世界の旅行会社、航空会社、ホテルなどにITソリューションを提供しているAmadeusが国連観光局(UN Tourism)と合同で、旅行業界関係者むけに米国の最新インサイトを提供することを目的に旅行者の需要や市場動向などをまとめたレポートを公開しています。米国の旅行市場レポートなので、南北アメリカ大陸と欧州の情報が多く、検索が多い旅行先は1位英国、2位米国、3位ドイツとなっています。日本は、北米への旅行検索が2023年比で最も増えた市場として、1位の中国(176%増)についで2位(59%増)として登場しているのみです。興味深かった点は、ホテルの予約リードタイムの2023年・2024年比のグラフで、当日予約する比率が2024年も2023年と変わらず22%と一番比率が高い点で、コロナ禍から抜け出した直後は、予約リードタイムが長くなっているというトレンドでしたが、直前予約が主流と、コロナ前に戻ってきている点が可視化されています。(参照※1、グラフa)
【出典元】 ※1 Travel Insights 2024 (May-August): Focus on the Americas | Amadeus Hospitality
Expedia が、旅行検索や旅行の日程の検討、リアルタイムの飛行機搭乗情報通知などが可能な、AIアシスタント「Roamie」を間もなくサービス開始予定と発表しました。Expedia は2023年から ChaGPT プラグインをリリースし、2023年6月にAIで旅行プラン機能を強化したことを発表した Booking.com や、「究極のコンシェルジュ」と銘打ったAI開発を行っている Airbnb に対抗するためです。Expedia の Roamie は、ユーザーのホテル検索や、旅程の変更をアシストするほか、iMessage のグループチャットや、WhatsApp の通話なども対応可能にしているとのこと。そのほか、スマート検索機能も搭載し、従来の検索フィルターを選択するのではなく、「最上階の海が見える部屋」などユーザーの具体的な希望にそった検索が可能になるということです。現在はテスト段階で、米国の限られたユーザーがこれらの新機能を試すことができるということです。(参照※1)
【出典元】 ※1 Expedia starts testing AI-powered features for search and travel planning | TechCrunch