空質空調社様は、パナソニックの展開する空調事業と空質事業を掛け合わせ、2021年に設立された社内カンパニーです。
空気と水を起点に、温度・湿度など空気の質を制御することで、「人・社会・地球を健やかにする」ことをミッションに掲げています。
空質家電、空調機器、環境エンジニアリング、温水システム、換気送風機器といったプロダクト/ソリューションを家庭用から業務用まで、グローバルに展開しています。
今回は、空質空調社で海外向けウェブサイトの運用をご担当されている、若園様(マーケティングコミュニケーション部 海外デジタルコミュニケーション課)に、当社の担当よりお話を伺いました。
ベトナム向けSEO新規ページ制作
ベトナム市場におけるエアコンユーザー・設備導入検討層
海外SEO
2025年6月~9月
まずは若園様が所属されている部門のミッションを教えてください。
私たちの部門は、短期的な売上だけではなく、中期的な視点でブランドを育てていくことを大事にしています。新しいコミュニケーション手法を試し、売上や収益力の向上につなげていくことが役割です。
その中でも海外デジタルコミュニケーション課では、WEBを活用して販売につなげる仕組みを構築し、営業活動をサポートするための基盤を整え、それをしっかり活用してもらうことに注力しています。
グローバルに展開される空質空調社様ですが、ミッション達成に向け業務を進める上でどんな課題があったのでしょうか?
ベトナム市場で新サービスを展開するにあたり、中長期的なROI最大化を見据え、SEOを軸とした集客基盤の強化に取り組んでいました。しかし、既存サイトは指名検索に依存しており、非指名キーワードからの自然検索流入が非常に限られていることが課題として顕在化していました。
日本市場とは検索ニーズやユーザー行動が異なる中で、購買意欲の高い検索キーワードを意識した新規ページの必要性を感じていました。また、ベトナム市場特有の競合状況を踏まえ、どのようなテーマ・切り口でページを設計すれば自然検索での流入拡大につながるのかを整理する必要がありました。
一方で、言語特性や検索行動、SEO施策の有効性は日本とは大きく異なり、日本での成功事例をそのまま適用することはできませんでした。そのため、ベトナム市場においてどのような検索ニーズを捉えたページを新たに設計・制作すべきかを明確にし、自然検索流入の拡大につながる形で取り組みを進める必要がありました。
海外SEO施策により、自然検索流入21%増・問い合わせ数7.5倍を実現
もともとページ制作は自社で行っていましたが、社内には十分な海外SEOの知見があるとは言えず、検索順位が伸びるページとそうでないページが混在している状況でした。その差がどこから生じているのか、また、どのように改善すればよいのかを明確に整理できていない点が課題でした。
そこで、専門的な知見を取り入れた上でSEO施策を進める必要があると考え、複数の企業に相談しました。その中で、ベトナム市場に関する知見を有していることに加え、当社の商品や事業特性への理解があると判断し、アウンコンサルティングさんに依頼することを決めました。
実際のコンサルティングでは、購買意欲の高いキーワードを前提とした新規ページ制作を中心に、競合分析やキーワード設計を踏まえた形で、ベトナム市場のニーズに即したコンテンツ制作について具体的な示唆をいただきました。
その結果、自然検索からの流入数は21%増加し、問い合わせ数は7.5倍となりました。流入数の増加にとどまらず、サービス検討度の高いユーザーを自然検索経由で獲得できるようになった点が、数値からも確認できています。

画像. 新規制作ページの一部
結果を受けて、感想や当社を評価していただけるポイントがありましたら教えてください。
まず最も大きなポイントとして、明確な成果が出たことを評価しています。制作したページを公開後、それまでほとんど100位圏外だったキーワードが、20位以内、10位以内へと大きく順位を伸ばしました。中には、TOP3にランクインしたキーワードもあり、短期間での改善としては非常に意義のある成果だと捉えています。
また、専門性の高いB2B領域のキーワードから、比較的検索需要の大きいB2C向けの一般的なキーワードまで、両領域において成果を出せた点も評価しています。特に、ニッチなキーワードにとどまらず、一定の検索需要がある主要キーワードにおいてもTOP10以内にランクインしており、幅広い検索ニーズに対応できたことは大きな成果だと感じています。
さらに、定例のミーティングを通じて、海外SEOに関する社内の理解が深まり、SEOの考え方や進め方を社内に蓄積できた点も重要なポイントです。成果創出にとどまらず、今後の海外展開に向けた土台づくりにつながった点も評価しています。
今後、アウンコンサルティングに期待することがありましたら教えてください。
以前ご説明いただいたAIO(AI検索最適化)については、社内でも関心が高まっています。現時点では、AIによる回答表示によって自然検索からの流入が大きく減少している状況ではありませんが、必要になってから対応するのでは遅いと考えています。
そのため、今後もSEOを取り巻く最新の動向や変化について継続的にご相談させていただきながら、適切なタイミングで対策を検討していきたいと考えています。また、これまで同様、SEOに関する社内の理解やスキルを高めつつ、将来的な成果創出につながる取り組みを一緒に進めていけることを期待しています。
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