告文(説明文)は以下のように広告見出し、表示 URL、説明文の3つに分かれており、それぞれの文字数制限内に収める必要があります。
※海外向けの広告でも同じ仕様となります。

広告文

広告文はサービスの提供または認知に繋がり、クリック率や獲得率に大きく影響するため、非常に重要です。
広告文作成の上で、効果を高めるために意識すべきポイントを以下にまとめました。

・対象キーワードを広告文に含める
・割引や値引、特典などの具体的に記載する
・検索キーワード、広告文、ランディングページの流れを意識する
・複数パターン作って検証を行う

なお、海外向けの配信に関しては対象国の言語特性により文章が長くなる場合があるので簡潔に訴求をまとめる必要があります。
また、地域によって文章の受け取られ方が異なるため、キーワード設定と同様、広告文の作成はネイティブの方に対応して頂くことをおすすめします。

ランディングページ(LP)
ランディングページはユーザーが訪れる最初のページです。
そのため、コンバージョンへの導線が整った、サービスに特化したページを制作する必要があります。

新たに作成する場合は、広告文と関連性の高い内容で、ファーストビュー(最初に表示される部分)で訴求点の分かりやすいものにすると良いでしょう。
またターゲットや商品ごとにランディングページを作るケースもあります。
海外向けの配信においても同様の事が言えますが、海外配信の場合、デザイン性が国ごとに異なる場合があるため、ネイティブの方の意見を取り入れたデザインや訴求内容を考えて頂く必要があります。


広告出稿開始後のチェックポイント

配信を開始した後はそのまませず、配信設定が正しくされているのか、適切な配信となっているのか確認する必要がございます。
主に以下の点を確認することをお勧めします。

・曜日/時間帯
時間帯レポートで曜日、時間別のアクセス状況を確認して効率の良い曜日や時間帯を確認します。また既に時間帯や曜日を設定して配信設定を行っている場合は正しく反映されているか確認することができます。
ターゲットの行動パターンを把握して効率の良い曜日や時間帯に絞って配信することもできます。
特に海外向け配信の場合、キャンペーンのタイムゾーン設定を日本時間にしていると実際の配信対象国や地域との時差が発生しますので、想定と大きく異なる曜日/時間帯傾向となるケースがありますのでご注意ください。

・地域性(アクセス地域)
地域レポートを活用し、ユーザーがどこからアクセスしているのか把握することができます。
仮に、エリアに影響を受けるビジネスであれば商圏範囲に絞って出稿を行う必要があるため、どこの地域からアクセスがあるのかを確認しましょう。
特に海外向けの配信の場合、不要な地域からのアクセスがあれば配信地域設定を見直して頂く必要がございます。

・検索クエリ(意図しない言葉での流入がないか)
検索語句レポートを活用し、ユーザーが実際に検索で使用し、広告の表示につながった「検索語句」を確認します。
提供するサービスと関連性の低いキーワードで表示されていた場合は無駄な費用が発生している可能性が高いため除外キーワードとして設定することをお勧めします。
また効果が見込まれる検索語句があれば新たなキーワードとして追加するこも可能となります。


まとめ

以上のように、Google広告で海外向けの広告配信は簡単に行えますが、国ごとの地域特性や言語、デザイン、趣向は異なりますので、対象国への理解やGoogle広告自体の機能を熟知した上で実施する事をおすすめします。

以下は国や地域ごとにWeb広告の広告文やクリエイティブについて執筆したコラムです。
併せてご確認いただき、お客様のプロモーションにお力添えできましたら幸いです。

▼【2021年版】中国向け Web 広告の国別の特徴と注意事項(広告文編)
https://www.globalmarketingchannel.com/column/20210601

▼【2021年版】台湾・香港向けWeb広告の国別の特徴と注意事項(広告文章編)
https://www.globalmarketingchannel.com/column/20210617

▼【2021年版】東南アジア向けWeb広告の国別の特徴と注意事項(広告文編)
https://www.globalmarketingchannel.com/column/20210630

▼【2021年最新】欧米・欧州向けWeb広告の国別の特徴と注意事項(広告文編)
https://www.globalmarketingchannel.com/column/20210701

▼ 【2021年版】中国向けWeb広告の国別の特徴と注意事項(クリエイティブ編)
https://www.globalmarketingchannel.com/column/20210708

▼【2021年版】台湾・香港向けWeb広告の国別の特徴と注意事項(クリエイティブ編)
https://www.globalmarketingchannel.com/column/20210708-2

▼【2021年版】欧米・欧州向けWeb広告の国別の特徴と注意事項(クリエイティブ編)
https://www.globalmarketingchannel.com/column/20210714

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