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更新日：2022.11.11　公開日：2021.06.16

グローバルマーケティングコラム
海外旅行リターンズ　 EU・バリ

夏のバカンスシーズンにむけ　渡航制限緩和ラッシュ

イギリス運輸省は5月7日、新たにレッド、アンバー、グリーンの入国制限基準を設け、感染拡大を抑えているオーストラリアやニュージーランドなど英連邦国を中心とした、グリーンレベルとした国からの入国は、5月17日以降、入国後の隔離不要で受け入れると発表しました。入国前のPCRテストと到着後の有料PCRテスト、滞在先フォームの提出は必要で、もし旅行途中で他の陽性旅行者との濃厚接触者となった場合には、隔離されます。また、入国の前に、レッドやアンバーリストの国や地域でトランジットしたり、車や列車で通過した場合は、最も高いレベルの渡航制限が課されます。日本は中間レベルのアンバー(赤みを帯びた黄色)で、日本から英国入国の際は、グリーンと同じく入国前と後のPCRテスト及び滞在先フォーム提出に加えて、入国後の10日間の自主隔離と、8日目に再度有料PCR検査を受ける必要があります。レッドとアンバーリスト国への渡航は禁止です。(参照※1)
5月末、EU諸国はワクチン接種済みの旅行者をEU圏外から受け入れることを決めました。ヨーロッパの航空業界は、14ヶ月間にわたり歴史的な大打撃を受けてきました。「空港も機内も何重もの感染防止策をとっており、科学的にも、飛行機での移動は安全だと証明されています。安全にこの夏の旅行を楽しんでいただけます。」と空港職員が切実に、 euronews のインタビューに答えています。(参照※2)
イタリア政府は、5月14日、EU諸国と英国、イスラエルからの旅行者を5月16日日曜日から、受け入れると発表しました。入国後の5日間の隔離は不要です。入国前48時間以内のPCR検査陰性証明は必要です。今後、米国、カナダ、日本からの旅行者へも適用を検討しています。(参照※3)
スペイン政府は、5月21日金曜日、5月24日月曜日以降、英国と日本からの海外旅行客を受け入れると表明しました。PCR検査も入国後の隔離も不要です。(参照※4)
フランスは、3月12日に、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル、英国、シンガポール、そして日本からの渡航制限を緩和しましたが、渡航条件はまだ厳しいものでした。6月9日以降、観光目的での入国を受け入れ、受入国も拡大すると見られています。(参照※5)
インドネシアは、国内で感染拡大が見られますが、ワクチン接種を進め、バリ島など観光地は国内の他地域と隔離しています。バリ島のホテルは7月から海外からの観光客受け入れにむけ広告を再開しています。(参照※6)
アジアでは、変異株による感染拡大が、なかなか収束せず、夏の旅行市場は全く不透明ですが、欧米では国境を超えた休暇旅行が活況を呈しそうです。