今回は「SEOとSEMの違いとは何か?」という内容の記事ですが、実はとっても簡単です。
そもそも、SEOとは“Search Engine Optimazation”の略称です。
日本語にすると検索エンジン最適化です。
それに対してSEMは“Search Engine Marketing”の略称となります。
翻訳すれば、検索エンジンマーケティングとなります。
つまり、図で表すと以下のような違いがあります。
SEM(検索エンジンマーケティング)の中にSEO(検索エンジン最適化)が含まれているのです。
つまり、この2つは手法の階層が違うということです。
また、SEMには、SEOの他にPPC(リスティング広告)が含まれます。
PPCとは“Pay Per Click”の略称です(つまりクリックに対してお金を払う広告)
※海外ではPPCやPaid Searchと呼ばれるのが一般的でリスティング広告という表現は日本固有の表現のため当社はPPCと表記しています。
おもなSEMの種類は、SEOとPPCの2つです。
ちなみによく、PPC(リスティング広告)のことをSEMと呼ぶ方を見かけますが、正確にはイコールではありません。
ではSEOとPPC、この2つの違いは何でしょうか。
検索結果の画面を見ると、簡単に違いがわかります。
青枠がSEOの施策対象となる部分、赤枠がPPCの広告表示部分です。
SEOは、「検索エンジン最適化」というだけあって、“どうしたら検索エンジンにとって良いサイトになるのか”ということを考えた施策を行います。
青枠は一般的にオーガニック、オーガニック検索(自然検索)とも呼ばれ、検索エンジン自体がキーワードに基づいた順位付けを行い、サイトを表示させています。 お金を払えば検索結果の1ページ目の上部に表示させることが出来る・・・わけではなく、あくまで検索エンジンが収集してきた情報に基づいてサイトの順位を決定しています。
※SEOについての詳細はこちらから 「SEO対策の基本として押さえておくべきこと」 (リンク:https://www.seo-ch.jp/news/581)
それに対し、赤枠は「広告」という記載もある通り、広告費を払ったサイトが表示されています。
広告が表示されるキーワードを選び、検索結果に表示されるテキストもリンクするURLも全て自身で設定することができます。PPCも表示されている順番がありますが、これは入札単価と広告の評価によって順位付けされています。
上記の通り、SEOとPPCは同じSEMで有りながら全く異なる施策であることがわかります。
前述の通り、SEOとPPCは同じ「検索」という行動に対してアプローチを行うマーケティング手法でありながら、全く異なるプロモーションであることがわかりました。
ではそれぞれの施策は、マーケティングを考える際、どのようにして使い分けるのがベストなのでしょうか。
それぞれのプロモーションの特性を踏まえて、ポイントを2つあげてみました。
1.) 結果が出るまでの期間で考える
マーケティングを行う上で、「結果を早く出したい!」と短期間でプロモーションを実施する場合、有効なのはPPCです。
PPCの広告表示枠は、自然検索結果よりも上部にあり、キーワードへの入札開始することですぐに広告を表示させることができます。
SEOの場合は、施策をしてもすぐに効果を出すことが難しいため、短期間のプロモーションには向きません。しかし、自然検索結果で順位が向上すれば、その後も順位が上位の状態が続くことが多く、長期的にユーザーの流入を図ることも可能です。
2.) お金をかけずに実施する
SEOは、自身で知識を持てば自分たちで(無料で)施策を行うことができます。つまり、無料です。PPCは、広告をクリックされた分だけお金が発生します。費用を抑えることも出来ますが、費用を抑えすぎると広告が出稿されなくなることもあるので、注意が必要です。
SEMは、検索エンジンを使用したマーケティング全体のこと。
SEOは、検索結果の自然検索結果内でサイト順位を上げるための施策のこと。
また、PPC(リスティング広告)もSEMの手法の1つということ。
SEMは検索エンジンとユーザーのニーズが顕在化するツールを使って出来るプロモーションですので、ぜひ貴社のマーケティングにも取り入れてくださいね!
Written by :Y.N