米国市場における年末セールのキックオフイベントである「ブラックフライデー」と、それに続くオンラインセール「サイバーマンデー」。2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、オンラインシフトが加速し、過去最大規模の売上を記録する年となりました。
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2020年のサイバーマンデーは、米国の一日のオンライン売上高として過去最大を記録する見通しとなりました。アドビ・アナリティクスの予測によると、売上高は108億〜127億ドルに達するとされています(*1)。
パンデミックの影響で実店舗の閉鎖が相次ぐ中、各小売業者はオンラインセールを前倒しで実施しましたが、消費者の多くは依然としてサイバーマンデーを最もお得な日と捉えています。Amazonなどの主要プラットフォームも、例年より期間を延長して開催するなどの対応を見せました。
SEMrushのリサーチによると、ブラックフライデーに関連して検索されたサイトやブランドには以下の傾向が見られました。(*2)
楽天、Groupon、Slickdealsがトップ3を占めました。
ウォルマート、Amazon、ベスト・バイの3ブランドが高い関心を集めました。
国別ではブラジル(48%増)、オーストラリア(34%増)、米国(34%増)の順で昨年より検索数を伸ばしています。
検索された商品カテゴリーやアイテムからは、当時の消費傾向が鮮明に浮かび上がります。(*1)
ノートパソコン、テレビ/スマートTV、電子レンジがトップ3となりました(図1)。
ニンテンドースイッチ、プレイステーション、Apple AirPodsが根強い人気を誇ったほか、PandoraのアクセサリーやVansのスニーカーが新たにランクインしました(図2)。
パンデミック以外で注目すべき点として、「持続可能な(sustainable)ショッピング」に関連する検索が前年比で急増しており、エコ意識の高まりが示されました(図3)。
2020年の年末商戦は、オンライン売上の大幅な拡大とともに、ゲーム機やガジェットへの安定した需要、そして環境意識の高まりといった新しい消費スタイルの萌芽が見られた年となりました。
※本記事は2020年12月14日に公開された内容を再構成したものです。
🔗参考文献・出典
*1 サイバーマンデー予測 – Reuters
*2 Black Friday Statistics: Key Trends and Shifts Marketers Should Know – SEMrush Research