アジア営業部 森本様
世界一周クルーズの企画、実施、販売を手掛けていらっしゃる、株式会社ジャパングレイス(以下、ジャパングレイス)様。観光目的だけではなく、人と人とが新たに出会う国際交流の場を生み出す取り組みを行っていらっしゃいます。今回は、アジア営業部で広告をご担当される、森本様にお話を伺いました。
ツアー説明会への参加者数・資料請求数の向上
マレーシア、タイ、香港、シンガポールにおいてクルーズに関心のある方
Google広告
2022年2月~
はじめに、御社の事業概要について教えてください。
当社は、アジア各地を発着し、3ヶ月半かけて世界を周る「ピースボートクルーズ」をメインのプロダクトとし、その企画、販売、実施を行っています。
このクルーズが特徴的なのは、大きくは2点あり、1点目は「世界一周」であること。1回のクルーズで世界25か国ほどを約100日間かけて巡ります。
2点目は40年以上の国際交流の経験をもつ、NGOピースボートと一緒にクルーズ運営を行っているという点です。ピースボートは、1983年の第1回クルーズ以来、世界の人々が出会い、直接的な対話による平和構築を理念においており、当社もその理念に共感し、一緒に実現していきたいとの思いから、1995年よりクルーズの主催を開始しました。
プロジェクトの1つ、被爆者と共に世界を巡り核なき世界を訴える「被爆者証言の旅」が評価され、2017年にピースボートが国際運営団体の1つである国際NGOの連合体「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)」がノーベル平和賞を受賞し、2024年には「被団協(日本原水爆被害者団体協議会)」が同賞を受賞したことをきっかけに、ノーベル平和賞事務局と協議し、船上に平和の展示室、「ノーベル平和センター」をノルウェーのオスロ以外に初めて設置するなど、船旅を通じて平和な社会の実現を目指しています。
また国連のSDGsキャンペーンの公式船の一つにも選ばれているため、今年の8月10日には、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博) の国連パビリオンと共同で、大阪にて平和イベントも行う予定です。
ご所属されるアジア営業部の担う役割はどういったものでしょうか。
私たちの部署のミッションは、アジア各地からクルーズに参加するお客様の数を増やしていくことです。これは、営業的な成果の他に別の役割も担っていると考えます。
2016年までピースボートクルーズは日本のお客様をメインターゲットにしていましたが、2016年以降、アジア諸国でも積極的に販売するようになりました。よって、ピースボートクルーズの認知拡大、各地で行われるクルーズ説明会への参加者数、クルーズ申込数を向上していくことが重要な役割です。
この結果、アジアの様々な地域から乗船者が集まることで、ピースボートクルーズの特徴的な理念である「対話による相互理解」が生まれるきっかけになります。
現代はデジタル社会ではあるものの、デジタルだけに依存してしまうと、出会う人や触れるものを知らないうちに制限し、コネクションを狭めてしまうことがあるように思います。クルーズの言わば、オフライン環境下での新たな出会いによって、互いを「知る」ことができるよう、乗船するお客様を増やしたいです。
弊社のサービスは2022年から採用いただいていますが、当時特に課題に感じられていたのはどういったことでしょうか。
過去には、新聞広告に投資をしていた時期もありましたが、コストがかかる上、結果もすぐに出てくるわけではなく、またそのパフォーマンスにも変動があったので、実際の効果が測りきれないという課題を感じていました。
アジアを狙うにあたり、マーケットの特性上オフラインよりもオンライン広告の方が主流だったこともあって、これからはオンラインに舵を切った方が良いだろうという方向に社内議論も動いていきました。
実際にクルーズ営業をする上で、オンライン広告は費用をかけた分だけその反応がわかりやすいという実感を得ています。当社が扱うプロダクトは高価格帯商品であるため、明確な属性に絞って広告を実行する必要があり、現在はターゲットによる効果を分析しやすいオンライン広告にほぼ100%投資をしている状況です。
そういった課題をお持ちの中で、弊社を採用いただく決め手となったポイントは何だったでしょうか。
当時海外の広告運用をしてくれる企業が選択肢としてはそれほど多くはありませんでしたが、何社かを比較していく中で、担当の方のご提案や人柄が面白く、今後の新たな打ち手を考える上で、一緒にやってみたいという気持ちになりました。
弊社サービスのご利用開始後に感じられた効果や実績には、どんなものがあったでしょうか。
広告運用のパフォーマンスは、サービス開始後上がっていると思います。
例えばGoogle広告を各国合算で見た場合、CPA (Cost per Action)は2024年に対前年比で-4%、また2025年は5月までとはなりますが-30%と、大幅な改善が見られています。
さらに私たちの肌感としても、クルーズの説明会は常時ほぼ満席になっていると思います。
アジアと一口にいっても、もちろん国によって様々な違いがあるため、その違いを分析した上で改善策を提案いただき、最適化がどんどんされていることを実感できているので、まるっとお任せできるという安心感を得ています。
ありがとうございます。数値的な実績以外にも、弊社のサービスをご利用いただく中で、ご評価いただいているポイントがもしあれば教えてください。
コミュニケーションが明確で、こちらの依頼にすぐに対応してくれるのがとてもありがたいです。海外広告は、文化もわからないところに施策を打っていく作業なので、現地の情報収集も的確に行ってもらい、とても助かっています。例えば、広告のデザインや、色味、フォントにいたるまで、国毎の明確な分析結果を元に選択し、効果が出ているので、非常にわかりやすいです。
またコミュニケーションの手法では、これまで当社では使っていなかったSlackの導入を提案いただくことで、やりとりのしやすさやスピードが格段に向上にしました。
最後になりますが、今後アウンコンサルティングに期待することやご要望があればお聞かせください。
今後もアジア市場を1.5~2倍規模に伸ばしていく計画を立てており、新たな国への展開の可能性もあるため、そのための広告施策としてはどういった手があるのか、マーケットを先読みした上での総合的なアドバイスや提案をいただけるとありがたいです。
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