ラグビーワールドカップ観戦者の訪日旅行支出は2.4倍
観光庁が訪日外国人へ行った聞き取り調査を12月18日発表しました。大会期間中の2019年10月10日~2019年11月5日に成田・羽田・中部・関西・福岡・那覇の各空港で訪日外国人旅行者4,409人へ聞き取り調査を行った結果で、訪日外国人旅行者のうち、ラグビーワールドカップ2019日本大会(以下ラグビーWC)を観戦した人の訪日旅行1人1回当たり支出は、38万5千円で、観戦していない人(15万9千円)の2.4倍と推計されています。英国、フランス、米国、オーストラリアなど国籍別でも観戦していない人に比べラグビーワールドカップ観戦者のほうが訪日旅行1人1回当たり支出が高額です。特にフランスは47万6千円、オーストラリアは40万8千円と、観戦した旅行者の支出額平均を、大きく上回っています。(参照※1、グラフa)ラグビーWC観戦者の支出を費目別にみると、スポーツ観戦費のほか、宿泊費や飲食費、買物代(酒類)、が観戦していない人に比べ高い傾向がみられます。(参照※1、グラフb)
1人1泊当たりでみても、ラグビーWC観戦者の宿泊費や飲食費は観戦していない人に比べて高く、観戦していない訪日旅行者1人1泊当たり支出が1万9500円のところ、観戦者は2万9千円と1万円近く差があります。(参照※1、表1)ただし、宿泊日数については、フランスは「観戦あり・なし」がともに平均12泊とほぼ変わらなかったのに対し、オーストラリアは観戦ありが15.6泊、観戦なしが10.7泊と5日の開きがありました。全体の平均宿泊日数は、観戦した旅行者が13.3泊、観戦していない旅行者は8.2泊でした。フランスは観戦なしとありで1泊当たり宿泊費1.7倍、飲食費は2.7倍差があり、オーストラリアでは大きく差はありません。(参照※1、表2)短く豪華に滞在するフランスと、堅実に長く滞在するオーストラリアという傾向があることがわかりました。
※1 ラグビーWC訪日旅行者の消費動向 | 観光庁
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000402.html