クリエイティブエージェンシー We Are Social とソーシャルメディア分析ツールを開発する Meltwater が共同で世界のソーシャルメディアとデジタルトレンドに関する最新の年次報告書「Digital 2025」を発表しています。全世界および各国の SNS ランドスケープを掲載したレポートは、総ページ数は630ページ以上の大作です。その中から最新の SNS トレンドをいくつか紹介します。
世界の SNS アクティブ・ユーザー数は、過去12ヶ月で4.1%の増加し、現在52億4,000万人で、毎日平均2時間21分 SNS 利用に時間を費やしています。
しかし、普及率には地域差があります。中央アフリカでは、10人中3人しか SNS を利用していません。一方、東アジアでは、インターネットユーザーのうち 96.9% が SNS を使用しています。次いで南米(81.4%)、ヨーロッパ(81.0%)も高い普及率です。
Meta社の「Threads」や、Twitter元CEOが支援する「Bluesky」などの新興 SNS が注目されています。
Threads は、ローンチから1週間で1億以上のユーザーを獲得し、これまで登場したアプリのうち最も速くユーザー数が増えたアプリとなりました。ChatGPT は1億ユーザー獲得に2か月かかっています。
Bluesky は、X(旧 Twitter)から乗り換えるユーザーが多く、ほかにも TikTok の代替えとして、Lemon8 や、Red、Likee などのアプリもユーザー数を増やしました。
AIは、企業や SNS マーケティング担当者のコンテンツへのアプローチ方法を変えました。2025年にローンチされる Instagram の MovieGen では、シンプルなプロンプトで、高度な動画編集が可能になり、誰でも高度な編集機能を利用できます。Twitter の動画版のようなショート動画SNSアプリの Keek は AI ツールが、動画の字幕やデジタル・アバターを生成し、クリエイターのパーソナライズしやすくし、言語の壁を超えて世界中に動画を配信しやすくしています。
SNS マーケティング担当者も、これらの AI ツールをテスト活用し、コンテンツを生成することで、世界中のオーディエンスとのエンゲージメントを効果的に得られる可能性があります。
ソーシャル・ショッピングは引き続き成長を続けています。2023年米国では、ソーシャル・ショッピングは、756億ドルを売り上げ、今後5年以内には 1,410億ドル市場に達すると予測されています。SNS のアカウントを 1つでも持っている店舗は、SNS 運用していない店舗に比べて 32% 売り上げが多いというデータもあります。Instagram や、TikTok といった SNS プラットフォームは、アプリ内でシームレスなショッピング体験を提供しています。
他にも、ユーザーはどのくらいの頻度でオンラインショッピングをするのか?や、特に若い世代で SNS で検索をする、主要な SNS の進化など、2025年 SNSトレンドは多岐にわたります。これらのトレンドを把握し、効果的なSNSマーケティング戦略を立てることが重要です。
【出典元】
※1 Digital 2025: The essential guide to the global state of digital – We Are Social USA
※2 世界のオンライン行動についての大規模統計データ最新版「Digital 2025」を公開 – Meltwater
※3 A week in Threads: the opportunities for brands – We Are Social USA
※4 The Biggest Social Media Trends Shaping 2025 – Forbs
※5 Keek ユーザーが4500万超える モバイル・ソーシャル・ビデオネットワーキング | 共同通信PRワイヤー