2023年8月、有償旅客の輸送距離を示す、有償旅客キロ(RPK)は、前年同期比28.4%増え、2019年比では95.7%まで回復しました。(参照※1、グラフa)航空会社の座席供給量を示す、有効座席キロ(ASK)は、年率24.9%増え、2019年比わずか3.1%足りないところまで回復しています。(参照※1、グラフb)座席利用率をあらわす旅客負荷率(PLF)は、84.6%で、2019年同月比で1.1ポイントだけ少なく、ほぼパンデミック前の水準に近づきました。国内路線はほとんどのモニター市場で安定した伸びを示し、国内旅客輸送量は、パンデミック前の水準を9.2%上回りました。ただし、日本の国内線は、台風12号の影響で運休が発生したことから、ASKは前年同期比を下回りました。国際線を地域ごとに見ると、アジア太平洋地域のRPKは、前年比で98.5%増とほぼ倍増しましたが、2019年比でみると、まだ24.5%少ない状況です。ただアジア太平洋地域のPLFは、前年比5.5ポイントも上回り、2019年比でも1.4ポイント上回っています。(参照※1)
【出典元】
※1 Air Passenger Market Analysis August 2023 | IATA
https://www.iata.org/en/iata-repository/publications/economic-reports/air-passenger-market-analysis—august-2023/
※2 8月の有償旅客、コロナ前9.5割超に回復=IATA旅客実績 | Aviation Wire
https://www.aviationwire.jp/archives/285903