政府指定隔離ホテルのASQパッケージ
現在、タイ入国時には、14日間の自主隔離が義務付けられています。厳密に言うと、到着日の翌日起算のため、隔離施設に15泊滞在する必要があります。各ホテルが、タイ政府に認可を受け、 Alternate state quarantine(ASQ 政府指定隔離施設)ホテルとなり、入国者を受け入れています。認可を受けるには、病院との提携やチェックインカウンターやエレベーターを通常の宿泊客と分けることができるなど、細かな条件をクリアする必要があります。(参照※1)AUNタイでも、ASQ認定の取れたお客様からのご依頼で、広告を更新しました。その際、競合の広告を確認すると、豪華さや眺望の良さなど、自主隔離期間をより快適にすごせるかどうかを訴求する広告が多くみられました。(参照図1)
タイ政府は、冬の休暇にビーチへ避寒旅行を希望するヨーロッパのリタイアした高齢者をターゲットに、最長9ヶ月の長期滞在ビザの発行を検討しています。プーケットなどビーチスポットで14日間の自主隔離とウイルステスト陰性の結果が出たあと、さらに1週間後(入国から3週間後)には、タイの他の地域への旅行も可能です。この計画で、通常は夏のバカンスに地中海周辺のビーチで過ごすヨーロッパの何百万もの高齢者が、代わりにアジアの国を目的地として検討するきっかけになると期待しています。政府のデータによると、2019年にタイを訪れたヨーロッパ人は670万人を超え、総訪タイ旅行者の約17%を占め、また、総外客旅行支出の24%を占め、タイ経済に4,610億バーツ(148億ドル)寄与しました。(参照※2、グラフa)
※1 タイのASQホテル – バンコクポスト
https://www.bangkokpost.com/business/1960887/shortage-of-alternative-state-quarantine-hotels-for-returning-foreigners
※2 タイ リゾートを今冬営業再開|Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-08-29/thailand-plans-re-opening-for-long-stay-foreigners-this-winter