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    2020.04.15

パンデミック収束後の回復に備える SARSの教訓から -ホテルや旅行業界がこの状況下で対応すべきことは?-

ホテルや旅行業界がこの状況下で対応すべきことは

  シンガポールや中国、欧州でトランスクリエーション(ある言語を別の言語に翻訳するのではなく、ローカル市場に合わせて文章やコンテンツを作り出す)サービスを提供しているIPワールドが、SARSなど以前のウィルス禍を参考に、今、旅行業やホテルができることをまとめています。
  非常に伝染性の高い新型コロナウィルスが世界中に広がっています。すべての産業へ影響を及ぼしていますが、特に旅行やホテル業界への影響は甚大です。2003年のSARSや2009年の新型インフルエンザが流行した当時は、SNSといえばLinkedInとMyspaceしかなく、現在のように、世界の情勢が日々、アップデートされ目に入る環境ではありませんでした。それにも関わらず、SARS流行の収束後、旅行業界はすぐ回復の兆しを見せました。香港では、SARS封じ込め宣言をした一ヶ月後には、旅行業とホテルの稼働率が70%回復。さらにその後2ヶ月のうちに、SARS前の12ヶ月平均を超えました。中国広東省もWHOの人-人感染地リストから外れると、わずか数週間のうちにホテル稼働率は70%に回復しました。シンガポールでもSARS封じ込め宣言のあと60日以内でホテル稼働率が戻っています。
  ホテルや旅行業界がこの嵐の中、対応できることはなんでしょうか。まず、地元のマーケットからの直接予約に集中しましょう。以前宿泊してくれた国内のお客様へプロモーションを展開しましょう。そして、キャンセル・ポリシーを緩和しましょう。多くのクルーズ船や航空会社は、今回の新型コロナウィルスにより、キャンセル・ポリシーを大幅に柔軟なのものにし、顧客の恐怖を取り除いています。今は利用することのできない将来の顧客が、事前に安心して予約できるよう、柔軟なキャンセル・ポリシーを設定しましょう。ほとんどのホテルでは、普段は忙しすぎて、予算の見直しやブランド維新、ウェブサイトの更新などに十分な時間をさくことはできないでしょう。この一時的な閑散期に、マーケティングチームと共同し、長期的な戦略を建てるべきです。例えば、新しい市場を開拓したいと考えていたホテルは、対象国に対してのPR戦略や広告コンテンツを用意し始める好機です。また、ウィルス封じ込め宣言が出されたり、自粛が緩和された際、即座に「通常営業」とアピールすることは、世界中の顧客からポジティブな反応を得られるでしょう。ただその時を待つのではなく、周到に準備しましょう。

中国本土ホテル宿泊実績

※1 新型コロナウィルス対応 | IPPWORLD
https://www.ippworld.com/blog/IPPWORLD-responding-to-virus-epidemic.html

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