東アジア　夏の海外旅行トレンド｜中国はビザの問題で近距離旅行が人気　韓国ではスペイン旅行急増

中国では、夏の海外旅行需要が急増しています。特に東南アジア旅行が人気です。しかし、ビザ要件や国際便の制限が、海外旅行の障壁となっています。中国でも9月から新学期となり、夏は卒業シーズン・夏休みシーズンです。Trip.com によると、今年の夏の海外旅行は、近距離の目的地が人気で、日本、シンガポール、韓国、タイ、マレーシアが、最も人気の目的地となっています。欧州諸国や米国などへの旅行は、ビザ申請手続きに時間がかかり、回復に制限がかかっています。例えば、上海ではドイツへの観光ビザ取得に5か月以上、比較的早いスイスでも2か月以上かかります。中国の航空市場インサイトプラットフォーム、FlightAI によると、2023年の海外旅行検索ボリュームは、2019年より16%増加していますが、航空座席数は未だに2019年同期比で48%少ないままです。(参照※1)韓国では、スペイン旅行が爆発的に増えています。スペイン統計庁によると、スペインを訪れた韓国人観光客は、今年1月～5月で16万7,202人と、すでに前年2022年の総訪問客数18万290人の92.7%に達しました。韓国からスペインへの旅行者は、コロナ前も2010年の10万人から2019年には63万人を突破しており、10年足らずで6倍も成長していました。スペイン観光庁韓国支社では、今年下半期にも大規模予算を投入し、より積極的な販促活動を展開する予定です。(参照※2、グラフa)

【出典元】
※1 Demand for summer outbound travel surges but visas still a problem | Global Times
https://www.globaltimes.cn/page/202307/1294255.shtml
※2 스페인 관광 여행 폭발적 늘어…스페인 통계청 발표 “韓 관광객 수 사상 최대” : 서울뉴스통신
http://www.snakorea.com/